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幻奏破戒浪

作者:Au96
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半妖が見るは剣舞か争か
始まりの世界
  失ったもの

 
前書き
Au96「いっそのこと前後編になるなら一気に作ってからあげようと思ってたけど思いのほか時間かかってしまいました。そんなわけで後編です」

白「私の活躍の場の筈なのに随分と舐めた真似をしてくれるね」

Au96「まじすいません。さあ、物語を始めよう」 

 
昼休みにて

白「朝から結構濃かったですねぇ・・・」

白は自席でそんなことを呟いた。
実際は白の所為だとも言えなくないのだが

アマネ「なんで先輩は変なところで激昂するのですか?」

アマネが侵入してるのはもはや日常茶飯事である

白「変なところとか言わないで下さい。私が怒る時はそれなりの理由があります」

アマネ「はて?その理由とはなんでしょうか?」

白「アマネさんは新聞部を自称しているのでしょう?自分で調べてください」

カミト「それよりも白、お前3体の精霊と契約してるんだってな」

白「そうですよ」

カミト「クレアが見たって言う精霊と一つになる技の使い方を教えてくれよ」

・・・クレアさんには後でお仕置きが必要そうですね。
何でわざわざそんなことをカミトさんに話すのでしょうか・・・」

アマネ「先輩・・・非常に言いにくいのですが、口から出てますよ」

白「ああ、今のは忘れて下さい。それか、忘れさせて差し上げます」

カミト「それよりもやり方教えてくれるのかどうか、答えをくれよ」

流石にうざいので話を全力で逸らしにかかる

白「知ってますか?一日は24時間しかないのですよ?それはたったの1440分であり86400秒です。それほどまでに少ない一日をもう既に私達は半分以上消費しています。つまるところ私が言いたい事はそんなどうでもいい事を質問する他にも時間の使い方はあるのではないでしょうかということです」

カミト「俺が強くなる為に使われる時間だと考えている。無駄ではない」

だいぶタフだった
しょうがないので話すことにする

白「あれは一体になった精霊の力を引き出す技です。そもそもカミトさんには使えません。よしんばあの剣精霊と一体になれたとしても剣精霊が強い力を外に放出する術、つまるところの攻撃技使えなければ意味がありません。唯退魔性能を高めても意味が無いことぐらいは分かるでしょう」

カミト「辛辣である」

白「ですが事実です」

白はそのまま話を打ち切ってしまう。
これ以上話すことはないということだろう。

アマネ「・・・・・・失礼します」

白「アマネさんは今日の夜私の部屋に来てください。バレないようにお願いします。話があるので」

アマネ「は、はい。わかりました」

そういってアマネは去っていく
それを見送った白はカミトの方を向き

白「カミトさん、今からカミトさんの左眼に私の刻印を刻みます。拒否権はありません」

と、少々強引にカミトの眼に刻印を刻んだ

カミト「どうなっているんだ?この刻印は眼に直接刻まれているが大丈夫なのか?」

白「必要になった時に教えます。大丈夫、命に関わるようなものではありませんし、それがあるからといって左眼が見えなくなることや失明することもありません」

そして白は弁当箱を取り出した

白「さて、そろそろ昼食を頂きましょうか」

その瞬間昼休みの終わりを告げるチャイムが高らかに鳴り響いた
























時間は飛んで放課後

私はこれから始まるクレア達とヴァルサリアの闘いを見に来ていた
双方が剣舞の舞台に現れ・・・カミトさんがいませんね。
大丈夫そうにしていましたがあれだけ怪我をしていたらまあ剣舞はできませんよね
・・・チームスカーレットの中にいる一人だけ服装が違う人ってお姫様ですよね・・・・・・・・・いつの間に仲良くなったんでしょうか。うーんカミトさんの行動は謎が多すぎますね

アマネ「先輩はどちらが勝つと思いますか?」

気配を消していた筈なのにアマネさんはどうやって私を見つけたのでしょうか・・・

白「クレア達でしょうね」

アマネ「即答ですか。そしてまた何故でしょうか?チームスカーレットはメインアタッカーのカミト先輩もいません。先輩は贔屓をするような人ではないですよね」

白「もちろんです。贔屓等無しにしてもクレア達が勝つと思っています。確かにヴァルサリアは強いのでしょう。ですが彼女は自分の力を過信しすぎている。いや、自分の力以外を信じていないといったところでしょうか。私は力とは絶対的な個よりも完璧な集の方が大きいと考えています。ヴァルサリアという絶対的な個よりもクレア達の完璧な集。カミトさんが抜けたとしてもそれは集のなかにあったフィニッシャーとなる個がなくなったに過ぎません。まあカミトさんも集の一部と成り得るのですが。要するに他人のことを信用せずに単独で闘っているヴァルサリアにクレア達が負ける道理はないということですよ」

アマネ「先輩の説明が長すぎてもう始まっていますよ」

・・・酷くね?

白が考えた通りヴァルサリアは開始早々仲間を置いて一人でチームスカーレットの本陣に乗り込んでいた

白「流石、静寂の要塞(サイレント・フォートレス)は強力な精霊魔装ですね。ですが・・・」

アマネ「ですが、なんですか?戦況を見る限りヴァルサリア先輩がやはり押しているようですが」

白「この闘い、そう長くは続かないみたいですね」

ヴァルサリアの力は絶対的、その一言に尽きる。だがそれでもクレア達が闘えているのは彼女たちの立ち回り方が非常に上手いからである

アマネ「しかしヴァルサリア先輩、あれだけ強力な精霊を使役しながら闘うってよくもまあ神威が持ちますよね。もしかしたら黒銀先輩と同じかそれ以上の神威を溜め込んでいるのですかね?」

白「それはないですね。それよりもようやく仕込みが終わりましたか」

アマネ「仕込みとは?」

白「よく見てくださいアマネさん。先程からクレアとリンスレットが同じところを重点的に狙っているでしょう?さて、ここで問題です。個体が急激に温められ、冷やされ、また温められ、冷やされる。これを繰り返したらどうなりますか?」

アマネ「それはもちろん、耐久性が・・・・・・あ!!」

白「そのとおりです。精霊とて例外ではありません」

ヴァルサリアを見ると急激な加熱と冷却を繰り返され脆くなった装甲の一部をエリスの槍(たしかレイ・ホークとかいったか)に貫かれていた。いや、ただ貫かれていただけなら良かったのだ。しかしここで予想外の事態が二つ発生した
一つ目はヴァルサリアの呪装刻印が暴走を始めたこと。
そして二つ目は暴走したヴァルサリアを止めるために怪我人あるのにもかかわらず彼女たちを救うためにカミトがやってきたことである
そして今カミトは槍を自在に操る暴走したヴァルサリアに追い詰められている

白「ああ、もう!何をしているのですかカミトさんは!魔理沙!行きますよ!!」

魔『お、おう何があったかは知らんが手を貸すぜ』

――魔女からの贈り物 霧雨を運ぶ竹箒――

白「間に合ってください!!」

スペルカード――「ブレイジングスター」――

白•魔「とどけぇぇぇーーー!!」

白が行った箒による純粋な体当たりはギリギリ槍がカミトに届く前にヴァルサリアへ届き、大きく体勢を崩すことに成功した。その一瞬にカミトがヴァルサリアの心臓に刻まれた呪装刻印を破壊した。

その後私はその場を去ったがなかなかいい感じの雰囲気になってエリスも仲直りができたらしい。ここまで来たら流石にヴァルサリアも自分が失ったものに気付いたでしょう
そしてこの闘いでクレア達がブレイドダンスの参加券を得た。
個人的にはクレア達のブレイドダンス出場は超重要なので嬉しかったりします















そして夜

コンコン

白「空いています」

アマネ「失礼します」

窓からの華麗な登場。見惚れてしまいますね

アマネ「それで、わざわざ私を呼んだ理由はなんでしょうか?黒銀先輩」

白「そうですね、もう遅いから単刀直入にいいます。アマネさん、私の指導を受けてみませんか?」

アマネ「え?」

夜の部屋で新聞記者は困惑していた 
 

 
後書き
Au96「やっと学園編終わったー!!」

黒「王女転校の下りバッサリ切ったな」

Au96「だって極秘任務だし」

白「私を連れていくストーリーぐらい捩じ込みなさいよ」

Au96「断固拒否。さて、ここからは謝罪です。約1か月ほど更新できず誠に申し訳ありませんでした。次回はもっと早く更新できるように頑張ります」

黒「居るかもわからん読んで下さってる人を待たせんなよ」

Au96「返す言葉もございません」

白「さて、次回からは本格的に物語が始まるよ」

Au96「ブレイドダンス編はある程度カットせずに行きたいね」

黒「最後のアマネに言ったのはどんな思惑があるのかもわからないんだよな」

Au96「待ってくださった方、そして読んでくださる方のためにも、もっと頑張っていくつもりです。こんな駄文ですが、ついてきてくれる方がいらっしゃるなら幸いです。それだけで励みになります。ではまた次回まで」 
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