| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

星河の覇皇

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第六十六部第一章 新兵器その三十五

「創造になるがだ」
「そのサハラの創造の後ですね」
「調和の時代となりますね」
 そのサハラもというのだ。
「そしてその調和をですね」
「維持していく」
「それが重要ですね」
「そうだ、もっとも連合は都合のいいことにだ」
 人類社会で最も巨大でるこの国がというのだ。
「発展のみを考えている」
「平和の下で、ですね」
「戦乱に遭うこともなく」
「ただこのままですね」
「発展することだけを考えていますね」
「それがあの国ですね」
「そうだ、調和だけを考えている」
 平和の下での発展をそう言うのならだ。
「あの国はな」
「ならばですね」
「あの国は問題ないですね」
「今の状況を強く破壊するつもりはない」
「エウロパの発展を快く思っておらずとも」
「そうした考えはない」
「だからですね」
 少なくとも連合は好戦的ではない、だからだ。
「普通にですね」
「調和のままでいる」
「ならばですね」
「あの国はいいですね」
「そしてエウロパも」
「あの国は自分達のことで手が一杯だ」
 それが今のエウロパだというのだ。
「復興と発展でだ」
「今の状況への破壊なぞですね」
「考えていられませんね」
「とてもですね」
「そうした状況ですね」
「そしてサハラも」
 最後はこの国だった。
「統一と発展」
「やはり自分達のことで手が一杯で」
「今の人類社会の枠組を壊すことは出来ない」
「そうしたことは考えていませんね」
「あの国も」
「調和を望んでいる」
 彼等の世界も人類社会もというのだ。
「それならだ」
「このまま調和を維持する」
「ヴィシュヌ神の下に留める」
「今は、ですね」
「そうした状況でありますね」
「では我々は外も」
「調和に努めましょう」
 領袖達はここでは政治家として述べた。
「そしてそのうえで」
「調和の中で発展しましょう」
「今はその時代だからこそ」
「党の中だけでなく」
 こうしたことを話してだった、クリシュナータは領袖達とも会っていた。そしてカレーの味も楽しんだ。しかしそのカレーについて。
 彼は一人になった時にだ、ふとだ。
 ベルを鳴らして彼の家の執事を呼んでだ、こう彼に言った。
「シェフに少し注文がある」
「何でしょうか」
「明日だが」
「明日のメニューのことですか」
「同じカレーでいいが」
 チキンカレーというのだ。
「しかし変えて欲しいものがある」
「それは何でしょうか」
「鶏肉だ、今日はシヴァ星系のものだったな」
「第三惑星の」
「明日はヴィシュヌ星系のものを頼む」
 その星系産のものをというのだ。
「あの星系のものをな」
「その様にですか」
「時代は調和の時代だ、調和ならばな」
「調和神ヴィシュヌですね」
「だからだ、それにヴィシュヌ星系の鶏はだ
「旦那様は大好物でしたね」
「あの星系の鶏が一番いい」
 美味いというのだ、クリシュナータから見て。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧