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『零と先輩』

作者:零那
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『2度目の高校生』



通信制高校入学。
慣れて来だした頃からボランティアも始まった。
老人ホームでのボランティア。
保育園や結婚式場、ドライクリーニング工場や調理工場での職場体験実習。
平行して行われた。

出所すれば仕事をしながらの学業。
それに慣れておく為。
自立するということが、どれだけ大変なことなのかを職員に説かれた。

それから、女子寮からも出て、敷地内にある使ってない寮で1人暮らしの疑似体験が行われた。
食料はあるけど、自分で作る。
行きも帰りも職員室への挨拶や身体検査はあるものの、起床から就寝まで1人ですること。
自分で考えて暮らさなければならない。

先輩と話したい。
話したいことを何回も手紙にした。
送れないままの手紙。
書いては破り捨てるだけの手紙を...。

駄目だ。
1人だと逆に集中できない。
与えられた時間、与えられた空間で、与えられた物事を進める。
そんな生活だったけれど、それが窮屈で嫌だったけれど...解放されてしまうと逆に不安だった。

あんなに嫌だった生活は、守られた生活だったんだと気付く。
自由に成れば不自由に成ると気付く。

施設を出る頃には、この不安が無くなってるだろうか。
1人で生きてけるだろうか。


 
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