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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第四章 RE:BIRTH
  YO・KU・TO



検体名:YOKUTO

一体いつからこのような名称になったのかは、もはや記述に残っていない。
ただ、われわれの求める人材の名前が、毎回この発音の物だったというのは確かだ。




我らが先祖は、その優れた技術を用いて最高の「兵器」を生み出した。
しかし、兵器は対抗するモノがあって初めて売れるし、使用できる。
毒ガス兵器を作るならば、同時に抗体も作らなければならないのと同じように。


我々は何も世界を滅ぼしたいわけではない。


我々の先祖は作り出した「兵器」はまさに最強だった。
しかし同時に、それだけのものをまた作り出すことはほとんど不可能だとわかった。

少なくとも、人一人の人生の内では。


だから、こうして記録に残して後世に伝わっている。
近代では子供の頭の中に記憶を埋め込んで受け継がせることもやっている。



我々の先祖が目に付けた最初の「兵器」の元は、あの翼人だった。
しかし翼人の存在は先祖から見てもまた、伝説の存在だった。

数年、数十年の探索が行われ、先祖が諦めかけたその時、ついに一枚のサンプルが手に入った。


真っ赤な羽根


数多くの伝説に名を遺す、あの「赤色の翼人」の物だった。
死後、翼人がその羽根にある程度の力を残して消えるという伝説があったが、まさか本当に見つかるとは。先祖の執念に驚かされる。


だが、驚くのは早かった。


翼人のクローンを作ったとしても、その者が翼人になるという事はない。
クローンだとしても、その能力は決して受け継がれないのだ。
その羽根からのデータをもとに他者に力を植え付けようとしたが、とても翼人とは言えない劣化品しか生まれない。


そんな中、数世代ほどの実験を経て、ようやっとして成功と呼ばれる検体を開発した。

そして、先祖はそれを即座に殺した。
成功と「呼ばれる」程度ではだめだ。完全に「成功した」と言えなければならない。

先祖は妥協しなかったし、我々もその意思に賛同し、尊敬する。
何事も中途半端は良くない。



そうして、さらに数世代を経てついに「成功した」と書かれている。

感情を司る翼もしっかりとあったらしい。
しかも「赤色の翼人」が所持していた世界四剣の所有者として復活させられた。


これはものすごいことだ。
どれだけ気の遠くなるような実験を繰り返したのだろうか。
色は少しくすんでいたそうだが、それでも「翼人のクローン」を作り出せたのだから。

しかし起動実験でいきなり暴走(意識はあったようなので厳密には好き勝手暴れただけだろう)してしまった。
結果として11の世界が消えてしまったらしい。


我々の先祖は反省した。
兵器には対応するモノが必要だと。


そして、その実験は我々に引き継がれ、完成しようとしている。





先祖は再びクローンを作り出すことは不可能だと判断した。
そして、あの翼人に対抗するには、まっとうな力ではダメだと。

優れた「渡航者」が必要だ。
しかも、翼人の力を封じることができるほどの、強力な渡航者が。

我々の先祖は再び探した。
そして、ついに一人の青年を見つけた。

その人物も、名をヨクトと言ったらしい(どう書くかはわからないが)


先祖は即座にその青年を連れてきて、実験した。
翼人のデータはある。それに対抗できるように肉体を改造するだけだ。

我々の「改造」は、身体に機械を埋め込んだりなどというそんな前時代的な技術ではない。
もっともっと根本から変えていくものだ。時にそれは魔術や魔法と呼ばれたらしいが、分類などは然したる問題ではない。

さて、そして最初の被験者だが、一秒と持たずに死んだ。
投薬した瞬間、身体が崩壊したのだ。

先祖は落胆した。
また渡航者を探さなければ。



渡航者の能力は転生する。
魂とは別に別れてしまい、能力のみ(魂と実際あまり変わらない)での転生なので、探すのにはまた数年を要した。

そして、そうして検体を探しては実験していくごとに、先祖は手ごたえを感じ、着実に進歩していっていた。


最初は一秒と持たなかった検体も、二千を数える頃には十秒持つようになった。
そして一万を超えてようやく十分。十万で二十四時間の活動も成功。

先祖の実験で伸びる時間は回を重ねるごとに大きくなる率が上がっていた。


しかし、ここで今度は精神が耐えられなくなった。
肉体の方はほぼクリアしていたのに、ここでまた障害だ。


だが先祖はあきらめなかった。
渡航者の魂に魔術的な施しをし、精神面も回を重ねるごと強くしていった。

その実験の途中、まさかの事態が起こった。

なんとその中に、あの神剣・ヴァルクヴェインの保有者が現れたのだ。
我々の実態を知って暴れだしたが、種類は違えど四剣のデータは持っていた。抑える事はそう難しくなかった。

そしてそれからは能力が転生する度にそれの保有者になるよう術式を施した。


あの翼人も四剣の保有者なのだから、こちらもそうであっていけないわけがない。

能力の転生先を察知する技術もでき、我々の実験はどんどん捗(はかど)って行っていた。最初は転生するたびに十年は月日を費やしていたのが、今ではその日のうちにわかったのだから。
とはいっても、その検体の身体がある程度出来上がるまでは何もいじれない。
しかし、事前に準備をすることができる。

その人物のデータを集めておけば、実験がスムーズになる。



そして、それを繰り返して私の代になる。


理想的だった。

あのヨクトこそ、我々の終着点となる者だ。



苗字は鉄。
「鉄」と書いて「くろがね」とは面白い。

そして、名前は「翼刀」と書いた。



翼刀



「翼」人に「刃」を向けし者

そして、そこから「一/人」を取り除くことで、それは完成する。






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〇×年 △月 □日


きょうはぼくの10さいのたんじょうびです。
おとうさんとおかあさんがおめでとうといって、きょうはおこしてくれました。

よるにはみんなあつまってぱーてぃをやりました。



でも、いちばんうれしかったのはがっこうででした。

がっこうに、けんきゅーじょのひとがやってきて、ぼくのたんじょうびをおいわいしてくれたんです。


「きみはひーろーになれるこだよ」っていってくれたけど、よくわからないや。
でも、けんきゅーじょのひとたちはわるものをやっつけてくれるひとたちです。

ぼくもそうなれるなら、それはさいこうのぷれぜんとでした。





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〇×年 △月 □日

あの日から数年がたった。
俺は今も研究所に通っている。

あれから強くなる薬だとかいって数回の注射をうけていたが、正直言ってあまり薬は好きじゃない。

うちは道場だし、肉体を強くするなら鍛えての方がいい。薬で力を手に入れてもそれは偽物だ。
そう言うと、研究所の人たちは「効率よく筋肉が育つだけの薬」と言って新しいのを持ってきた。
「筋肉を増強させる」ではなく、あくまでも「自分で鍛えないと効果のない薬」らしい。
筋肉がつきにくい人とかのための薬らしいが、やはりあまり乗り気はしなかった。

そして、その日から薬はなくなった。
ただ、健康のためのサプリメントはもらった。

これもあまり飲まなかったが、後日聞くと別に飲まなくてもいいものだそうだ。
よかった。


彼らは俺の意志を汲んでくれる。
俺が嫌だと言うと、別の方法での強化を手伝ってくれた。


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いままで、多くの訓練を受けさせてもらっていたが、ふと疑問に思って聞いてみた。
なぜ、俺だったのかと。

オレだってもう十七歳だ。
与えられて「はいそうですか」と鵜呑みにできるほど子どもじゃない。


そう聞くと、彼らは話してくれた。
なんとも滑稽な、妄想じみた話だったが様々な機械で実証させられてしまっては信じるほかなかった。

自分は渡航者と呼ばれる人間で、世界を超えることができるらしい。
だから、君だったのだと。

そこから俺の新しい修行が始まった。
この力をうまく扱うのだ。

さらに、今日は武器ももらった。
世界四剣だとかいう強力なモノらしいが、まあすごい剣だということだ。

名前は神剣・ヴァルクヴェイン

こいつが俺の武器。
剣の扱いもできないわけじゃない。

こいつも使いこなしてやらなきゃな。



ある日、唯子に何をやっているのかと聞かれて、俺は子どもの頃言われた言葉を思い出してこう答えた。



「ヒーローになるのさ」



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今日は君の仮想敵との戦闘実験だと言われた。
彼らは実験というが、まあそれが研究者の言い方なのだろう。俺としては修行と変わらない。

それにしても、この修行ももうかなり続いてきた。
道場の修行と合わせても、もうかなりの物だ。
まあ道場の方は週に二回だけだし、やっているのはもっぱら指導だけだが。
何気に免許皆伝だったりする。

敵はいつもの通りクリスタル状の物だ。
人型だから、組合いもできる。たまに人外みたいなモンスター型とかもいたが。


だが、この仮想敵は強かった。
翼の生えた人間なのだが、俺の磨いてきた技術も何も効きゃしない。

一矢報いてやったが、あれで本物の性能をマイナスさせたものだというのだから驚きだ。

世界にはあんな敵がいるらしい。しかも、相手も渡航者の力を持つそうだ。
だから俺が選ばれたわけか。

俺は改めて強くなることを誓った。



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今日は事件が起こった。

空も大地もみんな揺れて、収まったときには世界地図が変わっていた。


頭の中に何やら基礎知識が流れてきたし、ニュースを見ると「世界が一つになった」ととんでもないことを言い出していた。
みんなドッキリか放送事故かと思っていたが、俺だけはわかっていた。

これは全部事実だ。



それから三日して、「EARTH」という組織が設立されたとニュースで報じられた。
なんでも時空管理局やらなんやらと同じような組織らしい。
基礎知識が流れてきてなかったら、みんなパニックになっていただろう。

実際、法学を勉強していた町内のアンちゃんはそっち方面の法律も勉強していたし。
影響はいろいろあったが、大騒動にはならなかった。


この組織は「世界の管理者」だった女性が後押しし、トップには翼人がついているらしい。




・・・・・・翼人?



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あれから、クリスタルでできた戦士との訓練が増えてきた。
前は同じような人型で強さが違ったり、攻撃方法が違っただけなのだが、これは完全にオリジナルがいるようで特有の攻撃などでかなり手こずってきた。

中にはテレビで見た、「EARTH」のメンバーだという人間の物や、時空管理局の制服みたいのも見えた。


あの日から俺は考えていた。


翼人


頭にあった基礎知識によると「翼を持った人間」くらいのことしかわからなかったが、恐らく俺が戦った仮想敵も翼人なのだろう。
だったら俺の敵は「EARTH」なのか?

だが「EARTH」は世界を崩壊から守った精鋭の集まる組織らしい。
まさかそんなことをするとは思えない。


まあ一介のガキでしかない俺の考えでは及ばないこともあるのかもしれないが。


研究所の人たちに聞いたら「君の敵は翼人だが、「EARTH」ではないよ」といわれた。

なるほど、翼人と言っても色々あるそうだ。
人間にも善い人悪い人がいるんだし、当然と言えば当然か。



だけど、気になる。




きっと反抗期だったのだろう。
ほら、言われただけじゃ納得できない時期ってあるだろ?

テレビとかに影響されて何か裏があるんじゃないかー、とか馬鹿なこと考える時期とか。

多分俺はそうだったんだと思う。



俺は研究所の中を調べた。

そして悲しいかな。





俺の浅はかな考えは、まさか的中していたのである。



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そこから記憶が飛んでいる。
いやまあ、覚えてないわけではないのだが・・・・


研究所に行って何かをしたのは覚えている。
しかし、記憶の中ではそれはいつもの通りの修行だった。そういう意味では俺は「覚えている」

だが、胸が騒ぎ出していた。
この感じは嫌な感じだ。多分、俺の記憶は正しくない。


一瞬だけ「厨二病か?」と考えたが、今まで鍛えてきたのは伊達ではない。


この感覚は確実なものだ。
俺は、研究所に対していい感じを持っていなかった。


初めてだ。
こんなこと。

確かめる必要がある。


そんな俺を心配してか、唯子が何かあったのかと聞いてきた。

巻き込んじゃいけない。
そう、俺の中の「失われた俺」が叫んだ気がした。

俺は唯子を突き放し、研究所に向かった。



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そこからまた、記憶が飛ぶ。

思い出せるのは、断片的な記憶。



目の前に女がいる。
何やら俺のことを知っているようだが、反応する必要はない。
俺は知らない。


今ならわかる。
唯子だ。


何故その時わからなかったのだろうか。




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そして、次の記憶は炎の中。

街が崩壊し、焼けている。



目の前の二本の腕が剣を握り、ニンゲンを殺していっている。


殺・・・・し・・・・?



いいや、違う。
これはタダノソウジジャナイカ。


散らかってるのはスキジャナイ。

ウルサイノモキライダ。


デンワシヨウトシテイルオトコ
ニゲルオンナ
サケブチチオヤ
スガルハハオヤ


ウルサイナ



キレイニシナイト



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そして、翼刀が目を覚ました。
ここはどこだろうか。

久しぶりに意識がはっきりしている。


今まであったことを思い出そうとすると、記憶にもやがかかったようになって思い出せなくなる。


だが、そんな中で見覚えのある女性のビジョンを見、それが何かわかると連鎖的にほかの記憶も思い出されてきた。



「唯子・・・・?グッ・・・これは・・・・この・・・記憶は・・・・俺は・・・!!!」

「お目覚めかい?」

「!!・・・・お前ェ・・・・!!!!」

と、そこで扉が開いてレジェスと呼ばれる男が入室してきた。
そのレジェスを翼刀が見、思い切り睨みつけて男に走り出す。


ガゴンッッ!!!


しかし後ろ手に手錠をされ、鎖が壁につながれている状態では先に進めず、むなしく壁が少し揺れるだけで止まってしまった。


「暴れてもしょうがないですよ。あなたの力は知っていますからね。ああ、ヴァルクヴェインも呼べませんよ」

「お前は・・・この野郎・・・・!!」

しかしそれでも動こうとする翼刀だが、男はそんなことは気にしていないように翼刀へと話しかけた。

「さて、思い出しましたか?」

「何をだ!!!」

「貴方が焼いた、あの街ですよ」

「ッッ・・・・・!!!それは・・・・」


「ええ、指示したのは私ですよ?あなたはどうにもできなかった、不可抗力だった。そうでしょう?」

「テメェ・・・・」



翼刀だってわかってる。
そんなことはわかっている。


だが、だからなんだというのだ。


あの街を焼いたのは自分だ。
皆を殺したのは俺だ。

今でも、否、今は思い出せる。


あの時誰かを斬った感触を
あの時誰かを踏み潰した足踏みを
あの時殴り飛ばした硬さを
あの時聞こえてきた悲鳴の振動も


全部全部思い出せる。


「えぇえぇその通りです!!あなたは一切悪くないですよ。あなたは仕方なかった!!不可抗力だった!!がんばりましたもんね。街が焼かれ、破壊され、皆殺しにされると聞いて、貴方は立ち上がった!!抗った!!でもダメだった!!大丈夫ですよ。あの街のみなさんはきっとあなたをよくやったと言ってくれるでしょう!!!」

「や、やめろ・・・・」

翼刀が頭を振ってうつむく。
男は止めない。


「さあ!!存分に恨みなさい!!それが正しいのですから!!鉄翼刀、君は悪くない。君がいくら」

「止めてくれ!!!」

翼刀が叫ぶ。
だが、男は止まらない。


「君がいくら友を握り潰そうとも!!助けを求め受話器に叫ぶ隣人を斬り捨てようとも!!止めようと向かってきた父親の胸を拳で貫こうとも!!縋り付く母親を焼き尽くそうとも!!」

「あぁ・・・アぁアアアアアアアアアア!!!!」

「まだ君の半分も生きていない子供の未来を奪おうとも!!その子を守ろうとする必死な御老人を蹴り飛ばそうとも!!胎児を宿した女性を踏みつぶそうとも!!」

「俺は・・・・オレはッッ!!!」

「人々の逃げ込んだ建物を見て一撃で吹き飛ばそうとも、今まで生きてきた思い出の詰まった街を壊滅させようとも!!!」

「ウァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」




「そう、君は悪くない」




プツン




そして、翼刀の意識が途絶える。

それを見届け、大演説をしたレジェスが白衣を直して部屋から出ていく。




「首尾は?」

「上々」



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「時空管理局から連絡が入ってるよ!!」

「繋いでくれ・・・・おー!クロノ!!」

『急に頼んでくるからなんだと思ったんだが』



「EARTH」司令室

数多くのモニターが光ってる中、メインの大型モニターにクロノの顔が大きく映っていた。
それに応えるのは蒔風である。


「悪い。だけど次元世界の海を調べるならそっちの方が適任だろ?餅は餅屋だ」

『まったく・・・だがこれはうちとしても猶予すべき事態だ』

「つまり見つけたんだな?」

『ああ』


クロノと、蒔風が会話を進めていく。



『船は見つかったが、遅かった。このままだと次元世界に入るぞ』

「そこまでわかれば大丈夫だ。で?どこの世界だ?」

『・・・・ここだな』


そう言って、クロノが地図を出してその一点を移す。
それは、この世界の世界地図そのまんまだった。


「ここか!?」

「そう。最大世界“No name”。そこが、奴らの目的地だ」


世界が混ざった際にミッドチルダも地球も混ざってしまったため、その広大さも含めてこの世界は「第一」ではなく「最大」世界と呼ばれている。

我々の知る世界地図とは比べ物にならない広大さで、トゥスクルやミッドチルダは当然のこと、ミッドガルや魏、呉、蜀の風体を持つ地域まであるくらいだ。



そして、彼らが向かう先は


「封印地域・・・・・!!!」

『「EARTH」からの要請で即座に封印指定した土地だ』

「・・・・まあ・・・・「あれ」を復活させるならそうなるだろうな。この世界に来てても不思議じゃない」

『奴らの到着予想時刻は6時間後だ。間に合うか?』

「ちょうど同じくらいだろうな・・・・」



あの施設の戦いから、すでに六日ほどたっている。
相手もこちらも準備が整っている分、先に向かっていたあちらの方がやや早いだろう。



「だが行かなきゃならない。世界は・・・・破壊させない」



そうして、銀白の翼がその部屋を出る。




目的地は、見えた。
敵は、最悪の「あれ」を復活させる気だ。





to be continued
 
 

 
後書き
よくわからない構成になった回想編でした。

わかりにくいと思いますが、あの施設からの戦いからすでに六日たってます。

ちなみに翼刀がレジェスに追い詰められているのはあそこを出てすぐのことです。


つまり


施設の戦闘終了

翼刀目覚める
レジェスが言葉攻め

六日経過

時空管理局が敵船発見
「EARTH」に連絡


という感じです。



さて、翼刀に対抗させる兵器は何と翼人のクローンでした!!

多分誰だかわかったと思いますけどね!!
ネタバレになるからいいませんけど



「EARTH」が配収したデータは頭から始まってるレポートっぽいのと、あとは翼刀の生い立ち(データはなかった)です。

ですのでレポートは読んでますが、翼刀の回想部分については完璧に把握してません。
まあほとんど問題ないですけどね。



次回は最終決戦になるのかな?
どうなるのだろうか?

作者自身もよくわかりません。
流れで書いて行ってしまっているので


ではまた次回

 
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