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八条学園騒動記

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第四百八十話 それで終わらずその十

「すっきりとなってしかも」
「身体も奇麗になって」
「そうしてね」
 それでというのだ。
「普通の状態で登校出来るでしょ」
「だからいいのね」
「そう、二日酔いにはお風呂よ」
 これが一番だというのだ。
「何といってもね」
「お姉ちゃんいつもそう言うわね」
「二日酔いの時はそうでしょ」
「ええ」
 その通りだとだ、エイミーは答えた。
「本当にね」
「これ実は友達に教えてもらったの」
「友達に?」
「そう、教えてもらってね」
 それでというのだ。
「やってみたらね」
「実際にすっきりしたのね」
「飲んですぐにお風呂入るのは危険でも」
 それでもというのだ。
「朝はいいのよ」
「時間置いたらなのね」
「二日酔いになっていたら」
 それ位の時はというのだ。
「いいのよ」
「そうなのね」
「そう、頭が痛くて身体が動かない時でも」
 二日酔いの典型的症状だ、こうなるともうベッドから起き上がりたくなくなるがそこをあえてというのだ。
「お風呂に入ったらね」
「すっきりするから」
「いいの。だからね」
 それでというのだ。
「いいわね」
「ええ、朝になって二日酔いだったら」
「四人でお風呂に入りましょう」
「少なくとも私は確実ね」
 ジョーは自分の分を全部飲んで今にも倒れそうであるがまだ意識はある。
「いやあ、飲んだわ」
「歯は磨いてね」
「ちょっと磨いてくるわね」
 何とか起き上がって姉に応えた。
「そうして磨いてくるから」
「それから寝てね」
「歯磨きは絶対なのね」
「だから虫歯になるから」
 それでというのだ。
「そこはしっかりよ」
「寝る前には歯磨きね」
「そう、その日の最後の食べることか飲酒を終えたら」
「歯は磨く」
「それが虫歯にならない第一歩よ」
「そういうことね」
「お口の中って雑菌多いしね」
 ベスもすっかり出来上がっている、その状況はジョーとあまり変わらないが雰囲気はおしとやかなものだ。
「磨いておかないとね」
「匂いもするでしょ」
「ええ」
「だからよ」
「歯磨きは大事なのね」
「特に寝る前はね」
 その夜最後の食事か飲酒の後はというのだ。
「磨かないと駄目なのよ」
「お口の匂いもあって」
「歯を磨いたらね」
「その分口臭もしないわね」
「誰だってお口に匂いさせたくないでしょ」
「私だってね」
 当然とだ、ベスは長姉に答えた。
「やっぱりね」
「だったらよ」
「歯を磨かないと駄目よね」
「健康と身だしなみの為にもね」
「そういうことね」
「だから二人共もう磨いてきて」
 二人の妹達を急かしもした。
「ボトルとコップは私がなおしておくから」
「そうしてくれるの」
「悪いわね」
「あと少ししたら意識失いそうだし」
 そこまで酔っているからだというのだ。 
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