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八条学園騒動記

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第四百八十話 それで終わらずその九

「そんなの空けたら私達だと」
「四人共そこまで強くないから」
 ベスも妹に応えた、三女なので四女であるエイミーは彼女にとってたった一人の妹ということになる。
「三本でぎりぎり酔わないから」
「それで五本近くになると」
「四十三度でしょ」
 ベスはこのアルコール度をまた言った。
「ワインって強いので十五度よ」
「三倍近いわね」
「それが一リットルだから」
「計算してみたら」
「強いワインの四本以上」
「それだけあるのは間違いないわよ」
「五本近くとはいかないかしら」
「それ位いくんじゃないかしら」
 ベスはざっと考えた、だが酔い過ぎていてそこまでの計算は出来なくなっていた。
「流石に」
「そうかしら」
「とにかくかなり飲んでいるから」
 このことは間違いないので、というのだ。
「私達四人共ね」
「明日の朝は二日酔いね」
「相当に頭痛いわよ」
 二日酔い独特のそれに襲われているというのだ。
「それで身体もね」
「だるくなっていて」
「辛いわよ」
「やっぱりそうなるわよね」
「だからそんな時は」
 またメグが長姉として話した。
「お風呂よ」
「それですっきりするのが一番なのね」
「それで二日酔いは治るから」
 朝の入浴、それでというのだ。
「四人で入りましょう」
「うちのお風呂大きいしね」
 ジョーがこのことをいいとして話した。
「こうした時有り難いわよね」
「ええ、四人一度に入られるから」
 エイミーも次姉の言葉に応えた。
「丁度いいわね」
「というか四人で入ることって」
 どうもとだ、ベスは言った。
「あまりないわよね」
「そうね、一人一人で入るのがね」
「一番気分的に楽だから」
「それでよ」
 メグもベスに話した。
「だからね」
「それでよね」
「そう、普段は一人一人入ってるけれど」
「朝は時間がないから」
「もうね」
 四人一度に入ってというのだ。
「すっきりしましょう」
「そういうことよね」
「身体を洗ってお湯に入って冷たいシャワー浴びて」
「それやっていけばね」
「お酒は抜けるわ、お湯の温度は熱くして」
 メグはこのことも配慮に入れていた。
「すぐに汗をかく様にすれば」
「いいわね」
「もうそれでね」
「汗かいて冷たいシャワー浴びてを繰り返したら」
「それでね」
「すっきりするわね」
「大体三回お湯に入ったら」
 それでというのだ。
「もう完全にすっきりしてると思うわ」
「お酒が抜けて」
「そうなっていてね、それでね」
 メグはそれからのことも話した。
「朝御飯さっと食べて」
「それで登校よね」
「そうなるわ」
 日常、それに入るというのだ。 
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