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昔の歌

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6部分:第六章


第六章

16.知らせ
 知らせは突然舞い込んでくるもの

 不意に思いも寄らない知らせが舞い降りる

 まるで考えてもいなかった  嘘のようだった

 あの娘が大人になったのは知っていた

 けれど今どうしてここで  そうなるか

 六月にはまだ早いしエイプリルフールは終わった

 そんなふうにも思うが彼女は嫁いでいった

 夢のようで幻のようで  そんな話だった

 それでも何故か嬉しい  妹みたいだった彼女が

 幸せになるのは嬉しい

 
 そのまま笑顔で巣立っていって  二人で幸せに

 知らせは人を無理にでも起こして

 まるで考えもしない知らせがやって来たり

 そんなことを聞いてもまだ  信じられない

 あの娘が昨日結婚したというその知らせは

 まさに晴天の霹靂で  打ちのめされ

 その後であれこれ考えても仕方ないことを想う

 幼い頃妹のように可愛がっていた彼女が
 
 夢のようで幻のようで  嘘みたいだった

 それでも祝福したいよ  彼女のささやかな幸せ

 今それを知らせたい


 そんなふうにも思うが彼女は嫁いでいった

 夢のようで幻のようで  そんな話だった

 それでも何故か嬉しい  妹みたいだった彼女が

 幸せになるのは嬉しい


17.影を消すこと
 誰だって影があるもの

 いい影もあれば悪い影もある

 悪い影は何時までもついて回るもの

 それをどうにかするのは難しいけれど

 消すことはできる

 影は太陽にはついては回っていない

 自分から光になれば影は消える

 それで悪い影を消せればきっと

 因果も因縁も消えてくれる

 だから自分で輝くのを目指して

 頑張っていかなければならない


 光があれば影がある

 そのこと自体は誰だって同じ

 けれど影は人それぞれなので

 悪い影があればそれは因果になり

 苦しめられる

 その悪い影を消すには一つだけ

 自分が光を出せば消せるんだ

 そうして自らが輝いていって

 他の人も導くんだ

 そうして人は他人を照らして

 生きていければ何よりもいい


 自分から光になれば影は消える

 それで悪い影を消せればきっと

 因果も因縁も消えてくれる

 だから自分で輝くのを目指して

 頑張っていかなければならない


18.雨の後で
 何かしら疲れが取れる雨の朝

 何故かよく眠れるものだから

 起きてみると窓は雨のままで

 それが暗鬱な気持ちにさせてくれる

 けれどよく休めて身体は軽いので

 そのことがまず嬉しい

 疲れた身体を雨が癒してくれる

 その癒された後でベッドから出て

 窓を見ていると

 今度は雨空がなくなり晴れていって

 今度は心が晴れで癒された

 
 どうしても疲れが残ってしまい

 雨の日にはつい眠ってしまう

 自分でも驚く程寝た後で

 暗鬱な気持ちを振り払って

 休まった身体を伸ばしてから

 満足した溜息を

 雨の日は悪いことばかりじゃない

 静けさで身体を癒してくれる

 空の雨雲は

 僕の身体を癒してくれてから

 そっと自分は姿を消した


 疲れた身体を雨が癒してくれる

 その癒された後でベッドから出て

 窓を見ていると

 今度は雨空がなくなり晴れていって

 今度は心が晴れで癒された
 
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