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『遺り続ける傷』

作者:零那
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『欠陥品』



誰でも不完全
誰でも欠陥品
そう誰かが言う
でも其れは違う

不良は欠陥品
誰かが言う
確かにそうだ
其れはそうだ

欠陥品だから
だからこそ
足りないもの
補い合ってく
求め合い
解り合おうと
してくんだ

他者を求めない
解ろうとしない
そんな人こそ
自分が出来てる
欠陥品じゃない
そう思ってる

果たして其れが
正しいのか
自信過剰故の
傍迷惑な行為は
ひとつも無い
完璧な人なのか

できそこない
そんな言葉
浴びたことも
無いだろう

赦せる筈もない
戯言だろうと
凶器になる言葉
其れは狂気を生む

そして其れに
気付く事は
死んでも
無いんだろう


 
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