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新オズの腹ペコタイガー

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第三幕その七

「そうなっているわ」
「そうですか」
「ええ、それでナターシャもよね」
「今度頂きます」
 微笑んで、です。ナターシャはドオシーに答えました。
「お寿司よ」
「そういうことでね」
「お寿司もお握りも大好きです」
 微笑んで、でした。恵梨香が言いました。
「どちらも」
「恵梨香はお米自体が大好きよね」
「そうなんですl、カレーライスもハヤシライスも好きで」
「丼ものもよね」
「そちらも好きです」
「本当に好きよね」
「そうです、それと」
 またお話するのでした。
「パエリアも好きです」
「スペイン料理の」
「実は一日一介お米の御飯を食べないと」
 それこそとも言う恵梨香でした。
「気が済まないです」
「そうなんですね」
「そうです、お粥も雑炊も好きですし」
「日本人らしいわね」
 しみじみとしてです、ドロシーはトロットにも応えました。
「お米が第一なのは」
「そう言われます、学校でも」
「パンは嫌いでなくても」
「まずお米です」
 恵梨香自身こう答えます。
「本当に一日一回食べないと」
「気が済まないのね」
「勿論毎食でもいいです」
「本当に好きなのね」
 ドロシーもお話を聞いて笑顔で返しました。
「じゃあオズの国でもどんどん食べてね」
「そうしていいですか」
「遠慮はいらないわ、だからね」
「そうさせてもらいます、じゃあ」
 恵梨香はドロシーのその言葉に頷きました、そしてでした。
 皆でゲームも楽しみました、そうして午後も楽しんで。
 それからです、晩御飯は。
 カリーでした、恵梨香はお皿の上で細長いお米達の上にかけられているそのカリーのルーを見て言いました。
「カレーと、ですね」
「殆ど変わらないわね」
 トロットがその恵梨香に応えます。
「見た限りでは」
「そうですね」
「匂いもね」
「はい、こちらも」
「同じ感じね」
「けれど細かいところが」
 恵梨香はカリーをじっと見てその匂いも感じながら言います。
「また違いますね」
「そこがね、それと本当はインドではカリーは手の指で取って食べるけれど」
「それは、ですね」
「スプーンを用意してるわ」
 そちらはというのです。
「だからね」
「はい、それを使って」
「食べてもいいわ」
「わかりました、やっぱり私はカリーでも」
 カレーの様にというのです。
「手で食べるよりは」
「スプーンね」
「そちらの方がいいです」
「それは慣れね」
「そうですね、インドではそうですけれど」
「日本ではね」 
 そして他の国でもです。
「そもそも手では食べないから」
「サンドイッチやお饅頭は別として」
「お握りやお寿司もね」
「ですがカレーは」 
 カリーでもです、こうしたお料理はです。 
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