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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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再びの戦争狂


 「やはり、情報どおりだ。該当する人間がいる」

 「…あれが、アロウズの裏にいる人物。……!あれはルイス・ハレヴィ!やはりか」


 そんなティエリアと刹那は、すぐに退却しようとした。
二人の行動を、リジェネ・レジェッタはリボンズ・アルマークに伝え、アリー・アル・サーシェスは出撃する。

 「ふ、まさか来ないなんてね。王 留美は、信頼されていないらしい」

崖の上から、そんな事を呟いていると後ろから

 「あんな小娘に、信をおけるわけがない」

その声を聴き、イノベイドは驚く。

 「まさか生きていたのか、ヨハン・トリニティ」

 「おうよ、随分前に逃げ出し準備をしていたのさ」

 「準備?」

 「そう、自己の証明をな。じゃあな」

 ヨハンの背に降り立つは、ガルダスパルナ。
彼は、刹那とティエリアの後を追った。

 
 その頃、先に帰還しようとしていた二人はサーシェスと遭遇していた。

 


 「見つけたぞ、刹那」

 「ん?」

ティエリアは刹那に言う。

 「世界の歪(ゆが)みを
 そうさ、僕たちはガンダムで、世界の歪みを破壊する!」


 「ところがぎっちょんっ!」

二機の前方から、赤い粒子を放出しながら迫ってくる機体。まるで…

 「あのガンダムは!」

 「スローネの発展型?!ロックオンに重症を負わせた、アリー・アル・サーシェスか!」

 
2機の前で一時停止しGNバスターソードを構える。

 「さぁ!始めようじゃねえか、ガンダム同士による、とんでもねぇ戦争って奴をよぉっ!!行けよファングゥ!!」

飛び出すファング、だが以前のスローネより速い。

 「ぐぅうっ、は速い!」

 「前とは違う!なに!ぐわああああぁっ!」

セラヴィーは素早く回避ができない。そのためビームの直撃を受け、落下していった。

 そんなセラヴィーを見つめ、再び大剣を構えてダブルオーに突撃するアルケー。

 「物足りねぇなぁ!ガンダムゥ!」

GNバスターソードとGNソードⅡが接触し、声が聞こえる様になる。

 「くぐぅうっ!生きていたのか、アリー・アル・サーシェス!」

 「おうよ。
 けどなぁ、お前らの所のと死神みてぇな奴のせいで、体の半分が消し炭よぉ。
 ヤロウの命だけじゃあ、物足りねぇんだよ!」

 ダブルオーの剣を上段から再度振るい、ダブルオーは機体が下に流れていく。

 「再生治療のツケを払え、てめぇの命でなぁ!」


 海中を潜航していたプトレマイオス2。

 「ダブルオーとセラヴィーが、戦闘状態に入ったようです」

 「やはり、アロウズに捉まった。…ガンダムで行かせて正解ね。ガルダスパルナは?」

 「もう少しで交戦宙域に到着予想です」

 「あの、早いガンダムさんなら安心ですぅ♪」


―――――――――――――――――――――――――


 ダブルオーは両手でビームを速射し、迎撃する。
だが、それをアルケーは難なく躱し、一発をGNバスターソードで払う。

 「消えろ、クルジスのガキがぁっ!」

またも吹っ飛ばされるダブルオー。だが背後からセラヴィーによる、GNキャノンの攻撃で追撃はない。

 「貴様が、ロックオンの敵か!」

 肩のGNキャノンで攻撃するが、GNバスターソードで破壊される。
爆発で黒煙が発生。セラヴィーはそんな事を構いもせず、アームを伸ばしアルケーを掴む。

 「代償を支払ってもらう!」

 「ハ!ヤロウ生きてんのかよぉ。
 だが、甘ぇな!負傷してるくせに戦場に出てくるたぁ」

 「貴様ぁ!」


 セラヴィーの右膝から隠し腕を出し、ビームサーベルを掴み、突く。
それをサーシェスは持前の勘で回避し、自身もお返しとばかりに両足からビームサーベルを出し攻撃。

 する前に警報が鳴りアルケーは回避。さっきまで居た場所をビームが通過する。

 「しぶといな、アリー・アル・サーシェス。…だが!」

ガルダスパルナは胸部の拡散ビーム砲を撃つ。

 「く、くそがああぁああ!」

避けきれず複数の箇所に被弾。

 「ファングゥ!」

 「行け!ファンネル!」


 ファングより早い速度のファンネルにファングは全滅。
アルケーガンダムは撤退していた。


 「協力、感謝する。ヨハン」

 「さっさと母艦に戻るぞ。アロウズにバレてる訳だからな」

 「あぁ、帰還命令が出ている」




 サーシェスは帰還する機体の中。思いを馳せていた。

 「クルジスの小僧め、しぶてぇヤロウだぁ…
 フ、フフフフ、けどなぁ!こぉおでなくっちゃあ!
 それに、あの機体も強えぇしよぉおお!!」


 「まさか、あんな武装もあるなんてね」

 「彼は、僕らの知るトリニティの人間ではないね。一体あれは…」

 「まぁいいんじゃない?脅威があればアロウズは世論から支持を受けれるわけだし」

 「そうだね、ヒリング」


 高速道路を走る車内。王 留美は

 「まさか、会場に来ないなんてね…大丈夫かしら」

彼女は自身の愚かさを知られている事に気づいていなかった。
 
 

 
後書き
ガルダスパルナが搭乗者無しで、ヨハンの傍に降り立つのは
UCの、最終話でバナージがユニコーンを呼ぶ所を意識しています。 
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