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八条学園騒動記

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第四百八十話 それで終わらずその十一

「そうしなさい、いいわね」
「ええ、わかったわ」
「じゃあボトルお願いね」
「私もこれで終わるけれど」
 メグは自分のコップの最後の一口を飲んで、それで実際に終わった。
「今からボトルの中身洗ってコップもなおして」
「それでよね」
「お姉ちゃんも歯を磨いて寝るのね」
「そうするわ」
「手伝うわね」
 エイミーはこう長姉に言った。
「メグお姉ちゃん、待ってて」
「大丈夫なの?」
「私はまだね」
 二人の姉達よりは酔い方がましだというのだ。
「いけるわ」
「お顔真っ赤だけれど」
「それでもね」
「大丈夫なの」
「まだね」
 そうだというのだ。
「だから安心して」
「その言葉信じさせてもらうわね」
「ええ、任せて」
 長姉にこうも言った。
「そこはね」
「それじゃあね」
 メグも頷いた、そしてだった。
 二人でなおしてからだった、ジョーとベスと入れ替わりに歯を磨いた。そして磨き終わってからリビングに戻ると。
 ジョーとベスはソファーで潰れていた、それでメグは二人の妹達に対して呆れた顔でこう言った。
「起きなさい」
「ああ、御免」
「ちょっともう限界で」
 二人共姉の言葉で目を覚まして応えた。
「ちょっとソファーで休んだら」
「ついつい」
「せめてベッドで寝なさい」
 メグは長姉として話した。
「いいわね」
「そうよね、じゃあせめてパジャマに着替えて」
「そうするわね」
「下着のままで寝るのもね」
 メグはこのことは自分の考えで話した。
「女の子ならね」
「無作法っていうのね」
「ちゃんと寝間着を着て寝ないと」
「そう、若し何かあって外に出たら」
 そうした時になればというのだ。
「よくないから」
「だからよね」
「ちゃんと寝間着は着て寝ないとね」
「火事とかになったら着のみ着のままで出るのよ」
 その外にだ。
「その時に下着のままじゃ困るでしょ」
「だからよね」
「寝る時はパジャマか下着ね」
「それで寝なさい、じゃあね」
 かなりけだるそうに起きたジョーとベスに言った。
「最低でもベッドまで行って」
「それで着替えて」
「そうして寝るわね」
「そうしなさい」
 こう言ってだった、メグはジョーをエイミーはベスを担ぐ様にして四人が一緒に寝ている部屋に入ってだった。
 着替えも手伝ってそうして寝た、後は朝まで四人共起きなかった。


それで終わらず   完


                 2018・6・16 
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