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ジオン公国転生記

作者:正博
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第4話

 橋頭保として狙っていた鉱山基地にギラドーガ10機、ザクⅡF20機が降下を始めた。
 援護のVFも30機発進して、援護、上空の敵機を狙う。
 連邦からは、61戦車、フライマンタ、等の通常兵器ばかりでMSは1機も無かった。
 瞬く間に戦闘が終わり、鉱山基地から降伏の連絡が来た、まずは拠点の確保に成功した。

 占領した鉱山基地を、拠点に円を描く様に、次々と占領地域を広げて行ったがやはりMSは出てこなかった。
 それだけでなく、今の連邦の戦いってどこかおかしい。

 ユーリ「おかしいな、連邦軍の攻撃はこんな物じゃない筈だよ」
 ラル「確かに通常兵器を大量に投入してきますから」
 ユーリ「それにこんなに簡単に次から次へと進撃を許すはずが無い」
 ラル「確かに予定より進撃速度が速すぎる。罠ですかな」
 ユーリ「ガルマ兄と1度相談してみる。通信員ガルマ大佐を呼び出して」
 通信員「・・・・レウルーラに繋がりません」
 ユーリ「第1級警戒態勢。MSは全機発進準備」

 何だか良くない状態にはめられたみたい、その時頭にノイズが走った。

 ユーリ「攻撃来るぞ!」

 いきなり爆発の衝撃が艦を襲った。

 ラル「レーダー何処からだ」
 索敵員「それが、レーダーには何も映っていないんです」
 ユーリ「! ミノフスキー粒子の散布濃度は?」
 散布員「な、なに!戦闘濃度です、ですが散布はしていません」
 ユーリ「やられた。連邦もミノフスキー粒子の解析をしたのか。ラルさん、MSをドダイで空に上げてください」
 ラル「はっ、全MSは空へ上がれ」
 ユーリ「ラルさん船を頼みます」
 ラル「MSを率いるなら私が」
 ユーリ「この敵は1度見ておきたいのです」

 ユーリは司令席から立ちあがると、MSデッキへ急いだ。
 ラルさんが指示していてくれたようで、サザビーは稼働状態になっていた。
 ハッチを閉め、今回1機だけ間に合ったSFSにサザビーを載せた。
 
 ユーリ「ユーリ発進する」

 発進時のGが、ユーリにかかってきた。

 ユーリ「MS隊。敵はミノフスキー粒子を使い、上空から攻撃している。見つけ次第、叩き落せ」

 高度1500mで光が見えた。

 ユーリ「ガンペリー、ミデア、デブロック、成程カーゴブロックを改造してガンシップにしてきたのか。MS隊見えたな、護衛機共々叩き落せ!}

 ギラドーガのビームマシンガンが次々、敵を落としていく、護衛のTINコッド、フライマンタも同じく落ちていく。
 15分程で全機撃墜し、帰投しょうと高度を下げて行く途中でそれを見つけた。
 2隻のビックトレーと61戦車多数である、罠の止めののつもりだったのだろうが、転進し退却を始めた。

 ユーリ「デザートだ。残らず頂け!」

 ユーリは先頭のビックトレーの艦橋前に止まるとメガ粒子砲を放った。
 止めに動力部に、ビームライフル3発を撃ち込むと爆発が起きた。
 周囲を見渡すともう戦闘は終了していた。

 ユーリ「MS隊、帰投するぞ」

 ムサカに戻るとガルマ兄に連絡を入れ、今回の戦闘の詳細な報告をした。

 ガルマ「連邦軍がミノフスキー粒子を解析したのか、有利な条件が1つ減ったな」
 ユーリ「いや、もう無いよ。ガンペリーを落とした時点で確信した。連邦もMSを持っていると」
 ガルマ「そうか、これから苦しくなるな」
 ユーリ「オデッサは殆んど手に入れた。ガルマ兄、ギレン兄と今後の計画を話してみたら」
 ガルマ「そうだな」

 ガルマはマクベと共にギレンに連絡を取り、ギレンは充分な成果だとガルマ達を褒めた。

 ギレン「オデッサ防衛はマクベ、お前が指揮をとれ。ガルマ、部隊をマクベに渡しユーリの艦で帰ってこい」
 ガルマ「分かりました。兄上。マクベ大佐後を頼む」
 マクベ「承知しました」

 サイド3に戻るとガルマ兄は大佐に昇進、マクベは正式にオデッサ総司令を命じられた。
 

 1週間休みを貰ったが、2日目に緊急招集でギレン兄の執務室に集まった。
 俺達が予測していた事が起こったのだ。
 グラナダのパトロール艦隊が、連邦の艦と戦闘になったのだ、そして連邦もMSを出して来た。
 サラミス改からガンダムMK-Ⅱ・2機とジムⅡ・10機、こちらはムサカ1隻とムサイ2隻からギラドーガ・10機とザクⅡ・F10機がでた。
 結果だけ言うと連邦、サラミス改・1隻撃沈、1隻中破、ガンダムMK-Ⅱ・1機小破、ジムⅡ・全滅。
 ジオン、ムサカ・小破、ムサイ・1隻大破、1隻中破、ギラドーガ・1機撃破、3基中破、5機小破、ザクⅡF・6機大破
 痛み分けであるとは誰も思っていない、負けである。
 
 ギレン「まずいな。このままでは数でも押し切られるぞ」
 ユーリ「ギレン兄、ジャミトフを踊らせられないかな」
 サスロ「成程、ドズル。シャアはどうしてる」
 ドズル「パトロール中だが、シャアをどうする気だ」
 ギレン「ティターンズとエゥーゴか。内乱で連邦はボロボロになる。よしやってみよう」
 
 ギレン兄の裏工作がうまくいき、まずジャミトフが増長して、独自組織ティターンズを立ち上げた。
 これに反感を持ったスペースノイドとシャアがブレックスを立てエゥーゴを立ち上げた。
 このタイミングでアクシズが地球圏に戻って来た。
 
 ハマーン「私はどうすればいいのだ」
 ギレン「暫くは独自に動いて貰う」
 ドズル「あれだけの戦力を遊ばせるのか?」
 ユーリ「ハマーン姉に協力させる事は簡単だよ。でもね~それをすると泣く人がいるから出来ない」
 
 ドズル兄以外は気づいて笑っていた。
 
 ギレン「俺が命令しても良いのだぞ、ドズル」
 ドズル「俺か? 命令されたら俺が泣く」
 ユーリ「アクシズはUC0088誰の物だったでしょう。ハマーン姉は後見人ね」
 
 ドズル兄が気づいた様だ、最初青ざめた顔をしてたのが赤くなり言った。

 ドズル「わ、渡さんぞ。ミネバは命に代えても守って見せる」
 ユーリ「でしょう。だからアクシズは独自に動いてもらうの」
 ギレン「連邦が内部紛争している間に、こちらは戦力を貯めるか」
 ユーリ「でもね問題が一つある。大魔王様の悪戯がいつ来るか。これだけは読めない」
 ギレン「あの大魔王の事だからな。本当に分からんな。だが未来の心配より明日の心配だ、まずはオデッサ防衛だ」
 サスロ「マクベ1人では、心配だな。兄貴、俺とユーリが行こうか」
 キシリア「私からも頼みます」
 ギレン「頼めるか、サスロ、ユーリも」
 サスロ「おう」
 ユーリ「いいよ」
 ギレン「戦力はサイド3の3分の2を連れて行け」
 ユーリ「俺は兵器量産工場等を直接作れと言う事でしょ」
 ギレン「そうだ」


 それから1か月後に、サスロ兄と俺とはオデッサに降りた。
 サスロ兄はマクベの元に、俺はそのまま工場を作る場所を探した。
 地上では爆撃を食らう恐れがあったので、横穴式の廃鉱をペンダントで大きくして場所を作った。
 壁や天井は厚さ50cmの合金で囲み、工場は6棟建てる事が出来た。
 設備と人員はサイド3で確保してるので、組み立てと調整を頼んで別の場所を探した。
 この方法で1か月で140棟工場を建てた。
 作るMSは、サスロ兄とマクベにお願いした。
 俺は工房を作り、サイド3から連れて来た親方達と新しい機械を試作するのだった。
 ・グラビティーテリトリー
 ・ASRS(レーダーやセンサーに感知されない装置 アスレスと読む)
 ・ブラックホールエンジン
 ・Iフィールド(MS搭載用)
 ・PS装甲
 ・ディストーションフィールド
 ・ハイパージャマー
 ・陽電子リフレクター
 ・ローエングリン
 ・タンホイザー
 ・ミラージュコロイド
 ・Nジャマー
 ・Nジャマーキャンセラー
 ・Nスタンピーダー
 ・ナイチンゲール 
 ・ギラズール
 ・ドムトルーパー
 ・対消滅エンジン
 ・トロニウムエンジン

 
 

 
後書き
 ご指摘があったので。
 シャアについてですが、ジオンから見ているのでエゥーゴもシャアが立ち上げたと書いています。
 エゥーゴにはちゃんとクワトロ君で入っています。
 ネオジオンでもシャアで書きますのご理解してください。 
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