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無能騎士の英雄譚

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七話

 
前書き
始業式 

 
其から少し経ち、始業式……

「何だが楽しそうね、シン」

神の隣のステラが聞く

とても楽しみなのだろう、なんせ楽しみで眠れなかったのだから……

……

子供かよ!!!!??Σ( ̄□ ̄;)ビシッ

「あ、そう見える? 実は会いたい人がいてね」

「……女の人?」

「(あれ? 何故だろう? 寒気を感じる)まぁ、女の子、だな……」

「さようなら」

「話を最後まで聞こうね。デバイスを閉まってさ……幼馴染みだよ」

「幼馴染み? そう言えば言ってたわね……」

「あぁ、正確には"幼馴染みの妹"だけどね……その娘にはさ、魔力操作の練習で良くお世話になってたんだ、久しぶりに会えると思うと楽しみでな」

いつも幼馴染みの後ろをちょこちょこ付いてきていた小動物の様な女の子……

良く師匠達との理不尽な特訓を見て涙目になっていた……

「楽しみだなぁ」

「一つ聴くけど、その子の事どう思ってたの?」

「へ?……妹、と言うより"マスコット"?」

「ぷっ」

神の言葉にステラが吹き出す

そして始業式が始まる

●○●○

「はーい☆新入生の皆さんっ! 入学おめでとーっ!♪」

神達にパーンとクラッカーをならしながら、女性教師は満面の笑顔を浮かべる

折木有理(おれき ゆうり)……一年一組の担任である……

……偉く軽いノリで来たことに神、ステラの二人は……

「「……なんか疲れる先生だ……」」

そう呟いたと言う……

そして担任から『七星剣武祭代表選抜戦』についての連絡がされる

大きく纏めると……

①、今年からは『全校生徒参加の実戦選抜』にする

②、その成績上位『六名』を選手として選抜

③、試合の日程は『実行委員会』からメールで送られる

④、試合数は一人十試合以上で三日に一回は必ず試合がある

⑤、負けたり棄権しても成績には何の影響もなし。不参加したいなら実行委員会に送られてきたメールにその意思を書いて送ること

「でも、此は誰にでもチャンスが与えられているので先生は皆に参加して欲しいな。その経験はきっと掛け替えのないものになるから」

その言葉を聞いた神は

「(あ、この先生、すごい良い先生だ)」

そう思ったが

「じゃあ皆、これから一年、全力全開で頑張ろー! えいえい・おブファーッッ!!」

吐血した事で忘れることにした

『ユ、ユリちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!??』

あまりの光景に騒然とするクラスメイト

「あー大丈夫大丈夫。皆落ち着いて」

「いや、落ち着く訳無いよ!? すごい吐血してたよ!?」

折木の言葉に突っ込む神

「あー大丈夫よ? ただ病弱なだけだし、一日一リットルの吐血は子供の頃からだし」

『そこの何処が大丈夫なんですか!?』

皆の声が一致した瞬間

「ごほっ!げほっ。……まぁ、こんな体で二十年以上は生きてるから。一周回って頑丈なの……凄いでしょ?」

「そんなんで威張らないでください!なんかこっちが辛くなるので!? とりあえず俺が先生を保健室まで運びますので、皆さんはそこの血だまりの掃除頼みます!」

「わかった、任せて!」

ピーチブロンドの女子が頷くのを見て神は折木を肩に抱えて保健室まで運んだ…… 
 

 
後書き
其では感想、待ってます! 
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