| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

プリキュアは3人から6人へ
新しい伝説が始まる
  第23話 ウェスターの最期!西隼人人生再出発!!

 
前書き
 前のエピソードで4人目赤いプリキュアは、ミユキさんが就任しキュアチェリーとなった。では、ラビリンス軍からの投降者は誰でしょう。ウェスターこと西隼人君です。
 死刑囚となっているウェスターが死の宣告を受けながらも、謎のヒーローから脱獄・脱走の手引を受け、プリキュア隊のもとへ助けを求め向かいます。 

 
 
 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内執務室

 「メビウス様、本日、ウェスターの刑を執行します。」
 「ああ~っ。後のことは分かっているな。」
 「はい。早速、ウェスターの管理データを変更いたします。」

 スウィーツ王国 プリキュアの祠

 ショコラは色の違う2つの外部メモリーをプリキュアの祠にある正義の女神像の前に置いた。
 「ショコラよ、完成したか。」
 「とりあえず、外部メモリーは完成しました。キュアスティックにつきましては、もうしばらくお待ちください。」
 「相分かり申した。それではやるぞい。シフォンを頼むぞ。」
 「キュアーーッ。」
 ティラミスとショコラは、祠の外へ出た。そして.....
 「キュアキュア、フリップ~ゥ。」
 「キィーーーッ。」
 「キュアキュア、フリップ~ゥ。」
 「キィーーーッ。」
 緑のピックルンと白いピックルンが誕生した。そして、祠から出て来た。
 「オオーーーッ。」
 「キィーーーッ。」
 「どうじゃ、緑色のピックルンをミルンと名付けるぞい。意義はないな。」
 「はい。」
 「キィーーーッ。」
 「これは、四葉の紋様の色に無かった初めて色じゃ。名付けてシロルンと名付けるぞい。意義はないな。」
 「はい。」
 「ミルンにシロルンね。」
 「キィーーーッ。」
 「君たちの名前よ。覚えてね。」
 「キィーーーッ。」
 「さあ、君たちが向かうべき人物の顔写真だ。よく覚えるのじゃ。」
 「キィーーーッ。」
 「ミルンはナナさん。オレンジの長い髪をした子よ。」
 「キィーーーッ。」
 「キィーーーッ。」
 「シロルン、君はねえ。」
 「キィーーーッ。」
 「金髪のショートヘアの子、レイカさんのところへ行くのよ。」
 「キィーーーッ。」
 「今日、トリニティの所属事務所から聞いた話では、練馬文化センターにいるそうじゃ。どうやら、リハーサルがあるらしいのじゃ。」
 「さあ、飛び立つのよ。」
 「リハーサル会場へ向かうのじゃ。」
 「キィーーーーッ。」
 ミルンとシロルンは飛び立った。

 ラビリンス首都ピョンピョン拘置所内独房牢獄

 「冗談じゃねえぜ。こんな形で寿命を尽きるの迎えるなんて。」
 「オッ、この光は。」
 1つの手紙が姿を現した。
 「どれどれ、これはクラインの手紙。」
 「国民番号WT3554541番ウェスター殿、あなたの寿命は今日限りです。お疲れ様でした。」
 「冗談じゃねえぜ。俺は生きてえ。出せー、出せー、出せー、出せー、コノヤローー。」
 「うるさい。」
 「何だとお。どうせ殺されるるんだ。力ずくでもぶちのめしてやるぜ。」
 すると
 「ドカッ、バキッ、ボコッ。」
 「うっ....。」
 「ドデッ。」
 謎のヒーローが現れた。そして、牢番のポケットから鍵を奪い、開けた。
 「君は。」
 「さあ、早く。日本国へ通じるワープホールへ向かいましょう。この中に入って。」
 「はい。」
 「後は、この人の案内に従って。私は牢番たちを引き付ける。」
 「OK。」

 スウィーツ王国ナノ研究所

 ティラミス、ショコラ、パフェの3人ナノ研究所に到着した。
 「5人目・6人目もキュアスティックの完成はまだかな。」
 「所長。」
 「どうした。」
 「メロンガン&バズーカが完成しました。」
 「これは、5人目のプリキュアのキュアスティックだな。見に行くぞ。」

 ナノ研究所隣にある工場

 「これか、すごいダイナミックなキュアスティックだな。」
 「はい。ロッドを進化させると、重火器になります。」
 「なるほど。」
 「所長、更にボタン操作でレーザービームを撃てるマシンガンタイプのキュアスティックをご用意しました。名付けて『メロンガン』です。」
 「そうか。」
 「通常は機関銃として、ボタン操作でレーザービームが撃てます。」
 「なるほど。」
 「更に、このメロンガンをミまたはシのボタンを押して、通信ワープでもう1つの武器、即ち、重火器と交換することができます。尚、フィニッシュ技は、この重火器で悪霊を閉じ込めるカプセルを撃ち込みます。」
 「なるほど。この重火器がフィニッシュ技の主力となるのか。」
 「はい。」
 「そうすると、他のメンバーのフィニッシュ技を撃ち込んだカプセルめがけて撃てば間違いな。」
 「はい。」
 「ところで、メロンガンでも撃てるのか。」
 「はい、重火器で失敗したり、先に他のメンバーがフィニッシュ技を撃ち込んだ場合、このメロンガンでフィニッシュ技を唱えることは可能です。」
 「そうか。」
 「メロンガンの場合、他のメンバーと一緒に唱えれば、ラビリンスの怪物にも通用します。しかも、追尾能力を有します。」
 「なるほど。ところで、この重火器の名前は。」
 「メロンバズーカです。」
 「メロンバズーカは重火器なので、ボタン操作で様々な属性の砲弾を用意して、多彩な攻撃が可能です。」
 「なるほど。だから、ロッドの進化形ってワケだ。早速、威力テストを行うぞ。」
 「はい。」
 ショコラと精密部品担当は、ガンとバズーカを持って射撃場へ向かった。

 日本国東京都板橋区四ツ葉町桃園家

 「ガラガラガラ。」
 「こんにちは。おじゃまします。」
 「ちょっと、ミキタン。」
 「あら、いらっしゃい、美希ちゃん、ん。」
 「すみません。待って、ミキタン。」
 再び、ラビリンスでは、例の箱をラビリンスのある役所へ運び込んだ。そして、例のワープホール
の前へ到着した。
 「着いたわよ。」
 「ありがてえ。」
 「ウェスターは別のワープホールへ入って行った。」

 桃園家

 美希と祈里がラブの部屋の前へ到着していた。
 「ああっ。」
 「オッ、アーーッ。ベリーはんにパインはん。」
 「どうしたの、こんなところで。」
 「ええところ来てくれたで。なんや、ピーチはん、1人になりたい言うて、わいを入れてくれへんのや。」
 「シフォンちゃんは。」
 「何でも、5人目、6人目の誕生に必要なピックルンを誕生させるため、スウィーツ王国へ帰国したんや。」
 「そう。」
 「ラブ入るわよ。」
 「ちょっと待って、美希ちゃん何するの。」
 「あゆみママ、甘いわよ。」
 「これは。」
 「東せつなの指名手配ポスターよ。高島平警察署からもらって来たわ。」
 「やっぱりね。」
 美希はラブの部屋へ入った。続いて、祈里とあゆみも入った。
 「ラブ、これを見てよ。」
 「嘘。」
 美希はラブに東せつなの指名手配ポスターを見せ付けた。

 ラビリンス陸軍本部内女子控え室

 「サウラーやるわね。消し消し怪物で不幸のゲージを満タン寸前まで上げたのだから。」
 「でも、イース様、怪物を倒されてはね。」
 「結局、無意味になってしまうわ。ん。」
 「ブーーーッ、ブーーーッ、ブーーーッ、ブーーーッ。」
 「脱国者が出たみたいよ。」
 「もしかして、ウェスター。」
 「ちょっと、サウラーに聞いてみるわよ。」
 「ハッ。」
 イースとノーサーは控え室を出た。すると....
 「サウラー。」
 「やあ、お2人さん、後を追うぞ。間違いなくウェスターだ。」
 「最後のアガキかね。」
 「そうみたいだ。」
 イース、サウラー、ノーサーの3幹部は占いの館へ通じるワープホールへ向かった。

 桃園家ラブの部屋

 「信じられなーーーい。」
 「ラブ、せつなさんはテロリストよ。ラビリンスはあの占いの館にいるはず。行くわよ、これ以上犠牲者を出さないためにも。ラブ起きて、起きなさい。」
 「フッーーーウーーーッ。」
 「せつなさんは敵でショックなのは分かるけど、あたしたちはプリキュアよ。しっかりしてよ。ラブ聞いて、せつなさんは指名手配を受けたテロリストよ。」
 「美希ちゃん。」
 「アアッ。」
 「何言ってるの、ミキタン。何でそんなことを。せつなさんが指名手配のテロリストだなんて。何で何でそんなひどいこと言うの。」
 「ラブ、せつなさんがこれまでにやったことは真実よ。もう、どうすることもできないの。」
 「ラブ、あたしたちがせつなさんにやることは、国家権力機関へ身柄引き渡すこと。ただそれだけ。」

 占いの館正門前

 イースは一足先にウェスターを追っている。少し遅れて出て来たサウラーとノーサーは建物へ向けてリモコン操作をし始めている。
 「イースの指名手配のお陰で、この館も隠さなくてはならない。明日、捜索令状が東京地裁から発行されるらしい。」
 「やっぱり、隠さないとダメなのね。」
 「仕方ないだろ。」
 サウラーは占いの館を消した。
 「さあ、イースのところへ行くぞ。」
 「ハッ。」

 赤塚公園南の森

 「ドカッ、バコッ、ボコッ。」
 「やめろーーーぉ。」
 「今日、寿命が尽きるんだろ。」
 この暴行現場を大木の陰で見ている者がいる。蕎麦屋の主人だ。

 桃園家ラブの部屋

 すると、一斉に緊急メールが届いた。
 「何々、赤塚公園南の森でラビリンス幹部によろ暴行事件が発生。」
 「みんな行って。せつなさんもいるらしいよ。」
 「私、詳しい話も聞いてみる。」
 「それが良いわ。」
 「急ごう。」
 「うん。」
 ラブ、美希、祈里の3人は桃園家を出た。

 蒼乃家店舗内執務室

 「ん、緊急メール。どうやら、坊ちゃんが来ているみたいね。念のためあゆみの家に連絡するわ。」
 レミはリンクルンを出して通話を始めた。
 「もしもし、あゆみ。」
 「これはレミ。」
 「坊ちゃん来ているみたいね。行くわよ。」
 「レミ、行くの。」
 「もちろんよ。娘によろしく言って。」
 「分かったわ。着るわよ。」
 「うん。」
 通話を切られた。その直後、レミは執務室へ出た。

 一方、家を出たラブたち3人は

 「よおーーーっ。ラブちゃん、美希ちゃん、祈里ちゃん。」
 「お蕎麦屋さん。」
 「あのーーぉ、通り道で何か騒ぎがありませんでしたか。」
 「えーーーと、あっちの方でケンカしているみたいだぞ。警察に通報したけど『じゃれ合い』だと言われて取り合ってくれないんだ。」
 「これはじゃれ合いじゃないわ。あたしたちが行って仲裁する。」
 「お嬢さんたち、勇気があるなあ。それにしても、警察はだらしない。事件にならなければ、動かないから。」
 「お蕎麦屋さん、ありがとう。」
 ラブたち3人は南の森へ向かった。

 桃園家ラブの部屋

 「ガサガサ、ゴソゴソ。」
 「あら、シフォンちゃん。」
 「プリーーッ。」
 「皆、外へ出て行ったわよ。シフォンちゃんも行く。」
 「キュア。」
 シフォンも外へ出た。

 赤塚公園南の森

 ラブたち3人も到着した。
 「ドカッ、バコッ、ボコッ。」
 「やめろーーーーぉ、やめてくれーーーぇ。」
 「これはヤバイね。」
 「木陰に隠れて変身するよ。」
 ラブたち3人は、木陰に隠れて変身準備に入った。一斉にリンクルンを出して、変身用外部メモリーを差し込み横に開き90度に捻りクリックした。
 「チェンジ。プリキュア・ヒーーーートアーーーッッップ。」
 強制的着替えが始まった。
 まずラブは四葉フレプリ紋様入りピンクの水着チューブブラ、ピンクの水着ショーツ、ライトピンクのマイクロバニエ、ピンクの濃淡マイクロチュチュ、頭に左右両側に付け髪付きピンクハートのヘアバンド、目元にルビーアイメイク、両耳にピンクハートピアス、首にダークピンクのチョーカー、胴体ストラップキャリーケース、両足にピンクのヒールサンダル、両腕にピンクの濃淡ブレスを自動装着した。続いて、美希は四葉フレプリ紋様入りブルー濃淡水着のチューブブラ、ライトブルーの水着ショーツとバニエ、右側にダークブルーの小型飾りリボン付きブルー濃淡マイクロチュチュ、頭にブルーハートエンブレム付きカチューシャ、目元にサファイアアイメイク、両耳にブルーハートピアス、首にブルーチョーカー、胴体ストラップキャリーケース、両足にブルーヒールサンダル、両腕にブルー濃淡ブレスを自動装着した。続いて、祈里は四葉フレプリ紋様入りイエロー濃淡背中丸出しセクシーチュチュドレス、ライトイエローの水着ショーツとバニエ、頭にイエローハートエンブレム付オレンジリボン、目元にダイヤモンドアイメイク、両耳にライトオレンジのピアス、首にライトイエローのチョーカー、胴体ストラップキャリーケース、両足にライトオレンジヒールサンダル、両腕にファスナーポケット付きイエローブレスを自動装着した。
 「さあ、向かうわよ。」
 「OK。」

 蒼乃家の中庭

 「チェンジ。マザープリキュア・ヒーーーートアーーーッップ。」
 レミもプリキュアに変身した。そして、飛び立った。
 しばらく飛行中

 「あら、シフォンちゃんじゃないの。」
 「プリーーッ。」
 「一緒に行きたいのね。」
 「キュアーー。」

 再び、南の森では

 「ドカッ、バコッ、ボコッ。」
 「やめなさい。」
 「頼む助けてくれ。俺は死にたくねえ。」
 「死にたくないってどう言うこと。」
 「ウェスターの寿命が尽きるのさ。」
 「エッ。」
 「あたしたちの寿命は、産まれた時から管理されてるざーます。」
 「寿命を管理されているって。何、そんなの知らない。知らないよ。」
 すると
 「プリーーッ。」
 「寿命を操作する権利や資格なんて誰にもないわ。」
 「シフォン、キュアベリーマザー。」
 「ゲッ、またレミか。」
 「お久しぶりね、坊ちゃん。うっふ~ん。」
 「ああーーーっ。」
 「こんな連中許さないわ。さあ、名乗るわよ。」
 「OK。」
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアベリー。」
 「同じく摘みたてスウィート、キュアベリーーーーッマザーーーーッ。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアパイン。」
 「レッツ!プリキュア!」
 何がレッツプリキュアだ。
 「チョット待った。」
 「今回、対戦相手を決めさせていただくよ。」
 「良いだろう。」
 「私、キュアピーチはイースをご指名するよ。話したいことが山ほどあるよ。」
 「望むところよ。」
 「あたし、キュアベリーマザーは坊ちゃんをご指名するわ。」
 「そんなあ。」
 「逃さないよ、うっふ~ん。」
 「ああ~っ。」
 「ニョキニョキニョキニョキ。」
 「さあ坊ちゃん、行くわよ。」
 「うわぁ~っ。」
 ベリーマザーは、またしてもサウラーを抱き締め、低空飛行で森の奥の茂みへ入って行った。
 「あたしはノーサーと直接対決よ。」
 「私は。」
 「パインはあの大男の救護に回って。タルトとシフォンも一緒よ。」
 「ヘェ。」
 「プリッ。」
 こうして対戦カードが決定した。
 1.キュアピーチVSイース
 2.キュアベリーマザーVSサウラー
 3.キュアベリーVSノーサー
 4.キュアパイン教護担当

 まず、隼人の救護にわ回ったキュアパインは

 「頼む。俺は死にたくねえ。どうか、ラビリンスの寿命操作プログラムを破壊してくれないか。」
 「プログラムの破壊。」
 「そや、パインはん、スウィーツ王国ナノ研究所ならホワイトハッカーがぎょうさんいてるで~ぇ。」
 「スウィーツ王国。」
 「ショコラはんに連絡しておくれや。」
 「分かったわ。」
 パインは、リンクルンを出してスウィーツ王国へ向けて通話を始めた。
 「頼んだぞ、俺は生きてえ。」
 「大男はん、名前は。」
 「西隼人と申す。」
 「隼人はんでっか。」
 「そうだ、俺は死にたくねえ。」

 一方、キュアベリーとノーサーは

 「やっと2人きりになったね、行くぞ。」
 「かかって来なさい。」
 「てやーーーーっ。」
 「トオーーーーッ。」
 「ブーーン。」
 「キャッ。長い。うかつに近寄れないわ。」
 「オラァ、どうした、ノーサー。怖気づいたのか。」
 「そうじゃないわよ。こうなったら。」
 「おや、携帯なんか出して。なら、あたしも出すわよ。」
 両者が出したものは
 「ラビリンスピストル。」
 「プリキュア・ワンダーバンクル。」
 「チッ。」
 「撃ってみなさい。」

 一方、キュアピーチとイースは

 「せつなさん。」
 「わざわざ現れるとは手間が省けたよ。」
 「気が合うね。」
 「何が。合わないわ。今日こそお前と決着を付ける。」
 「うん、そうだね。こんなこともうやめにしよう。ううん、必ずやめさせてみせる。」
 「果たして、やめさせてみせるかな。」

 一方、スウィーツ王国ナノ研究所では

 「もしもし、パインか。」
 「お願い。ラビリンスの寿命操作プログラムを破壊して欲しいの。」
 「何。」
 「また、目の前で人の命が奪われるのは耐えられないの。」
 「分かった。総力上げてプログラムを破壊してみせる。」
 「お願い、ショコラさん。」
 「分かった、切るぞ。」
 通話を切った。
 「皆、聞いたか。」
 「ハイ。」
 「全力でラビリンスメビウスのマザーコンピュータにある寿命操作及び管理プログラムを破壊するのだ。」
 「ハイ。」
 こうして、スウィーツ王国ナノ研究所職員全員が寿命操作プログラムの破壊に取り掛かった。

 再び、パインは

 「隼人君、朗報を待って。絶対、生き延びさせてみせるわ。」
 「ありがとう。俺は絶対に生き続けたい。」
 「ウェスターの時とは表情が全然違うわ。神様、お願い。隼人君を助けて。」

 再び、ベリーとノーサーは

 「パン。」
 「コンー。」
 「パン、パン。」
 「コン、コン。」
 「無駄よ。」
 「パンパンパンパン。」
 「コンコンコンコン。」
 キュアベリーはノーサーのもとへ次第に近付いて行った。
 「パンパンパンパンパンパン。」
 「コンコンコンコンコンコン。」
 「カチッカチッカチッカチッ。」
 「トオーーッ。」
 「バコン。」
 「カンカラカーン。」
 「くっそーぉ、こうなったら。」
 「今度は何を出す気。」
 「ラビリンスソード。」
 「ならばあたしも。」
 「キィーーッ。」
 「トオーーッ。」
 「さあ、かかって来なさい。」
 「行くぞ。オリャアーーーッ。」
 「プリキュア・ドローワンズソード。」
 「シューーーッ、バラッ。」
 「うっ、何て強さだ。覚えてらっしゃい。」
 ノーサーに勝利した。ノーサーはワープして去った。
 「さあ、ピーチのところへ行こうか。」

 練馬文化センター

 リハーサル中のトリニティーが、昼食休憩に入った。
 「久しぶりのリハーサルだね。」
 「明日の本番、楽しみだわ。」
 「ねえ、ミユキさん、先週、就任したのでしょ。携帯電話みせてよ。」
 「コレッ。」
 「し、真紅の携帯電話。」
 「これ、リンクルンって言うのよ。」
 「リンクルン。」
 すると、ミルンとシロルンがホールへ入って来た。
 「キィーーーッ。」
 「キィーーーッ。」
 「ナナ、あなたに緑色のピックルンが。レイカは白いピックルンが近付いているわよ。」
 「エーーーッ。」
 まず、ナナとミルンが接近。
 「見つけた、キィーーーッ。あなたがナナさんね。」
 「あなたは。」
 「私はプリキュアの妖精、浄化の鍵のミルン。」
 「ミルン。」
 「あなたの事務所とスウィーツ王国から頼まれたの。あなたのもとへ向かうようにってね。」
 「そう。」
 「ねえ、ミユキさん、レイカさんと一緒に踊りながら戦いましょう。」
 「分かったわ。引き受けましょう。」
 「ありがとう。あなたは5人目のプリキュア。」
 「5人目のプリキュア。」
 「名前はキュアメロン、覚えてね。」
 「キュアメロンね。」
 「ナナさんにお願いがあります、キィーーーッ。携帯電話を出して。」
 「良いわよ。」
 ナナは携帯電話を出した。すると.....
 「キィーーーッ。」
 「ボン。」
 「これは、緑のリンクルン。」
 続いて、レイカとシロルンが接近。
 「見つけた、キィーーーッ。あなたがレイカさんね。」
 「君は。」
 「私はプリキュアの妖精、誠実の鍵のシロルン。」
 「シロルン。」
 「私は、いろんな人たちから頼まれました。特にパルミエ王国からあの勇気ある行動が絶賛されているのです。」
 「ナッツね。いつも追っかけをしていたからね。」
 「そう。それとあの勇気ある行動覚えていません。」
 「勇気ある行動。」
 「あの行動が無かったら、キュアピーチはイースに敗れていたかもしれません。」
 「思い出したわ、あの女ね。」
 「だから、皆があなたの就任を待ちわびているのです。どうです、ミユキさんとナナさんと共に踊りながら悪い軍団と戦いましょう。」
 「分かったわ。引き受けるわ。」
 「ありがとう。あなたは6人目のプリキュア。」
 「6人目のプリキュア。」
 「名前はキュアココ。ココ椰子の実から来てるわ。」
 「ココ椰子ね。」
 「ねえレイカさん、お願い。携帯電話出して。」
 「こう。」
 「キィーーーーッ。」
 「ボン。」
 「こ、これは純白のリンクルン。」
 「ナナ、レイカやったね。これでトリニティ全員がプリキュアよ。これで4つのハートだけでなく、追加の新しいハートと中央のダイヤが全て揃ったわ。」
 「そんなにすごいことなの。」
 「そうよ。詳しくは、レストランで食事しながらお話しましょう。」
 「うん。」
 「分かったわ。」

 一方、ピーチとイースは

 「お前が友達と思っていたせつなとはこの私。お前の変身アイテムを奪うために近付いたのだ。そうとも知らず気を許すとはな。」
 「今でも友達だと思っているよ。」
 「命を奪おうとしてまでもか。」
 「その友達を抜け出させるために来たの。私の全てをかけて。」
 「抜け出させたいなら、身近に1人いる。」
 「誰よ。」
 「ウェスターこと西隼人だ。あんな役立たずな男はいらん。引き取るが良い。」
 「あなたも抜けさせる。」
 「お前のそう言うところが頭に来るんだよ。」
 イースとキュアピーチは構えた。そして....
 「タアーーーッ。」
 「フッ。」
 「バコーーーン。」
 「せつなぁーーー。」
 「呼び捨てにするな、ボケ。」
 「バコーーーン。」
 ピーチのクロスカウンターがヒットした。
 「肩に何もないから、最速でパンチ出せるわよ。」
 「う、うそ。」
 その後、ピーチとイースは飛び上がり空中戦が始まった。
 「ピョン。」
 「ピョン。」
 「タアーーーッ。」
 「オリャアーーーッ。」
 「バコバコバコバコ。」
 「バコッボコッバコッボコッ。」
 「どうだ。」
 「こんなはずでは。」
 キュアピーチはイースへ向けてコークスクリューがヒットした。その後も空中戦は続く。

 一方、隼人を救護している現場では

 「バコボコバコボコ」
 「うわーーっ。死にたくねえ。生きてーえ。」
 「ドタバタドタバタドタバタドタバタ。」
 「隼人君、落ち着いて。」
 「ごっつ衝撃が走ったでぇ。」
 「プリーーッ。」
 「私、信じてる。」

 再び、ピーチとイースは

 「ビューーン。」
 「ヒョイ。」
 「ブーーーン。」
 「ヒョイ。」
 「タトッ、トタッ。」
 「エッ。」
 ノーサーに勝利したキュアベリーが姿を現した。
 「ピーチ、あたしも助太刀するわ。」
 「待って、ここは私に任せて。」
 「エッ。」
 「ベリーとやらノーサーはどうした。」
 「撃退したわ。」
 「何とも情けない。だらしの無いアマめ。」
 「お願い、キュアベリーは手を出さないで。パインのところへ行って。」
 「相分かった。ウェスターのいる場所へ行くが良い。」
 「分かったわ。」

 一方、救護の現場では

 「俺は死にたくねえ。」
 「ポツポツ。」
 「雨が降ってきたわ。体を冷やすといけないわ。」
 パインはリンクルンでビニール枕、レジャーシート及びかけビニールシーツをディスプレイから呼び出した。
 「エイッ。」
 上記の3品が出てきた。
 「立てる。」
 「ああ。」
 「これをかけるわ。」
 「ありがとう。」

 再び、ピーチとイースは

 「エイッ。」
 「タアーーッ。」
 「バコン。」
 「ツカッ。」
 「エーーーイッ。」
 「タアーーーッ。」
 「バコン。」
 「エッ。」
 「イーーーッ。」
 「ハアハア。」
 「ハアハア。」
 「何と言う強さだ。」
 「肩につっかえるものは何も無いこのコスチュームのおかげよ。」
 「トオーーーーッ。」
 「タアーーーッ。」
 「ドカーーーン。」
 ものすごい衝撃が走った。その後も激しい攻防が続いている。

 一方、救護の現場では

 「うわあーーーぁ、俺は死にたくねえ。生きてえ、ドーナツ食いてえ。死にたくねえ、死にたくねえ、死にたくねーーーーーえ。」
 「隼人君、落ち着いて。」
 すると、キュアベリーが現れた。
 「どうしたの。」
 「さっきの衝撃で隼人君が。」
 「もうすぐ、俺は死ぬんだ。」
 「隼人君。」
 「フガッ。」
 「パインの言っている言葉信じてあげて。」
 「ウゴッ。」
 「それはね。あなたを助けたい一心で言っているのよ。パインはね、目の前で命を失うのを非常に嫌がるの。」
 「そうかあ、そこまで君は。」
 「さあ、立てる。」
 「ウガッ。」

 再び、ピーチとイースは

 「バコン、ボコン。」
 「お前といると、あたしの中の何かがおかしくなって行く。」
 「タアーーーッ。」
 「フッ。」
 「ヒョイ。」
 「ヒョイ。」
 「バコーーーン。」
 「キャッ。」
 「お前といると、あたしがあたしでなくなって行く。」
 「せつな。」
 「呼び捨てにするな。トリャーーア。」
 「タアーーーッ。」
 「バコン。」
 「お前の母は健在だろ。父とも仲が良いだろ。あたしの母は幼少の頃、父に殺されたの、あたしの目の前で。」
 「そうなの。」
 「バコン。」
 「その後、高校の頃まで孤児院で過ごしたわ。」
 「孤児(みなしご)なの。」
 「だから、生きるためには、悪事でも重ねざるを得なかった。」
 「オリャアーーーッ。」
 「バコン。」
 「ねえ、どこの孤児院にいたの。」
 「当時クラインが院長していた孤児院よ。クラインは育ての父よ。」
 「サウラーとウェスターはそこで知り合ったの。」
 「そうよ。そして、あたしはラビリンスへ移り住み、クラインの勧めでラビリンス国立軍事大学へ進学したわ。」
 「軍事大学。」
 「そうよ。あたしはそこで精一杯頑張って卒業し、軍幹部になれたわ。」
 「トオリャアーーーッ。」
 「タアーーーッ。」
 「バコン。」
 「大卒なの。」
 「そうよ。大学在学中、あたしはトカゲの鱗を皮膚に組み込まれたの。」
 「どうして。」
 「バコン。」
 「あたしのあたしは人間じゃない。ナケワメーケだ。」
 「嘘。」
 「バコン。」
 「それに比べ、両親揃って一家団欒ワキアイアイのお前を見て。」
 「ヤアーーーッ。」
 「うらやましいと思った。」
 「バコーーーーン。」

 再び、、救護の現場では

 またしても、すごい衝撃が。
 「うわあーーーぁ、やめてくれーーーぇ。俺は俺は俺は、死にたくねえーーーっ。生きてーーぇ、ドーナツ食いてーーえ。」
 「隼人君、落ち着いて。」
 「また来たで~ぇ。」
 「マジ、巨大な赤ちゃん。」
 「プリーーッ。」
 「スウィーツ王国の皆さん、私信じてる。」

 再び、ピーチとイースは

 「ハアハアハアハア。」
 「ハアハアハアハア。」
 「うらやましいと思ったんだ。」
 「そうか。良かった。やっぱりイースじゃない、せつなさんだったんだね。」
 「その逆よ。まだ、終わったワケじゃないぞ。」
 イースは立ち上がった。
 ピーチも立ち上がった。
 「やっぱり、あの技を食らわすしかないわ。」
 イースはラビリンス携帯、ピーチはリンクルンをそれぞれ出した。そして両者共、武器を呼び出し受け取った。
 「ラビリンスサーベル。」
 「届け。愛のメロディー、ピーチロッド。」
 「行くぞ。」
 「まだやる気。」
 「トオリャアーーーーッ。」
 「タアーーーッ。」
 「チャン。チャン。チャン、チャン、チャン。チャンチャンチャンチャンバキッ。」
 ピーチはピーチロッドでイースのラビリンスサーベルをへし折った。
 「今だ。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ラブサンシャイーーーン・フレーーーッシュ。」
 「ボン、シューーーッ。」
 「食らってたまるか。」
 「しまった。ワープして逃げた。」

 再び、救護の現場では

 「あのハートの光線ビームは。」
 「シューーーン。」
 「ウッ。」
 西隼人はラブサンシャインビームを食らってしまった。悪いの1つ「嫉妬」が抜け、アカルンが言う悪い力が1つも存在しなくなった。そして、(悪い)ウェスターが最期を迎え2度と変身できなくなった。

 一方、ピーチは

 「残念、逃げられた。ベリーたちのところへ行こう。」

 再び、救護の現場では

 「隼人君、何だかもっと優しい表情をしてるよ。」
 「ラブサンシャインを食らったみたいね。」
 「清く正しい男になったみたい。」
 「そうか。」
 「心がすがすがしい。」
 「最後、まだ食らってなかったピーチのラブサンシャインビームのおかげよ。」
 すると、キュアピーチが姿を現した。
 「ピーチ。」
 「イースはどうしたの。」
 「逃げられちゃったよ。」
 「雨が上がった。」
 「そうね。」
 「ピーチ、隼人君を見て。」
 「嘘、あの時のウェスターとは全然違うわ。」
 「最後、まだ食らってなかった『ラブサンシャイン』がヒットしたお陰よ。」
 「そっかぁ~。」
 「心が清々しい、フンガァー。」
 「せつなさんを取り戻すことはできなかったけど、隼人君だけでも取り戻してみせるわ。」
 「そうか...。ん、これは、四つ葉のクローバー。」
 隼人は四つ葉のクローバーを発見した。
 「フガッ、幸せの素。」
 「すごいよ、隼人君。幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーはね、心から幸せを望んでいる人じゃないと見つけられないんだよ。」
 「ウ..、ガッ....。心から幸せを。」

 スウィーツ王国ナノ研究所では

 「寿命操作プログラムの破壊に成功しました。」
 「寿命管理プログラムの破壊に成功しました。」
 「そうか。よくやった。」

 赤塚公園南の森救護の現場

 「今からでもきっとやり直せるよ。さあ、幸せを掴みとって。」
 「俺が見つけた幸せ。」

 隼人が四つ葉のクローバーを手にしようとした時、ラビリンス総統官邸内コンピュータールームでは

 「時間です。」
 「ポチッ。」

 再び、南の森では

 「ウッ。」
 「ガクッ....ドデッ。」
 「隼人君、どうしたの。」
 「ううっ、何。」
 「隼人君。」
 「どないしたんや、急に。」
 「ねえ、ちょっと隼人君。」
 「プリーーーッ。」
 「ねえ、起きてよ隼人君、隼人くうーーーん。」
 「うっ、うう~っ。」
 「うう~っ。」
 すると、キュアベリーのリンクルンに着信が入った。
 「もしもし、ショコラさん。」
 「大丈夫、寝ているだけだ。プログラムの破壊に成功した。起してあげてくれ。」
 「はい、分かりました。」
 通話を切った。
 「ピーチ、パイン、大丈夫よ。」
 「エッ。」
 「寝ているだけよ。起してあげよう。」
 「そうかあ。」
 「良かった。」
 「グオーーーッ、グオーーーーッ。」
 「鼾掻いてる。」
 「アハハハハハハハハハハハハッ。」
 「私、信じてた。」
 その後、フレッシュの3人は隼人を起した。

 ラビリンス総統官邸内コンピュータールーム

 「これは一体、どう言うことだ。」
 「ハッ、ウェスターの管理データに間違いありませんが、寿命操作プログラムと寿命管理プログラムがウィルスによって破壊されてしまいました。復元しようとしても、デスとかデッドと言った死を意味する言葉を入力すと、自動的に削除されてしまいます。」
 「スウィーツ王国め、やりやがったな。仕方ない。復元するまで、処刑場を復活するしかないな。」
 「クライン、メビウス聞こえるか。」
 「こ、この映像は。」
 「貴様か。プログラムを破壊した張本人は。」
 「ああ、そうだ。俺は、スウィーツ王国ナノ研究所所長ショコラ。」
 「ショコラ。コンピュータエンジニアか。」
 「そうだ。」
 「このプログラム、最初から作り直すしかできないのか。」
 「メビウス、クラインよ、よく聞け。」
 「何。」
 「トホホ。」
 「誰1人とて死なせはしない。」
 「何だと。」
 「こんな残忍なプログラム、破壊して当たり前だ。今後、同様なプログラムを作成するなら、遠隔操作等で必ず削除する。分かったか。」
 「そうか。スウィーツ王国のエンジニア『ショコラ』覚えておくぞ。」
 「では、失礼する。」
 ショコラが映っているディスプレイが消えた。
 「クソーーーッ。」
 「作り直すのは大変ですよ。」
 こうして、スウィーツ王国とラビリンスとのコンピュータバトルは、スウィーツ王国の勝利で終了した。

 南の森

 「はっ。ここはあの世か。」
 「この世よ。もう、誰1人とて命を落とさせないわ。」
 「ありがとう。」
 「キュアーーッ。」
 「隼人君、シフォンちゃんが渡したいものがあるよ。」
 「フィリップ~ゥ。」
 「これは。」
 「キュアーーーッ。」
 「スウィーツ王国特製チーズよ。」
 「キュア。」
 「食べてみてって。」
 「そうか。」
 西隼人は、シフォンからもらったチーズを食べた。
 「おっ、元気が出て来た。ん....」
 西隼人の容姿に変化が。
 「こ、これは。」
 「どうしたのだろう、俺。」
 「い、色違いのウェスターはんやで。」
 「キュアーーッ。」
 「大丈夫やで。このウェスターはんは味方やで~ぇ。」
 「そうだよね。」
 「全然目付きが違うよね。」
 「こんなにたくましくていい男。」
 「そうかい、テレるなぁ~。」
 「ようこそ、プリキュアへ。」
 ホワイトウェスターは、キュアピーチから四つ葉のクローバーを手にした。
 「ありがとう。」
 「ところでピーチ、この男どう面倒見るのよ。」
 「私の家では、お父さんがビビるし食事も大変だし。」
 「あたしの家はダメよ。こんな大男がいたら客は逃げるし商売あがったりよ。」
 「私の家もダメよ。動物たちは恐がってしまうから。」
 「どうしよう。」
 「うーーーーん。」
 「そうだ。カオルちゃんに相談してみよう。」
 「それが良いわね。」
 「これから向かおう。」
 「でもこの姿じゃあ。変身解こう。」
 ピーチ、ベリー、パインの3人は変身を解いた。
 「隼人君、変身の解き方分かる。」
 「どうすれは。」
 「ラビリンス時代と同じ動作をすれば良いのでは。」
 「そうよ。やってみて。」
 「スイッチ・オーバー。」
 「ボン。」
 「オッ、戻った。」
 隼人君、ドーナツカフェのある公園北側へ行くよ。
 「はい。」
 ラブ、美希、祈里、隼人の4人は南の森か北上し始めた。

 しばらくして

 「3人は隠れてくれる。」
 「うん。」
 「私だけでカオルちゃんと話を付けてくる。合図したり声をかけたりしたら出て来て。」
 「分かったわ。」
 美希、祈里、隼人の3人は隠れた。そして、ラブはドーナツカフェへ近付いた。

 赤塚公園内ドーナツカフェ

 「ドーナツ食べてく、グハアッ。」
 「待ってーーえ。」
 「待てないよ。」
 「待てないと絶好だぞーーーぉ。」
 「どうでい、このメロン味。試しに作ってみたんでい。」
 「おいしいよ。」
 「ううん。」
 「あっ、あのね。友達だと思ってった子が実は、すごく悪いことしてたんだ。私、どうしたら良いんだろう。」
 「わーーーーっ。」
 「わあーーーい。」
 「どうしたら良いんでい。しかし、今日は暑いでい。でやんでい、こんな日はさあ、やっぱり鍋とかが最高でい。」
 「ううん。」
 「例えば、つみれ鍋とか。」
 「つみれ鍋。」
 「昔から決まってるでい『つみれ煮込んで干物を煮込まず。』って。」
 「エーーーーッ。」
 「キュッキュッキュッ。」
 「『罪を憎んで人を憎まず。』とも言うでい、グハアッ。」
 「ウフフフッ、アハッ。何それ。」
 「デヘヘヘッ。」
 「アハッ。罪を憎んで人を憎まず。そうかあ、そうだよね。ありがとう、カオルちゃん。」
 「べらんべい。」
 「ミキタン、ブッキー、隼人君、こちらへ来て。」
 すると、その3人が姿を現した。
 「真ん中の男かい。」
 「そう。」
 「隼人。そっか、君か。俺の店で営業妨害した上で、女性のお客様に暴力を振ろうとした男。」
 「申し訳ございません。」
 「大分、反省してるみたいでい。」
 「分かる。」
 「ああ。」
 「俺はもうラビリンスにいる気はありません。ミユキさんに暴力を振ろうとした事は、誠に申し訳ございません。」
 「おっと、その件については直接、本人に謝罪するんでい。」
 「はい。」
 「カオルちゃん、隼人君の面倒見ていただけますか。」
 「合点でい。過去にも俺のもとへラビリンス兵士が投降した者がたくさんいるんでい。」
 「本当。」
 「何、ジュリアーノもいるでい。今後、隼人君のことはこの俺にお任せするんでい。」
 「ありがとう。後はお願いね。」
 「合点でい。」
 ラブ、美希、祈里の3人は去った。
 「青春だね。」
 「カオル様。」
 「べらんべい。カオルちゃんで良いんでい。」
 「詳しくはジュリアーノがきた時、詳しく話をするでい。まずは、自首するんでい。」
 「自首ですか。」
 「何、こちらでも弁護士用意するでい。できるだけ早く、釈放されるよう何とかするでい。」
 「そうですか。」
 「どうでい。ジュリアーノが来る前に、俺のドーナツ食べてみるかい。開発中のメロン味もあるでい。」
 「ありがとうございます。」
 隼人はあの出入禁止以来、カオルちゃんのドーナツを口にした。
 「う、うんめえーーーーーーっ。」
 「どうでい。このメロン味、美味しいだろ。」

    完
 5人目・6人目のプリキュア、もうすぐ登場!
 
 

 
後書き
 プリキュアとラビリンス軍幹部との直接対決及びスウィーツ王国とラビリンスとのコンピュータバトルでも勝利をしたプリキュアとスウィーツ王国。これによって、西隼人の命は救われ、ホワイトウェスターとしてプリキュアを味方することになった。しかし、まだ、これまで行った悪行に対する償いをしなくてはなりません。それについては、カオルちゃんの指導の下、警察へ出頭することを次回のエピソードで行います。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧