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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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255部分:第二十一話 劉備、友を選ぶのことその十六


第二十一話 劉備、友を選ぶのことその十六

「劉備は私達の命令で後方に攻撃をかけていた敵の別働隊を撃退した」
「あっ、それならいいですね」
「ですよね。武勲を挙げたことになりますよね」
 顔良と文醜は曹操のその言葉を聞いて笑顔になった。
「命令違反にもなりませんし」
「劉備さんにとってかえっていいですよね」
「そうですわね。これでいいですわね」
 袁紹もそれでいいとした。
「では大将軍にはその様に」
「ええ、そうしましょう」 
 こうしてだった。彼女達は何進に対して劉備について報告した。これを受けて何進は劉備の功績を認め琢の相に任じたのだった。
「私が、ですか」
「はい、この度の武勲を認められてです」
「それによってです」
 関羽と孔明がにこりと笑って劉備に告げていた。
「それでなのです」
「お受けされますか?」
「なっていいんですよね」
 劉備は戸惑いながら二人の言葉に応えた。
「私が」
「是非にとのことです」
「何大将軍からですよ」
「ということは」
 それを聞いてだ。黄忠が述べた。
「皇室の外戚である大将軍のお言葉だからそのままなりますね」
「それなら問題ないのだ」
 張飛も笑顔で頷く。
「お姉ちゃんは是非なるべきなのだ」
「お姉ちゃん、そうだな」
 今の張飛の言葉に趙雲がふと目を動かした。
「互いに力を合わせて勝利を収め救い合った。だからここは」
「ここはって何だ?」
 馬超がその趙雲の言葉に顔を向けた。
「何するんだよ」
「ひょっとして義兄弟の契りとか?」
 馬岱はそれではないかというのだった。
「それなの?」
「そうだ、それだ」
 趙雲は微笑んで馬岱に述べた。
「どうやら我等も主に巡り会えたようだしな」
「主、そうですね」
 孔明もその言葉に微笑んだ。
「劉備さんこそがですね」
「主って私が」
「そうだな、劉備殿なら問題はないよな」
 馬超も笑顔で話す。
「援軍に戻るのを決めたのも劉備殿だったしな」
「よし、なら話は決まりだ」
 関羽も優しい笑みになっていた。
「劉備殿を我等の主として」
「そして義兄弟の契りを結びましょう」
 黄忠もいた。
「劉備殿が琢の相になったそのお祝いも兼ねて」
「さあ、それならいい場所がありますよ」
 孔明が笑顔で話す。
「そこで宴を開きましょう」
「よし、じゃあ俺達もな」
「参加させてもらうか」
 テリーと丈が笑顔で言ってきた。
「俺達は俺達で兄弟がいてそれには入られないがな」
「それでもな。酒に御馳走は頂くからな」
「何か現金ね。けれどいいわ」
 舞は微笑みながら述べた。
「それでね」
「それじゃあ皆さん行きましょう」
 孔明が笑顔で話した。
「是非」
「よし、それじゃあ」
「行くのだ!」
 最後に関羽と張飛が応えた。そうしてだった。
 
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