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ドリトル先生の水族館

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第三幕その七

「ちゃんこ鍋もいいよね」
「そうよ、ちゃんこ鍋もお野菜もお肉もたっぷり入れるからね」 
 ダブダブは先生にこのお鍋のことも答えます。
「いいのよ」
「そうだよね」
「案外カロリーも少ないし」
 先生が太っていることも頭に入れています。
「余計にいいのよ」
「そういうことだね」
「まあ先生のスタイルなら」
「僕の?」
「お相撲しても問題ないけれど」
「駄目駄目、確かに僕は太っているけれど」
 先生はダブダブの今の言葉には笑って返します。
「筋肉はないから」
「お相撲は出来ないのね」
「力士の人は確かに太ってるけれど」
「それでもなのね」
「脂肪は薄皮一枚で」
 それで、というのです。
「その下は筋肉だからね」
「ああ、そういえばね」
「力士の人ってそうよね」
「筋肉あるよね」
「骨格もしっかりしてるし」
「戦う為の体格だよね」
「格闘家の」
 動物の皆も先生に言われて頷きます、力士の人達がどうなのか。
「脂肪はあっても」
「実はそれは薄くて」
「その下には厚い筋肉」
「それがあの人達なんだね」
「そうだよ、力士の人達はそうなんだよ」
 先生もこのことを知っているのです。
「戦う為の身体だから」
「先生とは違うんだ」
「そこが」
「僕は筋肉はあまりないから」
 運動は苦手で歩く位しかしていないからです。
「とてもね」
「お相撲はなんだ」
「出来ない」
「力士の人達には敵わない」
「そうなんだね」
「とても無理だよ」
 力士の人達とお相撲をすることはというのです。
「僕にはね」
「ただ太ってるだけじゃないんだね」
「力士の人達って」
「実は脂肪は多くない」
「そうした人達なんだ」
「ああなるのは所謂肉体改造だよ」
 その結果だというのです。
「まずたっぷり食べるんだ」
「そのちゃんこをだね」
「お腹一杯食べて」
「そうしてからなんだ」
「そう、お昼寝とかをしてね」
 力士の人達は食べてすぐに寝ます、これも力士の人達のお仕事のうちなのです。
「ああした身体になるんだ」
「そうなんだ」
「あえてああした身体になってるんだね」
「一見と太っている」
「そうした身体に」
「トレーニング、稽古の形もね」 
 そちらもだというのです。
「ああした身体になる様になっているんだ」
「何もしなくてもああした身体にはならないんだね」
「そうなる様にしたことをしてなんだ」
「ああした身体になる」
「そうなんだね」
「そうだよ、スポーツはどれでもそうだけれど」
 お相撲に限らずというのです。 
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