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八条学園騒動記

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第四百八十話 それで終わらずその三

「朝にね」
「お風呂ね」
「四人で入って」
 そしてというのだ。
「二日酔いを解消してね」
「それからよね」
「学校に行きましょう」
「二日酔いはやっぱりあれよね」
 エイミーはメグの提案にこう返した。
「お風呂よね」
「そうでしょ」
「お風呂に入ったら」
「どれだけきつい二日酔いもね」
「すっきりするわ」
「熱いお湯に浸かって汗をかいて」
「我慢出来なくなったら冷やして」
 湯で熱くなった身体をだ。
「冷たいお水のシャワーでね」
「またお風呂に入って」
「それを繰り返したらね」
 そうすればというのだ。
「これでね」
「そうでしょ、もうね」
「二日酔いもね」
「二回か三回繰り返したら」
「大抵すっきりとなっていて」
「元気に学校に行けるわ」
 エイミーに明るく話した。
「いつも通りね」
「だからよね」
「そう、飲んで歯を磨いて」
「二日酔いになったら」
「お風呂に入りましょう」
「わかったわ」
 まずはエイミーが答えた。
「そうしましょう」
「四人でお風呂ね」
 ベスはブランデーを少しずつだがどんどん飲みつつ言った。
「いいわね」
「そうよね、私達よく四人で入るし」
 ジョーもにこにことして言う、ベスもそうだが彼女もその顔をすっかり真っ赤にさせて出来上がっている。
「それじゃあね」
「明日の朝二日酔いなら」
「そうしてね」
「すっきりして登校しましょう」
 まさにいつも通りというのだ。
「そうしましょう」
「そうね」
「お酒が残ってると」 
 メグはまた言った。
「色々辛いからね」
「頭が痛くてね」
 エイミーは二日酔いになった時のあの感じを思い出しつつ応えた。
「それでね」
「そう、だからね」
「明日の朝二日酔いだったら」
「お風呂に入って」
 そうしてというのだ。
「すっきりしてからね」
「登校ね」
「そうしてね」
「わかったわ、じゃあ今はね」
「どんどん飲んで」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「楽しみましょう」
「わかったわ、けれどこのブランデー美味しいわね」
 エイミーはブランデーを自分でグラスに入れつつ言った、入れるとグラスの中の氷ですぐに冷えていく。
「飲みやすいわ」
「ええ、甘い感じでね」
 ベスのペースは変わらない、だが休むことなく飲んでいる。 
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