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世界をめぐる、銀白の翼

作者:BTOKIJIN
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第一章 WORLD LINK ~Grand Prologue~
  剣 ~ジョーカーの心~


ジョーカー・相川始はたしかに不死生物たるアンデットだ。


そんな彼を最後まで封印出来なかった理由。




―彼はニンゲンだった―




「・・・・・・・なるほどな・・・・・人間の心に目覚めたのか」

「そうだ。あいつは会う度に人間に近づいていった。俺達にはつっけんどんだったけどな」

「それでも剣崎君と始は、友達だったんだ」

「最初は敵だった。なんども戦った。だが、次第に剣崎と相川の間には友情が生まれていた」


「最初は僕たちも相川さんを封印しようとしましたが、無理でした・・・・」



相川始

ジョーカーである彼は封印したアンデットのカードを使ってその姿に変身することができる。

彼はヒューマンアンデットのカードで人間の姿になっていた。
だが、次第にヒューマンアンデットの心までが入ってきたのだ。


彼はゆっくりと、彼らしく変わっていった。

もはや彼はジョーカーでもアンデットでもなく、「相川始」だった。




「彼は今どこに?」

「バトルファイトが終決し、統率者・モノリスが動き出したと同時にアンデットの本能が激しさを増して、俺達の前から姿を消した」

「でも、ダークローチを倒している姿を僕たちは何度も目撃しました」


「彼は戦っている。自らの運命と、本能と」

「だったら・・・・・」

「だったら?」



「救ってやらなきゃ、わりに合わないよなぁ?」

「待て。なぜ君がそこまでする。君の目的は剣崎が殺されないようにするだけだろ?」

「オレだって面倒だ。だけどな、オレは世界最強なんだよ。そういうのを救いたくてなったんだ。意地でも助け出させてもらう。で?剣崎はどこに?」


「剣崎さんは・・・・・・・ずっと戦ってます。毎日毎日身を削るように」

「戻ってくるのか?」

「来ないと・・・・・思います」


「広瀬、サーチできるか?」

「場所の特定は可能よ。やってみる」

「急ぎめでお願いします。嫌な予感がする・・・・」





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「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・うおぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!」


ズカッ!!!
ドドドドドドドドドドドドドドドンッッッ!!!


ダークローチが一気に殲滅されていく。

その爆発の中心には仮面ライダーブレイド・キングフォームに変身した剣崎一真がいた。
だが疲労が激しく、それは表情が見えずとも一目瞭然だ。


ガシャンとキングフォーム専用の巨大な黄金の剣、重醒剣キングラウザーを落とし、両膝をついてしまう。


「はぁ、はぁ、はぁ・・・・・・眠い・・・・・クソッ!!眠くて眠くてしょうがない・・・・・・寝ている隙なんて、ないってのに!!」


ブレイドが剣型のラウザー、ブレイラウザーで体を支えながら立ち上がろうとする。

だが手が滑り、仰向けに倒れる。
それと同時に変身が解け、生身の体があらわになる。


「ぐっ・・・・・始・・・・・待っていろ・・・・・世界もお前も、助けてやる!はぁ・・・・はぁ・・・・」

「剣崎さん!!」

「剣崎!!」


そこに橘、睦月、蒔風の三人が到着する。
倒れる剣崎を担ぎ上げて家に連れて帰ろうとするが、剣崎が橘の肩を掴んで叫んだ。


「橘さん!!オレを殴ってください!!」

「なに?」

「眠くて眠くてしょうがないんです・・・・・殴って頭をはっきりさせて下さい!!」

「剣崎!!お前は戦いすぎだ!!休め!!」

「ッッ!!睦月!!」

「できませんよ!!」


二人から拒否され、剣崎が蒔風の方を見る。


「じゃあ・・・・じゃああんたでいい!!あんたオレを殴ってくれ!!!」

剣崎の目は必死そのものだ。
初対面の蒔風にこんなことをいきなり言い出すあたり、もはやいろいろとピークだ。

何かに突き動かされ、なにがなんでも成し遂げなければならないという想いがある。

だが


「目がイってるなこいつ」

「剣崎の疲労はピークをとっくに超えている。それでもこいつは戦っているんだよ」

「オレの事はいい!!!この眠気をぶっ飛ばしてくれ!!!!」

「オーライ、わかった(ドフゥッ!!!!)」


「オンドゥルッ!?(バタリ)」


「剣崎ーーーー!?」

「ったく・・・一人でろくに立てないやつが・・・・ん?」

「どうした、蒔風」


蒔風が腹部に一発食らって気絶した剣崎を担ごうとして、何か異変に気付く。
そして剣崎が落とした変身のためのバックル、ブレイバックルに目をやった。


「そーゆーことかよ・・・・おい、こいつ連れて帰んぞ。そのバックルは隠しといて」

「あ、ああ・・・・・」


蒔風たちが剣崎を担いでその場を去る。
その背後にはいつの間にか再び湧いてきたダークローチがまたわらわらと




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「結論から言おう。こいつ、人間をやめるぞぉー、橘ぁーーー、ってなってる」

「な・・・・に?」

「このライダーシステムはなんだ?人間を変貌させるのか?」


蒔風が疑いの目でリビングに置かれたブレイバックルを見る。
虎太郎の家に帰ってきた瞬間に剣崎はベッドに放り込まれて軟禁した。

まだ目は覚めず、眠っている。



「どういうことだ。このベルトは人間を変えることなどない!!」

「だが現に剣崎の身体は人でないもの・・・・・おそらくアンデットに変わりつつあったぞ?」

「な!?」


「それについては私から説明しよう」



そこにスーツ姿の一人の中年男性が入ってきた。


「所長!!」
「烏丸さん!!」


「橘、剣崎は?」

「上の部屋で寝てます」

「そうか・・・早めに回収できてよかった・・・・」

「おいあんた、どういうことだ。説明してくれるんだろうな?」

「ああ説明する。どうやら君は、我々の助けになってくれるようだからね」



そうして今は無きBOARD。その所長だった男、烏丸啓が話し始めた。



剣崎一真/仮面ライダーブレイドは、強化変身する際にはラウズアブソーバーという機械にカテゴリークイーンのカードを入れ、さらにそこからカテゴリージャック、またはキングのカードを読み取らせることでジャックフォーム、キングフォームへとフォームチェンジする。

キングフォームに変身したのは現段階では剣崎のみ。
だが、彼の変身は異常だった。


ジャックフォームへの強化変身はブレイドにカテゴリージャックの力を融合し、飛行能力や総合戦闘力を底上げする効果がある。
キングフォームも同様に、キングの力を付与してとてつもないパワーを得るというものだ。


だが彼のキングフォームは違った。
剣崎はアンデットとの融合係数が異常に高い人間だったため、キングだけでなく、スペードスートのアンデット全13体との融合をしてしまったのだ。


この変身は装着者の体力を異常に消耗させ、さらに変身を続けると最悪装着者の身がジョーカーに変貌してしまう、というものになってしまった。



「おそらく剣崎は、キングフォームで戦い続けることで自らをアンデットとし、この戦いを終わらせるつもりだ」

「そうか・・・・・剣崎がジョーカーになれば残ったアンデットは相川と合わせて二体・・・・バトルファイトは再開され、ダークローチも消える。そして二人が戦わなければそのまま・・・・・だが!!!!」

「そうです!!そんなの認められません!!!剣崎さんがアンデットになってしまうだなんて!!!」

「しかも、アンデットは統率者モノリスに戦いを運命付けられている。出会えば戦いの本能がうずく。二人は二度と出会えることはないだろう」



ダンッ!!!!



突如なったその音に皆の身体がビクつく。
そちらを見ると蒔風がテーブルを叩きつけてブルブルと震えていた。


「いけねぇよ・・・・そんなんじゃいけねぇ・・・・そんな救いは、あっちゃいけねぇ!!!いや、あってもいいんだろう。そう言った救いしかない時もあるだろう・・・・・だけど・・・オレがいる以上、そんな救いは認めない・・・・全員が笑えるエンドじゃなけりゃ、意味ねぇんだ・・・・!!!」


自分以外の人間が、異端の道に走ろうとしている。
人間からアンデットへと

それだけは防がなければならない。
人間でなく、生物の理からも外れた彼は、誰よりも自分と同類が存在することを恐れた。



ガタン!!!!




リビングの外の廊下から音が聞こえた。
橘が扉を開き、皆が廊下を見ると、床に倒れた剣崎が玄関に向かって進んでいた。


「剣崎!!お前・・・・!!!!」

「橘さん・・・・オレのバックル知りませんか・・・?オレ、いかなくちゃならないんですよ・・・・」


だがそんな剣崎を担ぎあげ、蒔風が言った。


「ばーか。あんた無茶しすぎ。そんなことしなくても、相川始を救ってやろうぜ」

「あ、あんたは・・・・・??」


剣崎のその質問に、胸を張ってこう答えた。



「オレの名前は蒔風舜。世界をめぐる、最強の男」


そういって右手を握りしめる。


「さ、そのくそ統率者の元に案内してくれ。なんだっけ?石盤だっけ?んなもんどーにでもしてやるさ」

ニッ、と笑うその男の言葉を、なぜか剣崎は疑うことはできなかった。

この男ならできる、と思った。



「さ、いくぜ。運命の切り札を、きってやろうぜ!!!」







to be continued
 
 

 
後書き

アリス
「次回!!VSねじれこんにゃく」

ではまた次回








オデノカラダハボドボドダーー!!!! 
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