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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS

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131部分:第十二話 劉備、先祖伝来の宝剣を手放すのことその四


第十二話 劉備、先祖伝来の宝剣を手放すのことその四

「貴方達はこの国に来てどれ位経つんですか?」
「二週間位ね」
 こう答えるユリだった。
「それ位よ」
「二週間ですか」
「路銀は用心棒や山賊退治で稼いでいる」
 こう話すリョウだった。
「それで何とかやっているが」
「行くあてがあるかっていうと」
「これがないんやな」
 ユリとロバートが答える。
「何か南の方には大きな国があって領主もしっかりしているらしいが」
「私達道もあまりわからないし」
「それで困ってるんや」
 三人はそれぞれ劉備に話す。
「とりあえずこれから仕事でも探さないとな」
「ここはそういうのあまりないし」
「どっかないやろか」
「そうですね。道もわからないんですよね」
 劉備はこのことも話した。
「それだったら」
「どうしたらいいんだ?」
「それやったら」
「どうしたらいいかしら」
「そうだ、地図だ」
 ここで言ったのはリョウだった。
「地図を手に入れればいいんじゃないか」
「あっ、そやな」
「そうよね」
 それにロバートとユリも気付いたのだった。
「地図買うたらそれでや」
「充分行けるわよね」
「中国は広いしな」
 リョウはこのことも言うのだった。
「そうしたところや地形は一緒らしいけれどな」
「そやな、そやったらや」
「まずは地図を買いましょう」
「地図でしたら」
 ここで劉備が言ってきた。
「本屋さんで売ってますよ」
「それじゃあすぐに本屋さんに行って」
「今から」
「そうするか」
 三人で話すのだった。そしてだ。 
 お菓子屋を出てそのうえでさらに先に進む。だがまだ山道である。
 その中でだ。リョウは言うのだった。
「それで本屋は何処だ」
「本屋さんですか?」
「そうだ、それは何処にある」
 このことを言うのだった。
「山道ばかりだが」
「何処でしょうか」
 これが劉備の返答だった。
「一体」
「おい、待ってくれや」
 ロバートが速攻で突っ込みを入れた。
「あんたが知らんで何でわい等が知ってるんや」
「そうよね。劉備さんが知らなくてどうして私達が」
「ここから少しいったら街があります」
 しかしここで劉備が言った。
「そこに行けば多分」
「あるんだな」
「はい、あります」
 こう話すのだった。
「多分ですけれど」
「何か頼りないわね」
 ユリはそんな劉備の話を聞いて述べた。
「劉備さん自体がそうだけれど」
「まあそれはいいとしてだ」
「とにかく地図や」
 リョウとロバートが言う。
「まずはそれを買ってだ」
「そないしよか」
「それじゃあまずは街ね」
 三人はそれぞれ話してだった。劉備と共にその街に向かう。だがだ。
 
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