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リリカルクエスト

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66日目 ゆういちはまきこまれる

突然ですが、なんか海鳴市が慌ただしいです。

頻繁に魔力を感じては、反応が小さくなったり、戦闘と思わしき気配がプンプンしてる。

今もマンションの近くで何か起きてるので、見に行く事にした。



道行「ッチ だぁ~から 俺様がはやてを救ってやるっつってんだろ~が!!」

ヴィータ「お前みたいな奴を はやてに近づけさせるかよ!」

シグナム「魔力は高いみたいだが それだけだな ヴィータ 返し技に気を付け 一気にいくぞ」

ヴィータ「あいよ お前の魔力だけは必要だから貰うかんな」

道行「っは! 俺様が慈善ではやてを助けてやろうってのに 随分だな おい!」

シグナム「痴れ者め 先日も貴様の様な奴が2人いたが 我が主を貴様如きが救えるとでも思ってるのか? 思い上がりも甚だしい」

道行「この俺様を ギルガメッシュと帝如きと一緒にすんな!」

ヴィータ「はやての家まで押しかけてきて 何言ってんだよ!!」

シグナム達はフェイントをうまく使い、貧弱君の意識を反らして反射を封じて追い込んでいく。

貧弱君も2人に対抗しようとするが、一言言って場数が違うわ。

陽動に引っかかては削られるを繰り返してる。

アイツの反射って、【つねにマホカンタ】【つねにアタックカンタ】じゃねぇの?

前々から思ってたが、もしそうなら大体の敵に簡単にやられたりしない。

何かしらの欠点があるんだろうが、そこを理解しないと宝の持ち腐れである。

さっきシグナムが言ってた『貴様の様な奴2人』ってのはメッキと厨2病なんだろうが、話から察するに、なのは達同様に【マホトラ】されたみたいね。


ってかさ、さっきから頻繁に出てるはやてって誰?


そうこうしてる間に、貧弱君はスタミナ切れを起こし、本にマホトラみたいなので魔力を吸収されていた。

ヴィータ「よっし 蒐集完了 魔力だけは一級品だけど なんか嫌だな」

シグナム「そう言うな これで大分ページも埋まっただろう」

ヴィータ「ああ 500ページ近くにはなったぞ」

シグナム「ならあともう少しだな ・・・っ!!」

ヴィータ「どうしたんだシグナム?」

シグナム「・・・そこにいる奴 出て来い!!」

あれ~? レムオルしてるのに気付かれた?

バレたので、大人しくレムオルを解除すると、

ヴィータ「っげ しゅぎ田ゆ~いち!」

シグナム「・・・我等に何か用か?」

げって何だよ。

それに、しゅぎ田って・・・

ヴィータ「お前も はやてを助けてやるとか言うんじゃないよな!?」

悠一「別に用は無い ただ 家の近くで戦闘してたから見に来ただけだ それにはやてって誰だ?」

シグナム「知らぬならそれでいい 騒がせたな」

魔力吸収を終えて立ち去ろうとする2人の前に、

フェイト「見つけた!」

ファタリテ「貴女達ね 最近魔導師の魔力を蒐集してる魔導師は」

アリシア「なのはと立花にしたことは ゆるせなんだから~」

テスタロッサ3姉妹が立ちはだかっていた。

部外者の俺は、お呼びではなさそうなので帰ろうとすると、

フェイト「貴方は確か同じクラスの・・・」

ファタリテ「杉田悠一 君もその人達の仲間?」

いらん疑いを掛けられた。

シグナム「それで 我等がその魔導師としたらどうする?」

ファタリテ「そんなの決まってる」

フェイト「ここで貴女達を捕える」

ヴィータ「っへ やれるもんならやってみな」

ま~た戦闘をおっぱじめましたよ。

ファタリテ対シグナム、フェイト対ヴィータって構図だな~っと眺めてると、

アリシア「・・・・・」

【らいじんのヤリ】の矛先を俺に向け、無言で構えるアリシアがいる。

どうやら、俺も2人の仲間と見なされているらしい。

こっちはやり合うつもりなんて毛頭ないんだから、その矛先引っ込めて欲しいんだけど・・・

アリシア「ねぇ 本当にあの人達の仲間なの?」

悠一「違う と言ったら信じてくれるのか?」

アリシア「正直に答えてよ!!」

普段と違い、凄い剣幕だな。

悠一「違う」

キッパリと否定。

だって、あの2人とは寧ろ・・・なんだろう? 被害者と加害者だな。

一応、弁償もして貰って和解済みだがね。

そもそも、こんな誤解をされたのは、ファタリテとフェイトが変な嫌疑をかけるのが悪い。

アリシア「なんだ・・・ やっぱりそうなんだ」

矛先を下げ、俺への警戒心を緩めた時、

フェイト「アリシア姉さん危ない!!」

ヴィータ「隙だらけだぜ!!!」

ヴィータの痛恨の一撃がアリシアに炸裂し、不意を突かれたアリシアが墜ちていく。

ヴィータ「戦闘中なのに 何ボケっとしてんだか」

フェイト「よくも姉さんを!!」

激情したフェイトがヴィータに向かい、より激しい戦闘を繰り広げている。

すぐに助けに行けないのはしょうがないと思い、アリシアが落下した所へ行くと、結構なダメージを受けてるのみたいだ。

【ダモーレ】で見ると、MPを2/3消耗してたので、【マホアゲル】でとりあえず応急処置。

目立った外傷もなく、HPの消耗はなかったので【ホイミ】は必要ないだろう。

バリアジャケットって、すげぇんだなって思うわ。

こちとら生身で魔王等とやり合ってる分、生傷が絶えないのにな。

回復呪文である程度は回復出来るんだが、深い傷だと塞がるだけで痕残ってるんだよな。

たちまち、気失ってるみたいなので、アリシアを安全な場所に寝かせて置き、戦闘の行く末を見る。

ファタリテは、格上のシグナム相手に若干押され気味だが、よく渡り合ってる。

フェイトはと言うと、アリシアがやられた事から感情が高ぶったのか、冷静さに欠けた大技が目立つ。

時折、ファタリテ・フェイトがこちらをチラ見してるが、アリシアが気になってるんだろう。

ただ今は、目の前の相手に集中した方がいいぞ。

そんな矢先、シグナムの【かえん斬り】がファタリテのデバイスを斬り裂き、それを見たフェイトがファタリテの支援に向かおうとして、ヴィータにやられてしまった。

そして、ヴィータが例の本を取り出すと、2人が【マホトラ】の餌食になり、なのは達の時と同じく脱力した状態になる。

ヴィータ「完了っと で あと1人は?」

シグナム「あそこだ」

俺とアリシアが居る所を指差し、こちらに向かってきた。

シグナム「そこを退けてくれないか?」

ヴィータ「なんだよ・・・ 邪魔するって言うのかよ?」

無慈悲な顔のシグナムと、俺を畏怖してるヴィータに、

悠一「その前に1つ聞きたい」

シグナム「・・・なんだ?」

悠一「どうして 魔力を必要としてるんだ?」

 
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