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ヨハンだがこんな状況を覆す

作者:刀の道
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フラッグファイターはスピード命

 
前書き
リーサ…イイネ!

異性として見られないビリー残念。
君は押しの強い女性が合うよ。 

 

 我々はまず、ユニオンにいるビリーとグラハムに接触することにした。
ビリー宛にメッセージを送り、彼の自宅に行くことにした。

メンバーは俺、リーサ、エイフ爺。勿論近くには万が一に備え海中に艦を待機させている。


 「久しぶりにユニオンの地を踏んだが、変わらんものだな」

 「きっと貴方の弟子は成長していると思いますよ」

そんな俺の言葉に、だと良いがなとそっけなくエイフ爺は返した。


 「それにしても危険なのに先生を連れてきて大丈夫なの?」

 「寧ろ必要だろう。目に見える事が大切なんだ」


さぁ、小さくしかし大事な会談の始まりだ。



―――――――――――――――


ビリー宅にお邪魔した俺は、所属を明らかにした。

 「どうも、メッセージの主ヨハンです。」

 「これはどうも、ビリーだ。それで何の用件かな?」

警戒濃厚といった所かな。
俺はエイフ爺に合図し、爺は変装を解いた。


 「っは!教授!どうして生きて!」 「プロフェッサー!」

 「ここの彼に救われてな。それと過去の彼らがやって来た理由も説明しよう」

そこからはまず、リーサがCB所属だった事。そしてCBを操ろうとする者たち。
その黒幕の者たちが自身の命を狙ってきた事。
理由はCBの真の目的にたどり着いたため、とも説明した。

勿論ビリーはリーサの事について怒りをあらわにしていたが、爺に一喝されて逆に説教をくらっていた。
横で聞いていたグラハムも額に手を当てて、まったく…といった表情だ。


 「成程、君が恩人なのはわかった。だが聞きたい、何故それを君は察知でき行動できる。」
グラハムが至極当然の疑問を口にする。


 「私は過去の大戦の時に、疑似GNドライヴを提供した者たちにより生み出された者だからです。
 そして科学者、技術者の相次ぐ死去。材料さえ揃えば簡単です」

 「嘘は言っていない。だが真実も言っていないな」

 「さすがです。ですが今お応えできるのはここまでです」

 「承知した」

さすがエースだな、頭のキレも良い。

 「しかし、その黒幕が今もまだ軍上層部にいるという事は…」

 「あぁ、ワシは戻れん。まぁ戻る気もないがな」

 「我々が今日ここに来たのは、情報を伝えるため。もう一つは助言です」


無言の催促。

 「恐らく、何年後かにCBは活動を再開するでしょう。その時お二人に軍から声がかかるのは明白。
 そして、この話を聞いた時点で黒幕には接触した時にバレてしまう。なので我々の組織に加入していただきたい」

 「僕は構わないが、彼はガンダムとの決着を望んでいる、見て分かる通りね」

 「その通り、私はあの時の少年と戦いたいのだ」

 「我々もガンダムを所有していて、その相手との戦闘を許可するとしてもですか?」

俺の言葉にグラハムの目は鋭くなる。
正に偽りを許さず、といった具合だ。

 「並みの機体でない事は保証しよう。ワシも見ておる」

 「成程、しかし戦闘を許可するとはどういう事かな」

 「そうね、私も聞きたいわ」


 「人間が成長する事に必要な物とは壁だと思う」

 「壁?」

 「そう、それを打ち破るか乗り越えるかは人によりけりだが
 自身を高めるためには必要な経験だ。だから、その相手の超えるべき存在として、私は戦闘を許可するというわけだ」

ただ、道なき荒野を進むより競う相手、超えるべき存在がいてこそ人は成長できる。
少なくともビアンを見て、俺はそう思う。


そして俺の話を聞いた彼は、己が手で仮面を壊し素顔を見せ

 「わかった。ならばこのグラハム・エーカー君の誘いに乗ろう」

 「決まったようだね。ではすぐに出るとしよう、厄介な事になる前にね」


そこからは小型輸送車で移動し、基地に戻った。
勿論、途中軍の探査があったが運がいいのかテロが起き、そちらに目が言っていたので通り抜ける事ができた。




 「これはすごい…教授たちはこんなものを…」

ビリーとグラハムが見ているのは俺達の機体。
無論リオンシリーズやHAROにも驚いていたが…

 「ヨハン、私の機体制作は可能かね」

 「可能だ。だが能力が分からなければ作りようがないな。
 まずは、模擬戦をこれでやってデータを取ろう」


差し出したのは俺達がよく使用するVRシステムを使ったヘッドギア。

 「これは・・・一体どうやってデータを取るんだい?」


目を輝かせながら質問をしてくるビリー。
技術畑の人は総じてどこか変なんだとつくづく思う。


 「これは電脳世界で疑似的な戦闘を行う事ができるデバイスだ。
 無論、肉体は動かないが自分が操作するのと何ら変わりはない代物。
 これで戦闘データを取って、大凡のパイロットの能力を図る事ができる」

 「興味深いね…教授が帰りたがらないのも頷けるよ」

早速グラハムは装着して模擬戦を始めたようだ。


途中やはり彼に合う機体がデータにない事がネックになったので
ビリーに大体のデータを入力してもらい、足りない部分は今のGN-Xに合わせた。

ガンダムとの模擬戦に、終始喜んでいるグラハムがいたのだが。
俺のデータを基にしたガルダ(リミッターON)に負け、詳細を聞きに来たグラハムに
今はあれ以上の挙動とスピードをしている事を告げると悔しがっていた。

さすがフラッグファイター…。



終始、彼らは新しいおもちゃを得た子供の様だった。
 
 

 
後書き
フラッグは百式のような紙装甲の速度重視と思っています。
エイフマンも参加する制作。どうしましょうか…
それとエイフマン実は高齢なんですよね。 
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