| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ジオン公国転生記

作者:正博
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第3話

 1週間戦争と呼ばれる初戦で、連邦側に付いたサイド1、サイド2、サイド4が壊滅した。
 サイド5にはレビル艦隊が駐留し回避、サイド6は中立条約を結んでおり回避、サイド7はコロニー1基だけなので監視のみとなった。
 そして、ブリティッシュ作戦が開始された。
 それは、サイド2にある、アイランド・イフィシュコロニーを、地球連邦軍総本部ジャブローに落とす作戦であった。
 しかし連邦軍の必死の抵抗により、コロニーはアラビア半島上空で崩壊を始めた為、落下コースが大きく変わりオーストラリアのシドニーへ直撃、地上から消し去った。
 
 ドズル艦隊は、次にレビル艦隊のいるサイド5(ルウム)へと進撃を開始した。
 ドズル艦隊に対するレビル艦隊は3倍の兵力であった。

 ドズル「艦隊運動が素早いな、相手はレビルか。ミノフスキー粒子散布後、MSを発進させろ」

 レビル艦隊では、重大なトラブルが続発していた、突然レーダーが使えなくなり、電子機器にも異常が発生、遠隔兵器が使えなくなっていた。

 レビル「慌てる事は無い、こちらはジオンの3倍の兵力があるのだ、目視で撃てば良い」
 通信兵「先鋒隊より入電。敵は巨人を使っていると」
 レビル「巨人だと何の事だ?」

 その頃、俺はザクⅠで出撃していた。

 ユーリ「スーパー・イ・ナ・ズ・マ・キィーック」

 マゼランがザクⅠのキックを受けへし折れ、下側にいたサラミスを巻き込んで爆発した。

 ユーリ「ユーリ君、ダブル反転キィーック」

 サラミスの側面に、大穴が開き爆沈した。
 俺は馬鹿な攻撃をしているが、ちゃんと12隻も沈めている。


 マゼラン、サラミス等を立て続けに撃破した赤いザクⅡC型。
 
 シャア「5隻か、こんな物だろう。帰還する」

 連邦軍は、素早い動きで瞬く間に5隻もの戦艦を沈めた赤いMSを『赤い彗星』と恐れた。


 連邦旗艦アナンケに黒いザクⅠが3機近寄ってきていた。

 オルテガ「連邦の旗艦だぜ」
 マッシュ「どうする、手柄はでかいぜ」
 ガイア「見逃す手は無いな。オルテガ、マッシュ、ジェットストリームアタックだ!」
 
 連邦旗艦アナンケは、3機のザクⅠに翻弄され、主砲、機関部等を次々破壊されていき、離脱も出来なくなっていた。
 遂に退艦命令が出たのか、各部から多くの脱出艇が出て来た、前方より大型の高速脱出艇が出たのを捕まえてみるとレビル将軍が乗っていた。

 ガイア「オルテガ、マッシュ、無くさない内に戻るぞ!」

 3機の黒いザクⅠは、脱出艇を抱えると後方に下がった。
 その様子を見ていたソードフィシュのパイロットが「黒い3連星だ」と仲間に語った。


 連邦艦隊は、ボロボロになりその上レビル将軍が捕虜となった為、戦意を喪失しこれ以上の戦闘は不可能と判断、撤退信号を上げルナⅡへ帰還していった。
 しかしドズル艦隊も補給が必要となり、一旦ソロモンへ帰投した。
 その間にキシリアの機動部隊はグラナダを占拠していた。

 ドズル「兄貴、ユーリの作った部隊を貸してくれ。もう邪魔者は居ない、今なら楽にコロニーをジャブローに落とせる!」
 ギレン「引き上げだドズル。後は交渉でやる」
 ドズル「それでは、原作通りにレビルを奪われてしまうのではないか?」
 ギレン「フフフ、レビルはサイド3にはおらんよ。それにもし奪われてもその頃には交渉は終わっている」
 ドズル「しかし」
 ギレン「それに地球降下作戦は、既に準備が進んでいる」

 ギレンの言っていたレビル将軍は、サスロがアクシズを提案してきたので、認可して送り出した。
 アクシズならば奪還するにも、帰還するにも何か月かかるか、その間に交渉は終わり事実上の降伏となると考えたのだ。
 それでも抵抗するならば、原作通りに地球降下作戦を素早く実行するだけの事だった。
 
 南極で交渉が始まった、連邦の官僚達は抵抗する材料も無く、全面降伏もやむなしとなっていた。
 その時である、原作通りレビルが現れたのである「ジオンに兵無し」と言ったおかげで連邦は強気になり、結局南極条約の締結だけに終わった。

 ドズル「レビルはまだアクシズ行きのシャトルの筈、それが何故」
 サスロ「わしらの様な転生者が連邦にいたのだろう」
 キシリア「レビルは転生者では無かった。救出者が転生者でしょう」

 その時、アクシズのハマーンから緊急通信が入った。

 ハマーン「申し訳ありません。シャトルが襲われレビルが逃げました」
 ドズル「いつだ!」
 ハマーン「昨夜の事です」
 サスロ「決まりだな」
 キシリア「ハマーン気にするな」

 キシリア姉がハマーンを労わっている時、モニター画面のハマーンの胸に青いペンダントが見えた。

 ユーリ「転生者見つけた。ハマーン姉、ペンダントが見えてるよ」

 ハマーンは一瞬しまったと言う顔つきになったが、雰囲気が変わった。

 ハマーン「やはり、ザビ家も全員転生者か。サスロが生きている、ユーリ等知らない、怪しいとは思っていた」
 ガルマ「これで転生者はジオンに7人、連邦にも居る」
 ユーリ「ギレン兄が言ってた通りだね」
 サスロ「これでは何人の敵と味方が居るのか分からんし、どんな敵が現れるのか知れんぞ」
 ユーリ「ハマーン姉。お願いがあるんだけど」
 ハマーン「何だ。ユーリ」
 ユーリ「アクシズを早めに地球圏に持って来られない? 準備はしているのでしょう」
 ハマーン「それは構わんが、まだ時間が掛かるぞ」
 ユーリ「構わない。それと有益な資源衛星も、いくつか持って来られない」
 ハマーン「やってみよう」
 キシリア「何故そんなに資源がいるのです。オデッサさえ落とせば、幾らでも資源は手に入るではないか」
 ユーリ「オデッサが手に入ればね。向こうにも転生者がいる以上、防衛線を引いてるし、MSも多分ある」
 ドズル「それではオデッサは難しいのか?」
 ユーリ「それはやらないと分からない。原作では最初は連邦の高官は出てこない。怖いのは俺と同じ『イレギュラー』何を仕掛けて来るか」
 サスロ「まあ、連邦の転生者の多くは、ホワイトベースに集まるだろうしな」
 
 その日の話し合いは、ここまでにした。
 暫くして、ギレン兄が帰って来たので、この前の話を報告した。
 
 ・ハマーン姉も転生者。アクシズを地球圏に持って来るのを速めて貰った事。
 ・やはり、連邦にも転生者がいる事。人数は不明だが大半は、ホワイトベースに乗り込むだろう事。
 ・連邦に転生者がいる以上、オデッサが手に入るか不明で、又MSもあると考えたほうが良い事。
 ・他の世界の出現がありうる事。
 以上を報告したら、ギレン兄は頷いた。

 ユーリは、艦船用にテスラドライブ、、ブースタードライブを、完成させ大急ぎで量産取り付けを行った。
 これはレウルーラとムサカに搭載し機動力の向上と、大気圏突入、大気圏飛行、大気圏離脱をさせる為である。

 UC0079 2月7日 第1次地球降下作戦が始まった。
 総司令官 ガルマ
 総参謀  マクベ
    
 レウルーラ 1隻
 ムサカ  10隻
 ザンジバル15隻
 MS  250機
 
 遊撃隊
 司令 ユーリ
 副官 ラル
 
 ムサカ  3隻
 MS  32機


 
 

 
後書き
誤字、脱字 お願いします

*ハマーンは構成上、年齢を変えています。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧