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ドリトル先生の水族館

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第三幕その六

「果物もいいからね」
「身体にね」
「糖分には幾分気をつけないといけないけれど」
「それでもね」
「いいんだよ、それでね」
 さらにお話する先生でした。
「お野菜だってね」
「それじゃあ先生、今日はね」
 また言って来たダブダブでした。
「美味しくバランスよく食べられるね」
「何を作ってくれるのかな」
「カレーはどう?」
「カレーライスだね」
「ヘルシーに鶏肉と夏野菜をたっぷりと入れたね」
「そのお野菜をだね」
「御飯には他の穀物を入れてね」
 麦や稗、粟等を入れてです。
「十六穀ね」
「お店で売っている十六穀だね」
「あれを御飯に入れましょう」
「そっちでも栄養を摂るんだね」
「そうよ、じゃあね」
「今日はカレーだね」
「ピーマンに茄子、アスパラガスにズッキーニ、トマトに玉葱と人参を入れて」
 本当に色々な種類のお野菜をです、ダブダブはお話に出しました。
「あとポテトサラダも作って」
「ジャガイモはそっちで使うんだ」
「そう、それでデザートは無花果よ」
「充実してるね」
「だから栄養はね」
「バランスよくだね」
「摂らないと駄目だから」
 それ故にというのです。
「今日はこれでいくわ」
「夏野菜をたっぷりと入れたカレーだね」
「これはいいわよ」
 ダブダブは得意満面で言います。
「というかカレーは何でも入れられるから」
「栄養を摂ろうと思えばね」
「最適よ」
「本当にそうだよね」
「あとスープやお味噌汁、お鍋もそうなのよね」
 そうしたお料理もというのです。
「栄養を摂りやすいのよ」
「しかも美味しいしね」
「そう、特にね」
「特に?」
「粕汁と豚汁よ」
 ダブダブは日本のこのこの二つのお料理も出しました。
「この二つもいいわ」
「ああ、豚汁はね」
「確かにいいね」
「美味しいだけじゃなくて」
「身体もあったまって」
「お野菜を色々とたっぷりと入れられて」
「いいよね」
 皆も豚汁と聞いて言います。
「お味噌汁の中でもね」
「最高にいいよね」
「粕汁にしてもね」
「いいわよね」
「そう、だからね」
 それでとです、また言ったダブダブでした。
「服は私もトミーもよく作るのよ」
「そうだよね、冬はあれだよね」
「豚汁か粕汁」
「そしてお鍋」
「そうだよね」
「日本はお鍋も多いから」
 鍋料理もというのです。
「バランスよく食べやすいのよ」
「僕は最近ね」
 ここで先生が言うお料理はといいますと。
「ちゃんこ鍋だね」
「ああ、力士の人達が食べるね」
「あのお鍋だね」
「あれもいいよね」
「確かにね」
「うん、僕は力士じゃないけれど」
 ここでも先生は先生です、ちゃんこ鍋を食べても別にお相撲をしようとは全く思わないのです。観ることはしても。 
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