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勇者番長ダイバンチョウ

作者:sibugaki
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第24話 復活、星雲組!! 立ち上がれ、熱き仁義の極道たちよ

 
前書き
気が付いたらもう18年も残り2か月ちょい。こうしている内に年を取っていくんだろうなぁ。
等と思いつつ久々の更新でございます。 

 
『馬鹿野郎が!』

 ゴクアク組組長の部屋に置いて、組長ことゴクアク星王が激怒していた。
 原因は度重なる地球侵略の失態に加え、宇宙麻薬の精製失敗に続き、数多くの侵略兵器の損失による負債の増加による財政のひっ迫であった。
 
『たかが辺境の惑星一つ侵略する為に何故これ程までの損害を出さねばならんのだ! これだけの額だったら今頃銀河系一つ分の土地は買える額だぞ!』

 正確な額は地球換算出来ないのだがどうやら相当な損害を被ってしまっているのは確実なようだ。
 損害は実際には他にもある。
 ダイバンチョウ達を倒そうと宇宙中から腕利きを雇い入れる事にも莫大な費用を投じてしまっている。
 しかも、それらが全て倒されてしまっているのだから完全な赤字でしかない。

『もはやこうなればだ! これ以上家の組員は使う訳にはいかん。となれば・・・星雲組の残りカス共を全て地球へ差し向けろ!』
『し、しかし組長! それは些か危険なのでは? 奴ら未だに俺らに対して反抗的ですしーーー』
『だったら捕えている幹部共や組長を餌にして無理やり使え! そんで侵略が終わったら全員ぶっ殺しちまえ!』

 ゴクアク星王の命令を受け、宇宙中に散らばっていた星雲組の構成員達が全員地球へと差し向けられる事となった。
 この命を受けた星雲組の構成員達は、初めは難色を見せたものの、人質として捕らえられている幹部達や組長の事を言われ、逆らう事が出来ず、言われるがまま地球侵略へと向かうしかなかった。




     ***




 地球では、守が幹部達の救出に成功した事がいち早く知らされた。更に、死んでいたと思われていた組長も重症ながら健在だったと言う報せが飛び込んできた時には、ハジやサブは勿論の事、あのレッドまでもが飛び上がって喜んでいたほどだった。

「そうか、流石は守だぜ。ま、俺は全然心配してなかったけどな」
「何強がり言ってんだい? さっきまであんた『守一人じゃ心配だから俺も行く』って騒ぎ立ててたじゃないかぃ」
「あ、あれは違ぇよ! ゴクアク組の奴らがまた汚ぇ裏工作してんじゃねぇか心配だっただけだよ!」

 とは言いながらも顔の辺りを真っ赤に染めてしまっている番に、モニター越しの守が口元を抑えながら笑っているのが見えた。

「守、てめぇ今笑ったなぁ!!」
『ははは、御免よ番。それよりも、こっちはもうすぐ地球に着くから、そうしたらまた落ち合うとしようよ』
「おう、ヘマすんじゃねぇぞ」
「あんたじゃないから大丈夫だよ」

 茜のきつい一言に番はぐうの音も出すことが出来なかった。

『守、すまんがぁ・・・ボンと話しは出来んじゃろうか?』
『すみませんレッドさん。組長さんはゴクアク組の奴らに受けた拷問の傷が深くてまだ意識が戻ってないんです』
『そうじゃったか・・・ボンよぉ・・・おまん一人に辛い重荷を背負わせちまったみたいじゃのぉ・・・ホンマにすまんかったのぉ』

 両拳を握りしめ、レッドは天に向かい唇を噛んだ。その額から雫が一滴零れ落ちる。

『兄貴! いよいよ俺たち星雲組の復活なんですねぃ!?』
『俺たち、この日をずぅっと待ってやしたよぉ!』
『ハジ、サブ! おまんら今までよぅ耐えてくれよった。じゃけん、今度こそわしは星雲組を守り通して見せる! もう二度とゴクアク組の連中の好きにはさせんけぇのぉ!』

 三人は強く抱き合って喜びの大きさを示していた。その光景に思わずホロリと来た者もちらほらーーー

『良かった。本当に良かったですねぇレッドさん』
『畜生、泣かせてくれるじゃねぇかよ! グズッ!!』

 レスキューやドリルもこの報告を喜んでくれているようだ。
 今、バンチョーベース内では盛大に活気に満ち溢れている真っ最中の事。
 そんな和気藹々とした空気を突如としてぶち壊すかの様にけたたましい警報が鳴り響く。

『緊急警報! 緊急警報! バンチョーベース上空に無数の反応検知! 番長各員は至急迎撃準備に当れ! 繰り返すーーー』




     ***




 絶海の孤島によってカムフラージュされたバンチョーベース。
 その孤島の上にて、番を筆頭とした番長達が皆臨戦態勢をとっていた。

『無数の反応って・・・一体どれくらいなんでしょうか?』
『へっ、幾らでもきやがれってんだ! 全部纏めて風穴開けてやるぜ!』

 相変わらず弱気なレスキューに対し、ドリルの方は気合もドリルも全開バリバリなご様子。

『兄貴、今度はあっしら何処までもついていきやすぜ!』
『兄貴と一緒なら例え地獄の底へでもついていきやす!』
『おぅ、おまんら二人とこうして戦える日が来てわしも嬉しいけぇのぉ!』

 ハジとサブを両脇に抱え、レッドはとても嬉しそうだ。気のせいか何時も以上に気合が入っているようにも見える。

『へっ、皆気合十分って感じだな』
『そう言うあんただって同じなんじゃないのかぃ?』
『へへっ、まぁな』

 ダイバンチョウとクレナイバンチョウの両名もまた、一段と気合が乗っていた。
 それもそうだろう。つい先ほどまで歓喜の声を挙げていた後でこの襲撃だ。
 テンションは右肩上がりのぶっちぎり状態な上に下がる兆しが見られない。
 言ってしまえばこんな時期に襲撃してきたゴクアク組の連中が哀れとしか言いようがなかった。
 そうこうしていると上空から無数の機影が降り立ってくるのが見えた。
 その数、実に30機程ーーー

『なんだありゃ? もっと多いかと思ったんだが意外と少ねぇなぁ』
『もしかして、ハジさんやサブさんと同じようにまた星雲組の人達を使ってるんじゃないかなぁ?』

 レスキューの推理の真相を聞くまでもなく、孤島に降り立った敵機の顔を見たレッドら星雲組の顔が変わった。

『兄貴、ありゃぁーーー』
『間違いねぇ! 皆俺たちの弟分たちですぜぇ!』

 ハジやサブがレッドに進言してきた。
 って言うか、なんだかんだでこの二人結構組織内で上位に居る事に今更驚きそうになったのは内緒だったりする。

『あ、兄貴達!!』
『ハジの兄貴にサブの兄貴! そ、それに・・・』
『おう、久しぶりじゃのぉ・・・おまんら』




『『『レッドの兄貴ぃぃぃぃ!!!』』』

 



 降り立った敵機のほぼ全てがレッドを見て叫んだ。それほどまでにレッドは星雲組内において絶大な信頼を得ていた事が伺えられる。

『皆元気そうで何よりじゃのぉ。おまんら、ちゃんと飯は食っとるかぁ?』
『兄貴・・・俺たちぁ・・・俺たちぁ・・・』
『気にする事なんぞ何もないぞ。おまんらは組の命令に従って動いとっただけじゃろう。それを責める義理はわしにゃぁありゃせんけぇのぉ』
『すいやせん兄貴! 俺たちぁ・・・兄貴にもう一度挑まねぇといけねぇんです!』
『・・・・・・』

 かつての子分達の言葉を、レッドはただ黙って聞いていた。
 他の者たちも同様に一切口出しはしない。これはレッドと星雲組の問題なのだから。

『兄貴に恩義があるのは此処に居る奴ら一同承知していやす! ですけどーーー』
『おぉい! 何時までくっちゃべってんだてめぇら!』

 突然、後方から下卑た声が響いてきた。
 大勢の星雲組組員の中で異彩を放っているそれは紛れもなくゴクアク組のチンピラだった。

『てめぇら! 分かってんだろうなぁ! ヘマしやがったらてめぇらの大事な幹部の爺共や組長の若造の命はねぇんだからなぁ!』
『わ、分かってる・・・』
『誰も命令に背くとは・・・言ってないだろう』
『あぁん? 口の聞き方に気を付けて貰おうかぁ? 俺様に少しでも反抗する意思が見えたら即刻捕虜の奴らを八つ裂きにするって命令を出せるんだからよぉ!』

 舌を出して底意地が悪そうに言うチンピラに、子分達はただただ唇をかみしめる事しか出来ずにいた。
 中にはオイルが滲み出るほどまでに噛み締めている者さえいる。

『てめぇら、何処まで汚ぇ真似すりゃ気が済むんだ?』
『はぁぁ? ガキはすっこんでろや。これは喧嘩じゃねぇ、ビジネスなんだよ! 大体こんな辺鄙な星なんざ速攻で落として売り払う算段だったってのによぉ。てめぇら番長のせいで計画はおじゃんになっちまってこっちは大損なんだよ! お陰で俺様の給料も減らされちまったんだよ! どうしてくれんだよゴラァ!!』

 理不尽な事をのたまいながら手近な位置に居る子分を殴りつける。
 殴られた子分は憎しみの籠った目線をぶつけてきた。

『なんだぁその目はよぉ。おめぇまさか俺様に逆らうってんじゃねぇだろうなぁ? あぁ?』
『止せ!』
『・・・・・・』

 仲間に止められ、殴られた子分は肩を震わせながら前へと向き直る。
 そんな態度が気に障ったのだろうか、チンピラは主室に大岩の上に腰かけて宇宙麻薬で精製したたばこを口に咥えた。

『おい!』
『・・・・・・』
『火だよ火! さっさとしろよノロマ!』
『・・・・・・へぃ』

 チンピラの命を受け、また別の子分がそっと火を点ける。
 そのタバコを数度吹かした後ーーー

『灰皿!』
『は?』
『てめぇの手だよ! さっさとしやがれ!』
『っ!!!』

 チンピラの命令に子分は黙って両手を突き出す。その手に向かい何の躊躇もなく熱せられたタバコを押し付けてくる。
 熱と痛みと悔しさに子分の顔が険しく歪んでいく。

『あの野郎・・・・好き放題やりやがって!』
『いけ好かない奴だねぇ! あんな奴さっさと蹴り飛ばしてやりたいよ』
『風穴開けてバラバラにしてやる!』
『僕も・・・今度ばかりは許せませんよ』

 その光景に番は勿論の事、茜、ドリル、レスキューまでもが怒りを露わにしていた。
 だが、一番怒りを露わにしていたのは他でもない、レッドだった。

『貴様・・・自分が何をしてんのか分かってるんじゃろうなぁ?』
『んだぁごらぁ! 分かってなかったら悪いってのかぁ? それとも、古参の爺さんには難しすぎて理解出来ませんでしたかぁ?』
『そいつらは皆、わしがかつて心血を注いで育て上げてきた自慢の子分達じゃ! それをそげな扱いしおってーーー』

 レッドの両肩が激しく震えている。その体からは燃える炎の様なオーラが湧き上がってきているのが見えた。
 レッドは今、とてつもなく怒っている。かつてない程なまでに怒りを露わにしているのだ。
 その凄まじさは近くに居る番たちにはもちろんの事、一番遠めに居るゴクアク組のチンピラにまで届いている程だった。

『は、はは・・・き、気合だけはあるじゃねぇか・・・だがなぁ・・・世の中腕っぷしだけで生きていけるほど楽じゃねぇんだよ・・・現状を理解してみろ。今有利なのは俺様の方なんだよ! てめぇ、かつての子分を殺せるのか? それとも、この状況を覆せる秘策があるってのかよぉ?』

 下卑た言動はそのままだが、どう見てもレッドの威圧にビビりまくっているのは見たまんまだ。
 こいつ、チンピラなだけあって肝っ玉は相当小さいみたいだな。

『ねぇよなぁ? 大事な子分や幹部様、それに組長のクソガキまでもが人質なんだ。てめぇのその怒りだって俺様には届きやしねぇ。んでもって、俺様はこうして座っているだけで片が付く。楽な仕事を貰えてラッキーだぜ!』
『人質が居る? あんた、そう言ったのかぃ?』

 突如、会話を挟んできたのは茜だった。

『あんだアマ。二度も言わせるんじゃねぇよ。そうだよ! こいつらの大事な幹部や組長達を幽閉してんだよ。お陰でこいつらを使って俺たちは楽し放題、これだから極道はやめらんねぇぜ』

 ゲラゲラ笑いながら様々な事を喋りだすチンピラ。その内容から察するに、どうやら例の件はまだばれてはいないようだ。

『その人質ってのは・・・【あれ】の事じゃないのかぃ?』

 そう言って茜が指さす方。其処からやってきたのは、守が合身したウラバンチョウともう一体の謎のロボット。そして年老いた星雲組幹部の面々達だった。

『皆、お待たせ!』
『お前たち! もうそんな奴の命令に従う必要はないぞ! わしらも組長も皆無事じゃ!』
『お・・・おぉぉぉっ!!!』

 その報せを聞いた途端、さっきまで歪んだ顔をしていた子分達の顔が一気に晴れ上がった。両手を突き上げる者も居れば互いに抱き合い喜びを分かち合う者さえも出ている。

 ただ一人、ゴクアク組のチンピラを除いてーーー

『そ、そんな馬鹿な! あ、あそこは難攻不落の要塞の筈じゃなかったのかよぉ!』
『悪いけど、それは僕が打ち破らせて貰ったよ』
『攻めた側からの感想なのだが、難攻不落と謡うには少し虚弱だったようだね。最期の種明かしも在り来たり過ぎだ。もう少し捻らなければ攻める側もがっかりしてしまう事になるだろうね』

 まるで審査員の様に語る謎のロボット。そのロボットを前に番たちは怪訝そうな表情を浮かべていた。

『なぁ、守。あいつ誰だ?』
(な、番貴様! あのお方に対して無礼な発言は控えろ!)

 突然慌てだすイインチョウ。一体あのロボットは何者なのだろうか。

『なぁに、私はただの通りすがりのお節介焼きさ』
『お節介焼き・・・ねぇーーー』

 今一つうさん臭い気もするが、少なくとも今は敵ではないのだろう。

『んでよぉ、こいつ誰なんだよ?』
(番!)
『はいはい、私の正体は次回辺りで明かしてくれるだろうから楽しみに待ってなさい』
『何だよそれ?』
『それよりもだよ』

 謎のロボットが指さす方。其処では、すっかり味方がいなくなり孤立してしまったチンピラとそれを取り囲む子分達の姿があった。

『これでもう、てめぇらの言いなりになる必要はない!』
『さっきはよくも殴ってくれたな!』
『薄汚ぇタバコを押し付けてきやがって! 覚悟は出来てるんだろうなぁ?』

 子分達の誰もが怒り心頭と言った面持ちでチンピラを睨んでいた。
 レッド程ではないにしてもその怒りのエネルギーの凄まじさは後方にいる番たちでも感じ取れる程だった。

『ひ、ひぃぃぃぃっぃい! た、頼む! 助けてくれぇ! おおお、俺は上に命令されて仕方なくやっただけなんだよぉ!』
『さっきまであんなに下卑た事言っておいて今度は命乞いかい。此処までくると見下げ果てるにしても限度ってもんがあるよ』
『情けねぇ、星雲組の奴らと比べたら月とスッポンだぜ』

 こうなってしまえばもう番達の出る幕ではない。後は彼らに始末をつけさせれば良い。

『おまんら・・・ちぃとばかし下がってくれんかのぉ?』
『兄貴・・・』

 レッドの言葉を受け、子分一同が一斉に道を開ける。その開かれた道を、レッドは一人ゆっくりとのし歩く。
 一歩、また一歩と迫るその様はかつての気の良い火消し屋などではなく、かつて白く美しかった天の川を一度だけ紅く染め上げた史上最強の極道。宇宙に住むあらゆる悪は勿論の事、宇宙の秩序と治安を守る宇宙警察や宇宙警備隊までもがその名を聞けば恐れ震えあがるとまで言わしめた赤い殺し屋。
 そして、星雲組の誰もが憧れ目指す存在。宇宙極道レッドが其処には居た。

『れ・・・レッド・・・さん・・・・』
『貴様なんぞにさん付けされる言われはないけぇのぉ。それより、今貴様は何とほざきよった?』
『へ?』
『上に命令されたからやった・・・じゃと? 極道を生きる者にとって、上の命令は絶対。どんな気に食わん命令であっても引き受けて完遂するのが極道の筈・・・じゃのに貴様は・・・その極道の信念を捻じ曲げよった・・・同じ極道の道を生きる者として・・・許す訳にはいかん!!』

 そう言って、一歩また一歩と近づく。全身から湧き上がる紅いオーラはさながら天を焦がす紅蓮の炎と化し、周囲の景色すら歪ませてしまっているほどだった。

『ひ・・・ひぇ・・・・えぇ・・・・』
『最期に言い残したい事があるなら聞こう。言うてみぃ?』
『はは・・・はひ・・・その・・・えと・・・・』

 恐怖で呂律が回っていないようにも見える。だが、そんなチンピラに対しても、レッドはただ黙っていた。静かに、一言も喋る事無く最期の言葉を待っていた。

『えと・・・え、えへへ・・・死ねやぁぁレッドォォォォ!!!』

 恐怖で我を忘れたのか、突如チンピラは懐から一本のナイフを取り出し、レッドのどてっぱらへと突き刺す。
 その光景に皆がギョッとなるが、それでもレッドは動揺すらしない。

『ひへ・・・ひへへ・・・へ?』
『これが最期の言葉か? もう少し気の利いた言葉が聞けると思っちょったんじゃが・・・残念じゃ』
『た・・・助け・・・』
『言い訳は閻魔大王にでもしてこいやぁぁ!!』

 レッドの怒号と剛腕が放たれるのは同時だった。
 激しいまでのレッドの怒りが籠められたその拳は、チンピラの体を粉々にまで粉砕し、塵一つ残さずこの星から消し去ってしまった。
 もう、此処に敵対する者は一人として残ってはいない。
 腹に突き刺さったナイフを無造作に抜き取り、放り捨てると、まるで先ほどの怒りが嘘のように晴れやかな顔になったレッドがこちらを向いてきた。

『さぁて、喧嘩も無事に終わった事じゃし、今日はめでたい日じゃからのぉ。パァッと酒でも呑みたい気分じゃのぉ~~』

 そして、何時もの大らかで面倒見の良い親方気質なレッドの姿が其処にあった。
 そんなレッドを見て、星雲組の幹部は勿論、子分達一同の歓喜の叫びが孤島一杯に響き渡ったと言う。
 



 かつて、ゴクアク組の謀略により一度はその輝きを失った星雲組。その星雲組が今日、この日を以て復活を果たしたと言うとてもめでたい日が後の歴史に刻まれる事になる。




 ・・・しかし、その事実を知る人物は余り多くは居ないと言うそうだーーー




     つづく 
 

 
後書き
次回予告


「星雲組復活を祝してぱぁっと宴会だぜ。呑めや謡えや大騒ぎ・・・って、よく見たら見知った顔の連中もちらほら居る気がするんだが?」

次回、勇者番長ダイバンチョウ

「かつての敵は今日のダチ公!? 面倒臭ぇ事は酒に流して一気呑み」

次回も、宜しくぅ!! 
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