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ロザリオとバンパイア〜Another story〜

作者:じーくw
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第30話 温泉旅行



陽海学園を立ち去る際……のこと…





「何あの人!」「この学園の生徒かな??」「ってか かっこいー」





など言われながらジャックは追い回されていた。


(おかしいぞ!前話ではもう後にしたってあったのに!!)

背後を…後ろを気にしながら…

走る!走る!!走る!!!


ってぇ!!!

『何でこんなことになってんだー!』

誰かにツッコまずにはいられないようだ!



「まってー!!」「どのクラス??正体は何??名前は??」「きゃーー!!」



その間も…女子生徒は増えてゆく…… 苦笑



『ちょっ!そんなにいっぱい聞かれても答えらんないってっ! !!!うわっ何だこの数!!』



容姿は自分は普通だと思ってた……

何でここまで??って正直思ってたけど…

追われているなら逃げるが勝ち!

ハーレムって言うのは普通はあこがれるものだ。

だが、それは つくね…くらいのものであって……

この数は…!!!


『じゃ!!!また今度―――』

だから、逃げる!のコマンドを連射することにした。 苦笑



「まってよーーー!」「まちなさーーい!!」「ギラッ!逃がさない……」




もちろん…簡単には諦めてくれない…

最後のこわっ…

目つきが……

決死の大脱出はしばらくたった後だったと言う。





『体力…あるな… 彼女たち… はぁ…つ 疲れた…』





女子生徒のパワーは凄いものです。











御子神 side



その追いかけっこの騒ぎは…

勿論理事長室まで、届いていた。


「ずいぶん学園内が騒がしいようだな?」

理事長室に呼んでいた教師に話しかけていた。

「そうみたいですね〜?さっきも大変だったんですよ?公安がつぶされたーとか騒いでいたり。でも何か黄色い声援が聞こえてますから物騒な感じではないですね」

そこに呼ばれていたのは、猫目先生…

後の月音たちの担任となる教師である。

「くくくく… 奴の容姿のせいで女子生徒に追い回されているんであろう。なんとも微笑ましい状況じゃあないか。  …不敗がみたらどうなるか… くくくっ」

御子神は面白おかしくそういいながら笑う…

「はにゃ??」

またアイツが学園にやってくるのを

心底楽しみにしているのであった。
















陽海学園を去り数日たった後…


 ジャックはとある温泉旅館に観光に来ていた。

~温泉旅館~

「はい〜 ご予約のあった御剣さんですね?お待ちしておりました。どうぞこちらへ…」

女将さんが迎え入れてくれた。 営業スマイルだと思えるが、とても良い笑顔で迎えてくれた為、コチラとしても本当に気分が良い。

『どうもありがとう』

 一通り旅館の設備・時間帯の説明を受けていた。部屋は 旅館2Fの隅。そして……良い景色の見える部屋だ。そこで、その部屋でのんびりしていた。

『あの温泉発言マジだったの? っとか、御子神に言われそうだけど、オレはマジなんだよな。……温泉好き! たまらんです〜』

 感じのいい旅館で、女将さんも雰囲気がいい感じで、全てが心地よい。癒されるとはこの事だろう。

『日雇いバイトしてお金貯めて……何度か、此処にきたいな。ああ、御子神や不敗に金借りるってのも……。 それに、ここのところ、復活したばっかなのに戦ってばかりだから、たまには良いよな〜こういうのも! さあ 温泉温泉♪』

 ジャックは、旅館の部屋へと向かい、早速支度をする。浴衣に着替え この旅館の自慢である露天風呂へと向かった。



 ♨温泉旅館・露天風呂♨


 湯気、そして吹き抜ける心地よい風、香り……全てが完璧だ。
 良い湯だな〜〜〜♪と言う歌が聞こえてきそうな程に。

『いや… 自分で言う、歌う。はぁ〜 良い湯だな〜♪ってな。 ……はぁ、星空が綺麗だ』

 ここは山の中腹にある温泉旅館だ。だからこそ、昼は山の緑、眺め最高♪時期によれば紅葉も見れるとか。そして、勿論夜は星空最高。なのだ。
 温泉の効力を説明している立札を確認。肩こり~云々は、在り来りだと思えるが、これはやはり変わらない。……疲れがお湯の中に溶けて行くような幸せ。感覚。
 ジャックは、その全てを満喫していたその時だった。




「お…! お…なしく… さ…ぐな!」

 何やら夜の山の中で不穏な気配と話し声が聞こえてきた。

『んん……!? ……()が折角良い気分で温泉に入ってたのにブチ壊すのは誰だよ』

 口では 文句を言ってるが、直ぐに表情を引き締め直した。喧騒に混じって伝わってくる、感じてくるモノがあるからだ。

『………これ、 妖気だ。 ……なら、知らんふりする訳にははいかんか…。 御子神にも言ってあるし、ある程度何とかはしておかないと』

 まだまだ、満喫したりないのだが、とりあえず、さっさと片付けてまたは入ろう、と考え直すジャック、湯舟から離れる時は、まだ、名残惜しかったが早々に温泉を上がり声がした方へと向かった。

 
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