八条学園騒動記

　　　　　　　　　　　　　　　それで終わらず
　メグはお茶を飲んでお菓子もなくなったところで言った。
「何かね」
「ええ、そうよね」
「お菓子もお茶も楽しんだけれど」
「これで終わりにはね」
「したくないわよね」
　三人の妹達に言うのだった。
「もっとね」
「ええ、じゃあね」
「お酒出しましょう」
「そちらもね」
「お酒も飲んで」
　そしてというのだ。
「それから寝ましょう」
「何かついついね」
　ジョーは少し苦笑いになって姉に話した。
「飲みたくなってきたわよね」
「そうよね」
「不思議ね。私達って飲みたい時はね」
　その時はというのだ。
「一緒にね」
「飲みたくなるわよね」
「そうよね」
「これがシンクロかしら」
　ベスは言いながらもうブランデーを出していた、当然飲む為のものだ。
「姉妹のね」
「そうみたいね。それで飲むのは」
「これよ」　
　メグはそのブランデーを飲みつつエイミーに話した。
「もうね」
「これ飲んでよね」
「寝ましょう」
　その時にというのだ。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「お風呂にも入ったし」
　四人共そうしたからだというのだ。
「気分よくね」
「飲んでそうして」
「寝ましょう」
　こう輪してだ、そしてだった。
　四人は今度は同じものを飲んだ、ブランデーをロックにして乾杯をして飲む、ジョーは最初の一杯を一気に飲んでから言った。
「いやあ、やっぱりね」
「ジョーお酒好きだからよね」
「多分姉妹で一番好きよ」
　自分から明るい笑顔で言うのだった。
「だからね」
「今飲んでも」
「いい気持ちよ」
　そうなったというのだ。
「本当にね」
「顔にも出てるわよ」
「そうでしょうね」
「私もね。飲んでるとね」
　ベスはゆっくりと飲みながら言った。
「気持ちよくなって」
「それでよね」
「好きよ」
「お酒があると」　
　エイミーも言った。
「それだけで違うのよね」
「そうそう」
「お家がね」
「ええ、じゃあ飲んで歯を磨いて」
　メグは長姉として妹達に注意もした。
「寝るのよ」
「お姉ちゃんお酒飲んでもそう言うわね」
　エイミーはその姉に言った。
「確かに今回私達お菓子も食べたけれど」
「お酒には糖分が入っているから」
「だからなのね」
「その糖分でお酒になるから」
　だからだというのだ。
「それで言うのよ」
「そうなのね」
「飲んだらね」
　酒、それをだ。