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オズのトロット

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第九幕その二

「今日は誰も泳いでいないね」
「そうね、よく泳いでいるのに」
 トロットもその海を見て言います。
「今日はね」
「泳いでいないね」
「誰もね」
「こうした日もあるのね」
「何かあるのかな」
 ここでこう考えた教授でした。
「ひょっとして」
「この辺りで」
「それで皆そっちに行ってるのかな」
 海で泳がずにです。
「そうなのかな」
「それじゃあ何かしら」
 トロットは今日は海で泳いでいる人がいないことについて考えました、奇麗な砂浜ですが本当に誰もいません。
「一体」
「それが気になりだしたね」
「ええ、この辺りに何かあるかしら」
「じゃあ近くを見てみようか」
「何か行われているか」
「それをね」
 それで皆で歩きながら周りを見てみました、するとです。
 キャプテンが煉瓦の道の左手、丘の方を指差して言いました。
「あそこに何か見えたよ」
「丘の方に?」
「うん、今ね」
「じゃあそっちに行ってみましょう」
 トロットはキャプテンの言葉を聞いて皆に言いました。
「そこに何かあるかも」
「それで今日どうして海に誰もいないかがわかるかもね」
「じゃあね」
「行ってみよう」
 キャプテンもこう言ってでした、皆は青の中に銀色がきらきらと輝いている海から視線を離してでした。 
 そのうえで紫のギリキンの色の丘の方に向かいました、そうして丘のところを登っていくとその頂上にでした。
 洞窟がありました、その洞窟の前まで来るとです。
 不意にです、一人のノームが出て来て言ってきました。
「おや、トロット王女じゃないか」
「ノームの人?」
「見ての通りだよ」
 そのノームは笑ってトロットに答えました。
「お祭りのお話聞いたのかな」
「お祭りしてるの」
「そうだよ、今日はこの辺りの人達を招いてね」
 そうしてというのです。
「お祭りをしているんだ」
「どういったお祭りなの?」
「うん、実は今度ノームも学校を作ってね」
「その学校の設立祝いの?」
「そう、お祭りをしていてね」
「それでこの辺りのご近所の人達も呼んで」
「学校はこの下に建設したから」
 そのせいでというのです。
「お招きしたんだよ」
「そうだったのね」
「カリフ王のお考えでね」
 ノームの国家元首であるこの人のです。
「それで今皆で賑やかにやってるんだ」
「洞窟の中で」
「この洞窟の入り口にあるエレベーターを下るとノームの国でね」
 ノームの国の領土は広いです、オズの国の地下広くに広がっていてドワーフやダークエルフの人達の国ともつながっています。
「やってるよ、僕は誰か来たのが洞窟の入り口の監視モニターに見えた来たんだ」
「そうしたら来たのが私達で」
「こうして会ったんだよ」
 本当にというのです。
「今ね」
「奇遇ね」
「奇遇なのはオズの国ね」
 まさにと笑って応えたトロットでした。
「いつもね」
「そうだね、それじゃあ」
「それじゃあ?」
「皆もどうかな」
 ノームは笑顔で誘ってきました。 
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