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八条学園騒動記

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第四百七十九話 お菓子にはその九

「言うまでもないわね」
「今でも事件に使われるし」
「果物ナイフにしても」
「キッチンは危険で一杯よ」
「だから女の人もなのね」
「キッチンに入るから」
「戦いもなのね」
「出来るのかもね」
 メグはエイミーに話した。
「そちらもね」
「そうなのね」
「それこそ刃物さえ持ったら」
 それでというのだ。
「人も殺せるでしょ」
「ええ、フライパンだって下手したらね」
「あれで殴られたら死ぬわよ」
「中華鍋だと特によね」
「あれは思いからね」
 余計にというのだ。
「暴力に使ったら」
「立派に人を殺せるわね」
「それが出来るわ」
「そうよね」
「だから女神といっても」
 それでもというのだ。
「かなりね」
「戦闘的なのね」
「昔はね、男の神様も」
「当然ながら」
「戦闘的よ」
 昔の神々はというのだ。
「だってね」
「戦争が多かった時代だから」
「それでよ」
「血生臭いのね」
「戦争は殺し合いだから」
 それで血が流れるからだというのだ。
「だからね」
「ううん、イシュタルもアナトも」
「特にアナトは凄いでしょ」
 この女神はこの時代連合ではかなり人気がある女神だ、この時代では豊穣の女神とされていて人々に恵みをもたらす話が多い。
「昔のそれはね」
「皆殺しとかね」
「ええ、敵をね」
「それでそうしたお話が生まれたことも」
「そう、普通にね」
「血生臭い時代だったから」
 戦争の時代だったからというのだ。
「それね」
「スプラッターな面が強いのね」
「戦争をしてるとね」
「必然的にそうなるってことね」
「今の連合だとね」
 千年の平和の中にあるこの国はというと。
「結構各国同士でいがみ合い多いし」
「利権や何かんやで」
「あらゆる組織が対立するけれど」
「それでもでしょ」
「ええ、戦争はないから」
 エイミーもこのことは言えた、武力衝突といっても精々喧嘩程度で警察が出ればすぐに収まるものばかりだ。
「デモが暴動になっても」
「それでもでしょ」
「戦争はね」
「紛争もないでしょ」
「ええ、そんなことしなくても」
「食べるものはあるし」 
 戦争は何故起こるか、連合ではそれは資源を求めてのことだと考えられている。人は生きる為に資源食料や水、土地も含めたそれを得る為に持っている者達から奪おうとして戦争を起こすと勘がられているのだ。 
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