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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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202部分:第十七話 孔明、推理をするのことその十一


第十七話 孔明、推理をするのことその十一

「それで落ち着いて船旅を楽しみましょう」
「わかりました」
「お菓子もありますよ」
 香澄はそれを勧めてきた。
「お饅頭が」
「えっ、お饅頭ですか」
 饅頭と聞いてだ。孔明は明るい顔になって話すのだった。
「私お饅頭大好きなんですよ」
「では余計にですね」
 ナコルルもいた。
「皆で食べましょう」
「はい、それじゃあ」
 彼女達は楽しくお茶に饅頭を楽しむことになった。そして関羽達はだ。三人で船の中で一杯やっていた。
「美味いな」
「うむ」
「江南の酒もいいよな」
 関羽と馬超が趙雲の言葉に応えていた。
「しかもこのメンマもだ」
「意外と合うんだな」
「メンマはいい食べ物だ」
 趙雲はそのメンマを箸に取りながら言う。
「是非にと思ってな」
「そうか。しかし」
「そりゃ随分多くないか?」
 二人は趙雲の前の皿の上のメンマを見て少し引いていた。何と山盛りである。
「そこまで食べるのか」
「メンマばかりな」
「私はこれで満足だ」
 こう言ってそのメンマを食べる。
「メンマさえあればな」
「他のものもあるのだがな」
「干し肉だってな」
「干し肉も嫌いではないがな。だが」
「だが?」
「今度は何だよ」
「二人共中々のものだな」
 話を変えてきたのである。
「あらためて見るとな」
「?何のことだ」
「何のことだよ」
「胸だ」
 それだというのである。
「私もそうだが。二人もかなりだな」
「それか」
「そのことかよ」
「だが。紫苑殿はな」
 ここで黄忠の話もした。
「それ以上だからな」
「そうだな。あの胸は」
「相当なものだよな」
「孫家に仕える面々もかなりだったが」
 彼女達の話もする。
「しかし。あの方の胸はな」
「うむ。相当なものだ」
「流石に負けるな」
 巨乳の三人も敗北を認めていた。流石にだった。
「胸には自信があったのだがな」
「実は私もだ」
「あたしも。形だってな」
 そしてだ。趙雲は今度はこうも言うのだった。
「だが。まだな」
「まだ?」
「何かあるってのかよ」
「キング殿や舞殿も立派なものだ」
 二人のそれも肯定したうえでの言葉である。
「しかし」
「しかし?」
「その先にある言葉は何だ?」
「もう一人いるのかもな」
 こう言うのであった。
「もう一人。胸が大きい者に会うかも知れない」
 こう言うのだった。
「もう一人だ」
「さらにか」
「会うのかよ」
「そんな気がする」
 趙雲の顔は真剣なものだった。真面目に言っているのだ。
 
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