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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。

作者:炎の剣製
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0076話『由良の改二改装』

 
前書き
更新します。 

 



長門、熊野の時と同様に夜になってゲームで言うメンテナンスが終わったのであろう時間帯に様々な情報が電文として送られてきた。
由良の改二は当然のことながらフィット特性の追加や新たな武装の改修更新、由良の改二が持ってくるであろう新装備、瑞雲の新たな姿、新任務、とある艦娘のステータスアップなどなど…。
今回も深く吟味して理解していかないといけない内容が目白押しの内容だった。
まぁ、なにはともあれ…、

「それじゃ大淀。いつも通りに改装設計図の準備に取り掛かってくれ」
「わかりました。すぐに手配しますね。今現在勲章は18個ありましたよね? 今回の新任務でも取得可能と明記されていましたがどうされますか?」
「うん。今回は勲章をいい感じに合わせるために二個は取っていこうと考えている。
『新型砲熕兵装資材』は今中途半端に一個あるから一つだけ取りに行けばいいだろう。また次の機会に取りに行けるだろうと思うし…」

そう、最近になって新型砲熕兵装資材がないと改修更新ができない装備が増えてきたのだ。
ただ更新するだけでは手に入らない装備とはこれ如何に?という?マークが頭に浮かぶが大本営の発表なのだから従うしかないだろう。

「わかりました。それではその方針で今回の任務を進めていきましょうか。次に瑞雲の改修更新はどうしますか?」
「そうだなぁ…」

それで少し悩む。
今回の決定で瑞雲系統が改修できるようになったのだ。
それに合わせて熟練搭乗員を使用した最新の瑞雲が手に入るという事だけどそのためには瑞雲(六三四空)を改修MAXにするしかないのだ。
今のところ急ぎの任務ではないしただでさえネジの少なさが物語っていて改修もままならない状況だ。
だから、

「そちらに関してはおいおい進めていこう。別に任務は消えるわけではないのだから」
「わかりました。それでは工廠任務がまた増える方針でいいんですね?」
「ああ…」

今のところは改修できても☆二2が今のところの限界だろうからな。
無理はいけない。
来月の熟練搭乗員による零式艦戦21型の更新のためにもネジを使う予定だから下手したらネジを購入する事も念頭に入れておかないといけないしな。
考えることは山盛りだから忙しい。

「まぁそんな感じだ。後でこの方針をもう一人の君と共有しておいてくれ」
「わかりました。それでは改装設計図を準備してまいりますね」

それで大淀は改装設計図の準備のために執務室を出ていった。
部屋が急に静かになったために少し色々と整理も出来たのでとりあえずまずは由良を執務室へと呼ぶ事にした。
そうだな…。夕立や村雨、五月雨、春雨の二駆のみんなを呼んでおくか。
編成任務にも必要になってくるしな。
それでサプライズの意味も含めて先に夕立たちを執務室へと呼んだ。
しばらくして、

「提督さん! 夕立含めた二駆の面々やってきたっぽい!」
「提督? このメンツを集めたって事は…そう言う事よね?」

夕立が元気にやってきて村雨が少し誘惑も入ったような言い方をしてきたので、

「ああ。由良改二が決定されたので第四水雷戦隊編成任務の事も含めてこのメンバーを集めさせてもらった」
「やっぱりですか! 由良さん、きっと喜びますね!」
「そうですね五月雨さん」

五月雨と春雨がそれで互いに由良の改二の件について色々と語り合っていた。
もう自分の事のように四人はそれぞれ嬉しがっている。
特に顕著な反応をしているのがやはり夕立だ。

「ぽいっ! 提督さん、もう由良に渡すケーキも準備が出来ているっぽい! 早く由良を執務室に呼びましょう!」
「そうだな。それじゃ由良を呼ぶとしようか」

それで少し遅れて私は次は由良を執務室へと呼んだ。
しばらくして由良も執務室へと少しそわそわしながら入ってきた。

「…あの、提督さん。由良をお呼びでしょうか…?」

どこか由良の表情が硬い。
おそらく緊張しているのだろうね。
自身の改二情報が来るのだから当然か。
それで私が口を開く前に夕立たち二駆の面々が由良が執務室に入ってきたと同時に、

「由良! 改二発表おめでとうっぽい!」
「「「おめでとうございます!」」」

夕立の嬉々とした声の後に三人も負けじと続いていた。
それで由良は四人が先に執務室にいるとは思っていなかったために、

「夕立…それにみんなも。由良の事を待っていてくれたの…?」
「っぽい! 由良を驚かそうと事前に提督さんと話し合っていたっぽい!」
「ま、由良さんの事なんだから当然よね? 我が事のように嬉しいわ」
「はい! 由良さんおめでとうございます!」
「まだ準備は終わっていませんが祝賀会では春雨も料理を作らせてもらいますね!」
「そう言うわけだ。由良、改めて改二決定おめでとう」

最後に私もそう告げると由良は少し涙目になって、少しして笑顔を浮かべながら、

「提督さん…みんな、ありがとう…」

由良の心からの感謝の言葉を受け取った。
それで私達は揃って笑みを浮かべあう。
望んでいた展開だけに嬉しさも一塩なんだから。

「それじゃ由良。さっそくだが改装室へと向かおうか。今頃大淀が改装設計図を準備して待っているぞ」
「わかりました。由良、張り切って改二になります!」
「由良ー! その意気っぽい!」

それでみんなして改装室へと向かうとそこには大淀と明石以外にも夕張も待っていた。

「由良…。改二おめでとう。私からも言葉を贈らせてもらうわ」
「夕張…、ありがとう」

それでもう感極まったのかポロポロと涙を垂らす由良の姿を見て夕張は慌ててハンカチを取り出して、

「…ああもう。改二になる前からこんなんじゃこの先の展開も持たないわよ?」
「ふぁい…」

少し力を込めて由良の涙を拭いてあげている夕張の姿がそこにはあった。
それで由良の涙も一通り拭き終わったのか大淀が改装設計図を持ってきて、

「それでは由良さん。改装設計図を持って改装室へと入ってください」
「わかりました。提督さん、改装ボタンを押す際は少し時間を置いてね、ねっ?」
「わかったよ」

それで由良は改装室へと入っていった。
それを見届けた夕立はというと、

「提督さん! もう時間は結構経ったっぽい! もういいでしょ!?」
「そうだな。もう由良の心の準備も大丈夫だろうし…」

それで明石に声をかける。

「明石! もういいだろうか?」
「大丈夫ですよー。由良ももう準備は出来ているみたいだから。いつでもどうぞー!」

明石の許しも得たので私はそれで改装ボタンを押した。
そして改装室の中から光が漏れてきて色々と機械音が響いてくる。
いつも通り工廠妖精さん達が由良の改二を執行しているのだろうな。
そして時間が経過して改装室の扉が開かれた。

「提督さん…改装された由良の力、存分にお使いくださいね、ねっ!」

そこには阿武隈や鬼怒と同じ衣装に身を包んだ少し垢抜けた感じの由良の姿があった。
それでいの一番に夕立が由良に飛びかかって、

「由良ー! とってもカッコいいッぽい!」
「ありがとう、夕立…」

それで夕張や村雨たちもこぞって由良の周りに集まって改二を祝っていた。
そこに明石が由良のカタログスペックが記された紙を持ってきた。

「提督。由良のスペックですよ。ご確認どうぞ」
「ありがとう明石」

それで紙を受け取って確認する。
そこには少し雷装が阿武隈には劣るけどそれでもかなりの強化がされている由良の情報が示されていた。
なにより大きいのが甲標的も含めた多くの装備をセットできる事か。
瑞雲系統の装備が出来て大型電探、大発系装備、艦隊司令部施設、整備員、水戦など………由良の戦略的な使いどころが広がったみたいだ。
ただただすごいの一言だ…。
今までの改二を遥かに上回っている内容だらけで嬉しさも湧いてきた。
なので私も由良へと近寄っていき、

「由良。改二おめでとう」
「ありがとうございます! 提督さん!」

由良の表情はとても晴れやかな物だった。


 
 

 
後書き
由良が改二になりました。
そして装備できるものも多い事から色々な使い道が可能になりましたね。
第二の阿武隈になったのが大きいです。

明日は由良の任務、明後日は日向達の任務などを書いていこうかと思います。



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