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星河の覇皇

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第六十九部第二章 軍と警察その十七

「あの国は戦争ではなくです」
「発展ですね」
「それを考えていますね」
「だからですね」
「軍需産業はです」
「民間産業への移管をですね」
「考えているでしょう」
 そうではないかというのだ。
「採算も取れず消費ばかりで見返りがない」
「それが軍需産業ですから」
「軍事費は必要ですが」
 しかしというのだ。
「収入にはなりません」
「ただの歳出ですね」
「産業に投資してそれが育てば大きな収入になります」
 普通の産業はというのだ。
「しかし軍事費、軍需産業は」
「違いますね」
「ただの出費です」
「見返りがない」
「ですから」
「軍事費よりも」
「ほかの分野へ予算を回すのが普通です」
 国家を正常に発展させたいのなら、というのだ。
「そうしますので」
「エウロパもですね」
「今は軍事費が多いでしょうが」
「やがてはですね」
「軍事費を減らし」
「他の分野への予算を多くする」
「そうしていきます」
 このことは間違いないというのだ。
「ですから」
「その時が問題ですか」
「軍事技術の民間技術への移転は成功すれば大きいです」
「携帯電話等がそうでしたね」
「その最新技術を民間に移転すれば」
「それだけ民間技術も発展する」
「そうなりますので」
 だからというのだ。
「この効果もあります」
「エウロパは発展しますか」
「その面から見ても」
「軍も発展し経済も」
「しして技術も」
 こちらもとだ、八条は言った。
「これは非常に大きいです」
「エウロパ軍だけではないですか」
「あの国が発展するのなら」
 ここでだ、八条は。
 その目の光をこれまで以上に強くさせてこう言ったのだtった。
「我々はです」
「そのエウロパ以上にですね」
「発展しなければ」
 それこそというのだ。
「なりません」
 そこは絶対にというのだ。
「絶対に」
「相手が栄えるのなら」
「こちらもです」
「発展するのですね」
「相手以上に発展すれば」
「それでいいですね」
「そうです」
 発展に対しては発展というのである、八条はエウロパの発展への対策としても最もいいものを既に頭の中で答えを出していた。
 そしてだ、ディカプリオにその答えを示したのである。
「それがベストです」
「では」
「引き続きエウロパについてはです」
「軍の動静にですね」
「国家としての状況もです」
「情報収集に当たるべきですね」
「外務省とも協力して」
 この省庁とも、というのだ。
「そうしていきましょう」
「外務省ともですね」
「このことに関しては」
「そうですか、それではです」
「長官が、ですか」
「外相とお話します」
 カバリエと、というのだ。 
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