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ドリトル先生の名監督

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第八幕その七

 先生はあらためてです、王子と動物の皆に言いました。
「じゃあ今からね」
「今からっていうと」
「お茶の時間には時間があるから」
 午後の一時です、お昼も食べたばかりです。
「何をしようか」
「お散歩とかどうかな」
 王子は先生にこう提案しました。
「これからね」
「お散歩だね」
「先生テレビゲームとかしないよね」
「そういえばしないね」
「ネットゲームもね」
「うん、インターネットでよく調べものはするけれど」
 それでもというのです。
「テレビゲームもネットゲームもしないね」
「趣味じゃないんだね」
「あまりね」
 実際にというのです。
「読書は好きでもね」
「それじゃあね」
「今からだね」
「お散歩をしたらどうかな」
「そうだね、それじゃあね」
「そう、お散歩行こうね」
 先生にあらためて言いました。
「これからね」
「そうしようか」
「うん、じゃあね」
 こうお話してでした、そしてです。
 先生達は実際にお散歩に出ました、そして八条町の中を歩いていましたがここでなのでした。動物の皆は王子を見て言いました。
「そういえばボディーガードの人は」
「執事さん?」
「その人がボディーガードも兼ねてるの」
「そうなんだ」
「うん、そうだよ」
 その通りとです、王子は皆に答えました。
「ボディーガードも兼ねてるんだよ」
「そうなんだね」
「だからいつも一緒にいるんだね」
「そしてボディーガードの人もいるからなんだ」
「こうして普通にお散歩もしてるんだ」
「出来てるんだね」
「うん、一人での外出はね」
 先生の場合はです。
「僕は出来ないんだ」
「何かあるといけないから」
「王国の後継者だしね」
「用心しないといけないから」
「だからだよね」
「そうだよ、それでなんだよ」
 まさにそうだというのです。
「僕もお散歩が出来てるんだよ」
「ボディーガードでもある執事さんが一緒だからだね」
「王子としてそうした人がお傍にいないとなんだ」
「外出も出来ない」
「そうなんだね」
「うん、それと先生と君達も一緒だしね」
 皆もというのでした。
「父上も母上もいいって言ってくれてるんだ」
「先生も僕達も信頼されてるんだ」
「王子のお友達として」
「何かあれば王子を守ってくれるって」
「王様も王妃様も思ってるんだね」
「そうだよ、若し先生と君達が傍にいなかったら」
 それこそというのです。
「僕はもっとガードの人が必要なんだよ」
「執事さんだけじゃなくて」
「それこそ何人も必要なんだね」
「そのうえで外出しないといけない」
「そういうことだね」
「そうだよ、とにかくね」
 また言った王子でした。 
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