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幻奏破戒浪

作者:Au96
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半妖が見るは剣舞か争か
始まりの世界
  得たもの

 
前書き
Au96「サラッと漏らしてしまってカミトにはバレました。最近思っているのは半分龍なのは半妖と言えるのかどうかです」

黒「作者が迷うな馬鹿ものが」

白「ほら今回は私の出番なんだから頑張って」

Au96「そうですね・・・さあ、物語を始めよう」 

 
白「困りましたね・・・」

アマネ「そうですね・・・」

本当に困った・・・

?「貴様が黒銀か」

なんでこの人がこの教室にいるのか

?「私はヴァルサリア・イーヴァ・ファーレンガルト。学院最強の精霊使いと呼ばれている」

なんでヴァルサリア先輩がここにいるんですか・・・
てゆうかそこ私の机ですヴァルサリア先輩!!














事の発端はアマネが持ってきた情報からだった

アマネ「先輩!良いニュースと先輩には途轍もなく都合の悪いニュースを持ってきたのですがどっちから聞きたいですか?」

白「アマネさんが来た時点で私にはもう悪いニュースが一つ舞い込んで来てるのですが」

ここは誰にも知られてないはずの黒銀こと私の自室である。
アマネさんはどうやってこの部屋を知り、入り込んだのでしょうか

アマネ「ちょ!?それは余りにも酷ですよ・・・」

白「そんなことはどうでもいいのです。良いニュースから聞かせてください」

アマネ「ああ、あの頃の私を真剣に、そして非常に親身になって怒ってくれた黒銀先輩はどこに行ってしまったのですか?」

ああ涙が出てきた。
目の前の黒銀先輩とあの頃の黒銀先輩が同じ人物なんて思えない。

白「生憎ですが私かと」

流石にアマネさんを苛め過ぎましたかね。
アマネが涙目になったところで白はアマネを慰め始めた

白「すいませんね。目の前に不法侵入した者がいたとあれば苛めたくなってしまうものです。それで良いニュースとは?」

アマネ「そうですね。まず良いニュースは先輩の契約精霊の数が3体で落ち着きそうです。まずクレアさんが見たうさぎ耳をつけた少女、次に噂によると26名を一瞬で屠ったという剣に変わる少女、最後にレイヴン教室の問題児コンビを破った箒になる少女ですね」

まあその情報は白がグレイワースに直接掛け合ってそういった噂を流してもらったので今に知ったことではない。ただ使える人が・・・人ではないか。まあいいや、優曇華、妖夢、魔理沙だけなのは辛いがそこは別に問題ではない
それよりも問題は

白「それで、私にとって都合が悪いニュースとは?」

そう本題はこちらである。内容によってはここにいられなくなるため早急に手を打たなければならない

アマネ「そちらの内容はですね・・・ヴァルサリア先輩が帰ってきました」







白「え」






いろんな意味で深刻な問題であった



その後

教室に入る
席に向かう
先客を発見
近づいてみる
ヴァルサリア先輩降臨←今ここ

ヴァルサリア「もう一度聞くぞ。貴様が黒銀か」

白「そうですが」

ヴァルサリア「噂は聞いている。私のチームに入らないか?」

白「お断りします」

教室がざわめく。
それもそうだろう学院最強の精霊使いと呼ばれている生徒(尤も白も学院最強と呼ばれているが)からの誘いを蹴ったのだ。普通の学生なら断る理由がない

ヴァルサリア「もう一度だけ聞くぞ。私のチームに入らないか?」

白「お断りします」

ヴァルサリア「わからないのか?私はお前に訊いているのではないお前に命令しているのだ。そこにお前の意思は必要ない」

なんで自己中な。それでもそれが許される強さを持っているのだろう

白「先輩こそわからないのですか?私は断っているのではありません。拒絶しているのですよ?生憎ですが先輩には私を従えるだけの力はありません。抑自分より弱い主人に使える気など毛頭ありません」

両者の間に剣呑な空気が流れる
後ろでアマネさんが青い顔をしてますね。具合が悪いのでしょうか?後で保健室に連れて行きましょう
その時

エリス「姉上!一体何をしているのですか!?それに白も!」

一人の少女が場の空気を霧散させた

ヴァルサリア「帰れエリス。貴様の出る場ではない」

白「エリス・・・一体他クラスで何をしているのですか?ですがまあ丁度いいです。この方が自分のチームに入れと五月蝿いのですよ。一言いってやってください」

エリス「・・・姉上、白もこう言っています。手を引いては頂けないでしょうか」

ヴァルサリア「五月蝿い。貴様が出張る所ではないと言っている。いくら妹でもこれ以上口出しをするならば容赦はせんぞ」

その瞬間自分の中で何かがはじけた

白「ふざけるな・・・」

ヴァルサリア「なんだと?」

白「ふざけるなと言っているのだ!!」

白が今まで誰も聞いたことが無いほどの大声で叫んだ

白「何が妹でも容赦はしないだ!貴様は家族をなんだと思っている!」

ヴァルサリア「家族だろうと弱い者に興味はない」

白「エリスが貴様をどれだけ慕っていたか知っているのか!そして変わってしまった貴様をどれだけ心配していたか!!」

ヴァルサリア「情は人を弱くする。情を捨てて私は更なる力を手に入れた。今の私にはレン・アッシュベルすらも敵ではない。ましてや貴様など相手にならん」

白「馬鹿馬鹿しいな。貴様は本当にそれで強くなったと思っているのか?結論から言おう。貴様はレン・アッシュベルに負けた時より弱くなっている」

ヴァルサリア「そんなわけが無かろう!!私があの頃よりも弱いだと!?適当なことを抜かすな!私は強くなった!誰よりもだ!この力が弱いとは言わせないぞ!」

白「ハッ!そう思いたければ思っていればいい。貴様は思い知ることになるだろうさ。貴様が必要ないと切り捨てたものがどれだけの力になるかをな。さあ、とっとと帰ってくれ。そこは私が使っている机だ」

ヴァルサリア「ふん、貴様は後悔することになるぞ。あの時私の手を取っておけばよかったと思う時が絶対にくる」

白「安心してください。そんな物は永遠に来ませんので」

アマネ&エリス「「あっ、口調が戻った。」」

アマネ「そしてヴァルサリア先輩も帰っていった」

その後エリスは帰っていった。
ずっと何かを考え込んでいる顔をしていましたがエリスなら大丈夫でしよう
アマネさんは顔が青かったから保健室に連れて行こうとしたら拒否されました。だいぶ傷ついたので理由を聞いたら

アマネ「先輩のせいですよ・・・」

って呆れながらに言われた。意味がわからない

黒『しかしまあ心臓に呪装刻印か・・・あの負け試合がそんなに堪えたのかな』

白『そんなに堪えたから唯でさえ危険な呪装刻印をわざわざ心臓に刻んだんでしょう。あと負け試合とか言わないであげて下さい』

黒『そう言えばこんどって言うか今日の放課後カミト達のチームとヴァルサリア先輩のチームが戦うらしいよ』

白『なんかもう一騒動ありそうだね・・・』

黒『・・・・・・・・・』

白『なんか言ってよ!』

どうやらもう一騒ぎありそうである。
はてさて一体どうなることやら 
 

 
後書き
白「言ったことを速攻忘れるって凄いよね」

Au96「やりたい事をやったらこうなった。悔いはない」

黒「言い残すことはないか?」

Au96「俺が死ぬなら誰がこの話を終わらせる?」

黒「俺が自伝にしといてやるよ」

Au96「あっ、詰んだ」

白「ここからは謝罪だよ」

Au96「前回あれだけ言ったのにまた続く感じになってしまいました。これからこんな事が増えると思いますがしょうが無いとか思って温かく見守ってくだされば幸いです。次回もおねがいします」 
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