| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第四百八十話 それで終わらずその五

「大変だから」
「そうよね、だからね」
「私達が誰も酒乱でないことはね」
「いいことよね」
「本当にね」
「若し私達の誰かが酒乱だと」
 エイミーもその場合について考えた、そうして自分も含めて誰かがそうなると思うとそれで言うのだった。
「大変なことよ」
「暴れる人だったら」
 それこそというのだ。
「もうね」
「大変なことになるわよね」
「聞くからね、酒乱の人って」
「結構いるでしょ、そんな人」
「酒癖はそれぞれで」
 笑い上戸や泣き上戸もうしたものの一つだ、そしてその中には酒乱も入っているのだ。
「酒乱の人は」
「それだけでね」
「近くで暴れられたりすると」
「私達含めて周りが迷惑して」
「後始末もあるから」
 酒を飲んだ者が暴れたその後のというのだ。
「だからね」
「私達が誰も酒乱じゃなくて」
「よかったわ」
「そうね」
 メグも妹達の言葉に頷いて言う。
「若し私が酒乱だったら」
「お姉ちゃん自身もなのね」
「困っていたわ」
 こうジョーに話した。
「とてもね」
「そこで私を言うと思っていたけれど」
「だって私の素はどうか」
「それを考えたら」
「きっと物凄いから」
 だからだというのだ。
「暴れたりしたら」
「お姉ちゃんが暴れるって」
「これでも内心よく怒ってるし」
「そうなの」
「それが出るかも知れないから」
 だからだというのだ。
「酒乱じゃなくてよかったわ」
「酒乱の時こそ地っていうけれど」
 ここでこう言ったのはベスだった。
「どうなのかしら」
「私もそう聞いてるから」
「だからなの」
「酒乱じゃなくてよかったってね」
「自分でも思ってるのね」
「そうなの」
 こうベスにも話した。
「自分でね」
「そうなのね」
「そう、本当にね」
 それこそというのだ。
「よかったわ」
「まああれよね」
「あれって?」
「いや、バイオレンスでないってことは」
 それはと言うベスだった。
「よかったわ」
「私が暴力的でなくて」
「そのことは本当によかったわ」
「若しメグお姉ちゃんが酔って空のボトルで殴ってきたら」
 それこそと言うエイミーだった。
「想像するだけで怖いわ」
「それは大怪我をするわね」
「そう、だからね」
 エイミーはメグにいよいよ空になろうとしている自分のボトルを見て飲みながらそのうえで話した。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧