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八条学園騒動記

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第四百八十一話 当然の結果と再生その一

               当然の結果と再生
 エイミーは朝起きた、その瞬間にやはりと思った。
 その状況で何とか起き上がりそうして同じ部屋に寝ている姉達に尋ねた。
「三人共大丈夫?」
「いえ、全然」
「頭痛いわ」
「身体かなりしんどいわ」
 三人共それぞれのベッドの中からエイミーに答えた。
「けれどね」
「もう時間よね」
「朝になったわよね」
「まだ五時だけれど」
 時計を見ればその時間だった。
「朝よ」
「五時ね、それ位がいいわね」
 メグはエイミーの話を聞いてこう言った。
「今からお風呂に入って」
「そうしてなの」
「そう、それでね」
「お風呂に出た時は」
「いつも起きる時間になっているから」
 だからと言うのだった。
「丁度いいわ」
「それじゃあ今から」
「まずは何とかよ」
 メグは妹達に導く様にして告げた。
「お風呂場に行くわよ」
「正直頭が物凄く痛くて」
 ジョーの言葉にも普段のはきはきとした調子はない、ベッドから起き上がってきたがかなり辛そうである。
「動くこともね」
「辛いわね」
「ええ、けれどよね」
「お風呂に入ったらね」
「この痛みもね」
「すっきりするわ」
 二日酔いによるそれもというのだ。
「だからね」
「まずはね」
「お風呂に入って」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「いいわね」
「ええ、じゃあ今から」
「ベスとエイミーもよ」
 メグは下の妹二人にも声をかけた。
「いいわね」
「ええ、じゃあね」
「今からね」
「何とかね」
「お風呂に入って」
「そうして」
「お酒を抜くわよ」
 四人でだった、共に。
 何とか助け合いながらそうして風呂場に行った、だがここでエイミーは姉達と自分の服を身て言った。
「何か私達の今の恰好って」
「凄いわね」
 ベスが応えた。
「何ていうか」
「かろうじて着てる位で」
 四人共下がズボンのパジャマだ、それぞれ色は違う。だが四人共だった。
「無茶苦茶ね」
「そうね、ボタンがずれてるし」
 見れば四人共そうなっている。
「あちこち乱れて」
「酷いわね」
「本当にかろうじて着てる位ね」
「どれだけ乱れてるのか」
「笑える位ね」
「ええ、けれどね」
「今からね」
「脱いで」
 そしてだった。 
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