| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

『零と先輩』

作者:零那
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

『親』



19歳、夏真っ盛り。
難産の末、女児出産。
大変どころの騒ぎじゃない。
殺してくれと思うほどの痛みに耐えきれなかった。
出産しながら出産は二度としないと誓った。

正直、感動より痛みが勝ってた。
感動で痛みを忘れるって聞いてたけど、あれは嘘だ。
産まれた後の胎盤もなかなか取れず、痛過ぎて狂いそうだった。

暫くは育児に集中した。
すぐ死にそうで怖かった。
小さすぎる手、か細い泣き声、一生懸命に母乳を飲む姿...
産んであげれて良かった。
心からそう想えたのは何日経った頃だったかな。


 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧