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フレッシュ&スウィート フルーツプリキュア!

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もしも4人目がミユキさんだったら
新しい伝説が始まる
  第22話 消えたプリキュア!世界を守れ!!キュアチェリー誕生!!

 
前書き
 お待たせしました!待望の4人目赤いプリキュアが誕生します!
 ストーリーは、サウラーがこれまでにない怪物「オサキマックーラ5号」を繰り出し、これまでのプリキュア隊6人が何と、消されてしまうのであった。更に、警察や自衛隊(外国は軍隊)などの治安を預かる部隊をも怪物によって消されてしまい、極度に治安が悪くなり更に、子どもたちの好物までも容赦なく消し続けるのであった。このピンチの救世主となるプリキュアが、4人目赤いプリキュアです。果たして、この窮地を救えるのか。 

 
 ラビリンス首都ピョンピョン総統官邸内謁見の間

 「メビウス様、申し訳ございません。伝説のプリキュアを倒すことはできませんでした。」
 「まあ良い。そこまで追い詰めたことは評価に値するぞ。」
 「ハッ。」
 「どうだ、更なるカードの強化のため、残った1枚のカードを新たな研究開発用としていただけないか。」
 「ハッ。」
 イースは親衛隊の1人にカードを渡した。そして、そのカードをメビウスに渡した。
 「このテカった部分に微生物を仕込んでいるのだな。」
 「ハッ。」
 「我が直属の最高研究機関へこのカードを渡し、世界にたった1つしかない最強のカードに作り変えてみせよう。イース、ご苦労だった。下がってよいぞ。」
 「ハッ。」
 イースは去った。それと入れ替わるかのようにサウラーが入って来た。
 「メビウス様。」
 「どうした、サウラー。」
 「もっと手っ取り早く不幸のゲージを上昇させるカードを用意しました。」
 「何、それはどんなカードだ。」
 「通常のカードとは変わりありませんが、繰り出したら、何でもかんでも自在に標的を消せます。」
 「そんな都合の良い怪物が出るのか。」
 「ハッ。」
 「これは、管理しにくい地域を是非とも消去願えたい。相分かった。サウラー、行くが良い。」
 「ハッ。」
 サウラーも謁見の間から去った。

 日本国東京都板橋区赤塚公園内ドーナツカフェ

 「残念だったねぇ。ダンス大会、病気で出れなくて。元気出すんでい。」
 「フゥ。」
 「あたし、本当に何も気付いてあげられなかった。ラブちゃんたちは、ずっとダンスもプリキュアも頑張っていたんだ。一番弱気になっていたのはあたしだ。」
 すると、ナナとレイカが姿を現した。
 「みなさん、おはよう。」
 「おはようございます。」
 「さあ、例の場所へ行くよ。」
 「はい。」

 スウィーツ王国首都アラモード内ナノ研究所

 「長老。明日、トリニティの所属事務所へ訪れるのですね。」
 「そうじゃ。直接、社長と役員と会って正式に契約するぞい。」
 「よかったですね。明日、正式に誕生することになって。」
 「事務所に出動毎の給金と補助金を出すと言ったのが効いてるわい。」
 「今度の追加メンバーは、全員が社会人ですからね。給金出さないといけないからね。」
 「通常のメンバーにも給金は出しているのじゃが。学生じゃからの。」
 「今回の3人は、タダの社会人ではないわ。」
 「身体能力は前の3人より遥かに上じゃからの。」
 「1ランク上の強さを誇るプリキュアか。楽しみだな。」
 「それでは行って来るぞい。」
 「長老、出発は明日ですよ。」
 「ハハハ。そうだったのう。」

 赤塚公園

 「タルトと言うフェレットから話を聞いてるわ。あたなたち、プリキュアだったの。」
 「エッ。」
 「病の時、タルトが言ったの。」
 「そうよ。そう言うことはもっと早く言ってよ。」
 「はい。」
 「そうしたら、いくらでもレッスンの組み方があったのに。」
 「えーーーと、あのーーーぅ。」
 「話はですね....」
 すると、タルトが姿を現した
 「皆はーーーん。」
 「タルト、良い所へ来た。」
 「タルトちゃん、お願い。説明して。」
 「ヘェ。病に侵されてから、オカンたち扮するマザープリキュア(ママキュア)ばかり頼るワケにはあかんねん。だから、頭下げに行ったんや。」
 「お母さんたちが扮するマザープリキュアにもあったわ。イースに銃口を突き付けられたあたしを。」
 「わいも突き付けられたねん。イースの手下やらに。」
 「そんなことがあったの。」
 「その時、心配したわ。ミユキさんが出て来ないからまさかと思って。」
 「助けに行こうしたけど、カオルちゃんに止められてね。」
 「イース=せつなさんよ。」
 「もう絶対に許せないよ。私も、ミキタンも銃口を向けて来たのよ。」
 「あなたたちは、前にも言ったことが原因になっているわ。社会人の女性に対して慎重な対応をしないからよ。それに、お母さんから聞いているけど、せつなってトカゲの化け物って話よ。」
 「テレビで見た。今でも信じられない。」
 「入院している時にも言われたでしょ。縁を切りなさいって。」
 「言われた。」
 「そうでしょ、これからもあの女と戦い続ける運命よ。」
 「でも。」
 「モンスターの正体を剥き出した以上、容赦できないわ。あたしたちが就任したのなら、絶対に戦うわ。」
 「あのーーぅ、ミユキはん、明日、長老が来まっせ。」
 「そう、タルト君、分かったわ。明日、楽しみにしてるわ。」
 「ミユキ、長老って誰。」
 「ラブちゃんたちの部隊の隊長さんよ。」
 「そうでおま。」
 「プリキュア就任の件、詳しくは事務所で話するわ。それで良い、タルト君。」
 「ヘェ、おおきに。」
 「じゃあ、明日、待ってるからね。ところで、プリキュアってどんなのか説明してくれない。」
 「はい。」
 「まず、これがリンクルンです。」
 「これでプリキュアに変身します。」
 「ピルン、ブルン、キルンです。」
 「キィーーーッ。」
 「よろしくって言ってます。」
 「こ、こちらこそよろしく。」
 「それから、私たちがプリキュアってこと、皆には内緒にしてください。」
 「ラブちゃん、声大きい。」
 「内緒でしょ。」
 「わ、分かったわ。」
 「良かった。」
 「あたしからも1つ良いかしら。レッスンはしばらく中止にしましょ。」
 「アッ。」
 「アアッ。」
 「私たち、ダンスもプリキュアも本気でやってます。お願いします。レッスン続けてください。」
 「あなたちが本気なのはよく分かっているわ。だったら、そのために体を壊してしまったら何もならないわ。幸せゲットしたいんでしょ。だったら、自分を大切にしなきゃ。」
 「自分を大切に。」
 「心配したんだからね。」
 「ミユキさん。」
 「大会(オーディション)は中止になっても、別の大会があるわ。ダンスはしばらく休憩。良いわね。」
 「夢は終わったワケじゃないわ。」
 「あせらず皆で頑張りましょ。」
 「うん。」
 「アハハハハハハハハハッ。」
 「ダンスならば、またすぐできるでーぇ。ミユキはんが4人目、ナナはんが5人目、レイカはんが6人目になれば、チームは倍以上にパワーアップ間違いなしや。もう、ラビリンスなんか目やないでーぇ。」
 「タルトちゃん、声大きい。」
 「内緒でしょ。」
 「それなんだけど、あたし本当にプリキュアなの。」
 「ミ、ミユキさ~ん。」
 「間違いあらへん。」
 「4人目がミユキさんで、5人目がナナさんで、6人目がレイカさんで私、超うれしい。」
 「でも、どうしてアカルンは現れないの。」
 「取り寄せる方法はないのかしら。」
 「まだ、未契約だからアカルンが現れへんねん。明日、長老が来ますさかい、そこで正式契約を締結すれば、プリキュアパレスの審査も通過しているさかい、選ばれると思うでぇ。」
 「なるほど、全ては明日ね。楽しみにしてるわ。」
 「ヘェ。」
 「今日はここまで。皆、解散するよ。」
 「解散。」
 ラブたち3人とトリニティの3人は解散した。

 まず、事務所へ向かうトリニティの3人は

 「ねえ、本当にプリキュア就任引き受けたの。」
 「そうよ。ナナもレイカも一緒に行動することを条件にしてね。」
 「大丈夫かしら。」
 「あら、あたしは平気よ。あのラビリンスのせつなを懲らしめてみせたからね。」
 「レイカの格闘センス本当に良いから。」
 「マーシャルアーツを鍛錬に組み込んでいるからね。せつななんていつでもボコボコにしてやるから。」
 「本当に頼りになるね。だから『トリニティ』はやめられないっと、タルト君に言ったのよ。」
 「流石はミユキさん。」
 「4人よりは6人の方が良いに決まってるわ。」
 「頭数が多ければ多いほど有利にラビリンスと戦えるからね。」
 「そうそう。」
 「アハハハハハハハハッ。」

 高島平駅南にあるスーパーマーケット
 
 ラブの母、あゆみがパート勤務しているスーパーマーケット。
 ラブ、美希、祈里の3人はここにいる。
 「今日、夕食作る予定になっているの。材料買っていくわ。」

 数十分後

 「33円のお返しです。ありがとうございました。」
 「いらっしゃいませ。あれっ。」
 「お母さん、こんにちは。」
 「あら、いらっしゃい。早いわね。」
 「今日、途中でレッスン終了しちゃった。それでも、お腹ペコペコでさあー。」
 「当分の間、練習お休みになったわ。」
 「仕方ないわね。寝坊と遅刻の連続、更に意識を失って倒れて、病魔まで襲われて入院しててはねえ。」
 「平気だよ。」
 「あの娘たちに助けられなかったら、どうなっていたことか。」
 「お母さんはお仕事頑張って。おいしい夕ご飯作っておくから。」
 「いつもありがとう。あっ、ラブ。あなたまたハンバーグにするの。」
 「だって、作るの簡単だし。大好きだし。良いでしょ、ねっ。」
 「ハイハイ。しょうがないねえ。じゃあ、付け合せはコレッ。」
 「ヘェーーーーッ、嘘ーーーーーっ。」
 「ラブが苦手な人参だね。」
 「流石、読まれてるわ。」
 「私が作るんだし、人参は無しで良いでしょ。」
 「それとこれとは別。好き嫌いはダメ。」
 人参の値段が加算された。
 「ピッ。」
 「ハアーーーッ、そんなあーーーぁ。」

 その夜

 南瞬は千香の通う小学校にいる。
 「不幸のゲージをより効果的に溜めるには、大人より純度の高い子供の悲しみを集めれば良い。例えば、子供たちが好きなものをこの世界から消してしまえば。いや、プリキュアの6人を真っ先に、その次に駐留米軍、自衛隊、警察など我が軍に都合の悪いもの先に消さなければならないな。スイッチ・オーバー。」
 南瞬はサウラーに変身した。
 「オサキマックーラ5号、我に仕えよ。」
 「シューーーーーッ、ペタッ。」
 「オサキマックーーーーラーーーーーァー、ケシケシ。」

 四ツ葉町桃園家台所

 スーパーを出て解散したラブたち3人。ラブは帰宅し夕食を作っていた。
 「ジューーーーーッ。」
 「できたあー。ラブちゃん特製激うまハンバーグ。」
 「おいしそうやなあ~。わいのも作ってくれるなんて感謝感激や~。いただきま~す。」
 「ドーーーン。」
 「これはお父さんの。」
 「ほな、わいのは。」
 「ちゃんとあるよ。タルトの大好きなドーナツが。」
 「グウーーーッ。」
 「そらあ、そうなんか。」
 「後は最後の付け合わせなんだけど。」
 ラブは人参を見た。
 「ウッ、ウウッ。」
 「ピンポン。」
 「こんばんは、回覧板です。」
 はーーい、今行きまーーーす。」
 「ググーーーゥ。」
 「こう、こうなったら、ちょっとだけ、ちょっとだけなーらー。」
 「フィリップ~ゥ。」
 「ウワァハハハハハッ、なんやシフォン。」
 「プウッ。」

 千香の通う小学校

 サウラーは、ある教室にいる。正面の黒板には、たくさんの食べ物のイラストが貼られている。
 「フフフッ。まずはこれから試してみようか。」
 サウラーはハンバーグのイラストを選択した。
 「フォッ、バシン。」
 「サキクラ5号の黒板にハンバーグのイラストが浮き上がった。
 「ヤレッ。」
 「オサキマックーーーーラーーーーァ、ケシケシ。」
 ハンバーグのイラストを消した。すると、ハンバーグが全パラレルワールドから消えた。

 桃園家台所

 「ドン。」
 「♪ハンバーグ大好き、ハンバーグ 
 フーーーン♭。うわぁーーーっ。無い、無い。私のハンバーグ。」
 「ヘッ。」
 「エッ、そ、そんなあ。ついさっきまでここに。」
 「タルト、もしかして。」
 「何、言うてんねん。それはつまみ食いしようとしたん。」
 「つまみ食いってレベルじゃないよ。」
 「ちゃいまんがなぁ。つまみ食いする前に消えたんや、なあシフォン。」
 「プリーーッ。」
 「プリーーーッって。」
 「じゃあ、どこへ消えたのよ。」
 「騒々しいわね。お父さん帰って来てるの。」
 「はっ、お帰りなさい。いや、まだ私だけだよ。」
 「あら、夕ご飯もう食べたの。」
 「はう、えーーーえーーーと。せっかく作ったのにタルトが食べちゃって。」
 「ヘェーー、タルトが、フェレットがこんなに綺麗に食べたの。」
 「そ、それはーーーぁ。」
 「ウッ、ブルルルルルルルルルルッ。」
 「フーーーッ、そうやって好きなものばかり食べて苦手なものは残して、年上の大人の社会人女性を呼び捨てにして、そう言うのを直して欲しいから人参も用意したのに。」
 「人参、これから準備しようと。」
 「嘘付くんじゃないの。私はラブをそんな子に育てた覚えはありません。」
 「うっ。そんなに注文を付けるなら、自分で毎日ごはん作ったから良いじゃない。」
 「はあっ。今、そう言う話をしているワケじゃないでしょ。いい加減にしなさい。」
 「アアッ....。うっ、うっ、どうして私、一生懸命やっているのに。ううっ、お母さんなんて、お母さんなんて大嫌いだよ。」
 ラブは台所から去った。
 「ドン。」

 深夜

 サウラーは小学校を出て別の場所にいる。
 「感じるよ。不幸のゲージが上昇するのを。実験は成功のようだね、フフッ。」
 すると、サウラーのラビリンス携帯から着信が入った。
 「もしもし、クライン様。」
 「実験が成功したのなら、まず、都合の悪いものから順次消しなさい。」
 「これは、クライン様。」
 「メビウス様からのご命令だ。頼むぞ。」
 「畏まりました。」
 通話を切られた。
 「いよいよ、本番と行こうか。まずはプリキュアから。」
 サウラーは、6人のプリキュア写真をサキクラ5号に吸わせた。そして、6人のプリキュアのイラストが黒板に浮き上がらせた。
 「ヤレッ。」
 「ケシケシ。」
 プリキュア隊の6人が消えた。続いて、米軍、自衛隊、警察などの関連写真を吸わせた。そして、順次浮き上がっては消しを繰り返した。
 「ヤレッ。」
 「ケシケシーーーッ。」
 世界の治安が一気に乱れ始めた。逆に、普天間基地を消されたことで沖縄・地元の民が大喜びしているのもあった。

 ラビリンス不幸のゲージの部屋

 「トクトクトクトク。」
 「イーーーッ(メビウス総統バンザイー)。」
 「イーーーーッ(サウラー中将バンザイー)。」
 不幸のゲージが85まで上昇した。

 総統官邸執務室

 「どうだ、ものすごく上昇したぞ。」
 「流石はサウラー中将。」
 「次は、名簿が存在しない国と地域を消すぞ。これで世界制服は目の前だ。」

 翌朝、桃園家ラブの部屋

 「あれっ、ラブはん、あゆみはん、どちらもおらへん。」
 「プリーーーッ。」
 「大変や。早よう長老に知らせなあかん。」
 タルトは、自分のリンクルンで通話を始めた。
 「もしもし、長老。」
 「どうした、タルト。」
 「ラブはんとあゆみはんがおりまへんねん。」
 「分かったぞ。ショコラへ転送するから、詳しく話してみるぞい。」
 しばらくして
 「どうした、ショコラだ。」
 「大変どす。」
 「6人のプリキュアが消えたのだろう。至急、出発するよう長老に申し出るからしばらく到着するまで待っておれ。」
 「ヘェ。」
 通話を切られた。
 「大変や、大変や、他のメンバーも消されたんやろか。」
 「プリーーーッ。」
 しばらくして
 「ゴソゴゾ、ガサガサ。」
 「来ましたでーーぇ。」
 「長老にパフェはん。」
 「到着したぞい。」
 「家の留守は任せて。」
 「今、連絡しておくぞい。」
 「ヘエ。」
 ティラミスは、ミユキへ向けて通話を始めた。
 「もしもし、ティラミスさん。」
 「おはよう、君がミユキ嬢が。」
 「はい、あたしがミユキです。」
 「お初じゃ。わしはスウィーツ王国国家指導者で長老のティラミスと申す。」
 「あなた様がタルト君が言っていた長老ですか。」
 「そうじゃ。」
 「赤塚公園内ドーナツカフェへ向かってください。お待ちしております。」
 「そうか、分かったぞい。」
 「では、よろしくお願いします。」
 通話を切られた。
 「タルト、シフォン、一緒に行くぞい。」
 「ヘェ。」
 「キュア~ッ。」
 「長老、お気を付けて。」
 「パフェ、留守を頼むぞ。」
 「ハイ。」
 タルト、シフォン、ティラミスの3人は桃園家を出た。

 高島平団地内トリニティ所属事務所の寮

 「ナナ、レイカ行って来るね。」
 「ハーーイ。」
 ミユキは小動物をいれるバッグも用意して赤塚公園へ向かった。

 赤塚公園内ドーナツカフェ

 「いらっしゃい、兄弟。」
 「カオルはん、おはよう。今日は長老も連れて来たでぇ。」
 「オッ、これはじいさん。」
 「久しいのう、ジェンマ。」
 「ヘイ。」
 「長老、ジェンマって。」
 「彼の母国の名前じゃよ。」
 「ジェンマって言いまんの。」
 「そう、どうでい、サンプルだけどドーナツいたたくかい。」
 「ヘェ、おおきに。」
 「ありがとよ。」
 ティラミス、タルト、シフォンはドーナツを食べ始めた。

 数分後

 「タルトくーーん。」
 「来ましたでぇ。」
 「あの方がそうか。」
 「ヘェ。」
 「おはよう、君がミユキ嬢か。」
 「そうです。あなたは。」
 「わしは、スウィーツ王国国家指導者のティラミスと申す。」
 「あなた様がタルト君が言ってた長老さんですね。」
 「そうじゃ。」
 「社長がお待ちです。タルト君、この籠に入って。地下鉄で行くからね。」
 「タルトよ辛抱するのじゃ。」
 「ヘェ。」
 「それじゃカオルちゃん、行って来ますね。」
 「気を付けて行くんでい、グハアッ。」
 「ハーーイ。」
 「世話になったのう、ジェンマ。」
 「じいさんもお気を付けて。」
 ミユキとスウィー王国の民たちは高島平駅へ向かった。

 数分後、高島平駅

 「着いたわ。事務所は白山駅付近にあるからね。白山駅まで行くわよ。おじいさん、チケットの買い方分かる。」
 「白山駅までの片道乗車券か。」
 「上の方に金額記載しているわね。」
 「260円か。」
 「そう、うまく自販機で買える。」
 「やってみるぞい。」
 ティラミスは券売機に300円投入した。
 「ここで、260円のボタンを押して。」
 チケットが出て来た。更に、40円のつり銭も忘れずにとって。
 「こうか。」
 「そう、それでは改札口へ行くわよ。」
 「分かり申した。」
 ミユキとティラミスは改札口を通過した。
 「ピッ.....スルッとパッ。」
 ティラミスはチケットを取った。そして、ミユキと共にエスカレーターに乗ってプラットホームへ向かった。
 「白山か。22分もかかるのか。」
 「そうよ。あたしはいつもこの電車で通っているからね。」
 「そうか。」
 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく1番線に巣鴨、大手町、日比谷、目黒方面、東急線直通日吉行が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォーン、ゴオーーーーーーッ、キューーーッキューーーッキューーッキューーッキューーーーウーーーゥーーーッ。プシュ、ピンポンピンポン。」
 「ピューーーーッピューーーーッ。」
 「高島平、高島平。2番線は日吉行電車です。タタタタターアーーーーータタタタターアーーーーー。」
 「プシュ、ピンポンピンポン。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 地下鉄は発車した。

 二十数分後

 地下鉄は白山駅に到着した。そして、地上へ出た。しばらく歩いて....
 「ここがあたしの事務所よ。」
 「ここが。」
 ミユキとティラミスは事務所に入った。

 しばらくして

 「あら、ミユキ待ってたわよ。これは、ティラミスさん、ようこそお待ちしておりました。」
 「エッ、マネージャー。何で、ティラミスさんを知っているの。」
 続いて、トリニティの師匠と行き違おうとしている。
 「あら、これはティラミスさん。」
 「こ、これは師匠。師匠も何で知っているのですか。」
 「いずれお教えするわ。私たち24年前にお知り合いになったのよ。」
 「に、24年前。一体、何があったの。」
 「さあ....。とにかくがお待ちですよ。」
 「はい。」
 ミユキとティラミスは社長室へ向かった。

 トリニティ所属事務所内社長室

 「コンコンコン。」
 「どうぞ。」
 「失礼します。」
 「おおっ、待っていたぞ、ご老体。」
 「これは、社長。」
 「ご老体、決めたぞ。ミユキ、ナナ、レイカの3人の契約に応じよう。」
 「ありがとうございます。」
 「いや、最近、あのラビリンスが暴発し出してから、仕事が急減してね困っていたところだよ。相次ぐ報道特番でミユキがレギュラー出演している番組が終了したり、降板されたりでメディアの仕事が急減。ダンスショーの興行も、一度襲撃を受けた経験もあり、ラビリンスの有事と重なって中止が相次いでいて、収入が急減している。」
 「それで、お引き受けすることに。」
 「その通りだ、ミユキ。これからは、プリキュア隊の一員として新たな仕事として務めていただくぞ。」
 「はい。」
 「契約は7ヶ月。それまでに、ラビリンスの体制を崩壊できなければ、契約を延長する。意義はないな。」
 「はい。」
 「ありがとうございます。」
 「下がってよいぞ。」
 「はい。」
 ミユキとティラミスは、社長室を出た。

 事務所内廊下

 「これで契約は成立をしたぞい。どこか、1室はないか。シフォンがミユキだけと話したいことがあるそうじゃ。」
 「はい、こちらへ案内します。」
 「そうか、あるか。」
 しばらくして、ある密室に到着した。そして、シフォンとミユキが入室した。すると、シフォンの額が赤く反応し始めた。」
 「キュアキュアフィリップーーーゥ。」
 「エッ、何。」
 「シフォン、出るのじゃ。」
 シフォンは部屋を出た。それと入れ替わりにアカルンが入って来た。
 「バタン。」
 「チョット、どう言うこと。」
 密室の中は、ミユキとアカルンだけになった。
 「やっと会えた、キィーーーーッ。」
 「君がアカルン。」
 「そう、プリキュアの妖精。情熱の赤い鍵『アカルン』。」
 「プリキュアの妖精。」
 「そう。私は熟練者を見定めるためさまよっていました、キィーーーッ。」
 「そうなの。アカルンって社会人女性しか選べないはずね。」
 「だから、ミユキさんとせつなさんを比較していたのです。せつなさんは、悪い力が邪魔されていて近付けなかったの。」
 「ちょっと待って。あなたプリキュアの妖精でしょ。正義のヒロインと共に行動する妖精でしょ。悪い力を持った女性なんて論外よ。」
 「ご、ごめんなさい。」 「どうして、この世の中に日頃から善行を重ね真面目に生きている女性がたくさんいるのになぜ、目向きしないの。善の力に勝るものはないわ。逆に、悪い力を持った女性は、如何なる理由があっ
ても目向きしてはならないって、正義のルールブックに書いてなかった。」
 「ご、ごめんなさい。私、善悪の判断するには幼過ぎて。」
 「ダメよ。悪い力なんて簡単に振り払えないわ。これを行う機関も管轄違いだし。その道のプロの方も別にいますよ。」
 「エーーーーッ、そうなの。」
 「警察、司法、検察、弁護士などの関連機関がそうよ、プリキュアは怪物討伐が基本使命よ。悪人については、身柄を押さえて警察、検察に突き出すことしかできないわ。だから、悪人の悪い力を振り払うのは管轄外よ。」
 「そうなの。悪人の悪い力を振り払うのは警察、検察、司法などの国家権力機関の使命なのね。」
 「そうよ。悪い力はねえ、常習すれはするほど増幅してしまうの。その力が最大限になって用いられると、『全生命滅亡』と言う究極の不幸を産み出すわよ。」
 「ごめんなさい。悪い力ってそんな恐ろしいものだとは知らなかったの。」
 「アカルン、君が幼い上に平和ボケしていたのよ。だから、善悪の判断が欠如し、悪い力を持ったあの女に興味を持ってしまったのではない。」
 「ハイ。」
 「アカルン、善行を重ねて真面目に生きている女性たちをたくさん会わせて紹介してあげる。どう、あたしと組まない。」
 「はい、喜んで。」
 「今、緊急事態よ。」
 「うん、悪い力が安易に振り払えないことが分かりました。ミユキさん、やっとこれで4人目のプリキュア。」
 「これで決まりだね。」
 「お願いミユキさん、携帯電話を出して。」
 「うん。」
 アカルンはミユキの携帯電話に入り込んだ。
 「これは、真紅のリンクルン。」
 ミユキは部屋を出た。

 部屋の外の廊下

 「どうじゃった。携帯電話を見せてくれ。」
 「はい。」
 「本当だ。真紅のリンクルンじゃ。」
 「やりましたで~ぇ。これで、4人目のプリキュアはあんさんになったで~ぇ。」
 「フリップ~ゥ。」
 「これっ、タルト。」
 「すんまへん。」
 「さあ、行くぞ。モタモタしてると、サウラー何でもかんでも消しにくるぞい。」
 「それでは、地下鉄に乗って戻りましょう。」
 「ヘェ。」
 「相分かったぞ。」
 ミユキとティラミスたちは、四ツ葉町へ向けて戻り始めた。

 数分後、地下鉄白山駅

 ティラミスはお帰りの乗車券を購入した。そして、改札口へ向かった。
 「ピッ....スルッとパッ。」
 ティラミスは乗車券を取り、ミユキと共にプラットホームへ向かった。

 白山駅プラットホーム

 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく2番線に西高島平行電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「フォン。ゴオーーーーーーーッ、キューーーッキューーーッキューーーッキューーーッキューーーッ。プシッ、パンポンガラガラッ。」
 「ピューーーーッピューーーーッ。」
 「混んでるのう。」
 「お爺さん、座って。」
 「すまんのう。」
 入線して来た電車列車は東急5080系だった。
 「白山、白山。2番線は西高島平行電車です。タタタタタターーアーーータタタタタターーアーーー。」
 「プシュッ、パンポンガラガラッ。」
 「タタタタタタタンタタタタタタタン。」
 「ブーーーーッキューーーンキューーーンキューーーンキューーーーーーウーーーーー。」
 「次は千石、千石。お出口は右側です。」

 千香の通う小学校屋上

 「さて、メビウス様の言った地域の消去も終わったしいよいよ、本番と行こうか。フフフッ。」
 まず、小型ゲーム機が狙われた。その写真をサキクラ5号に吸い込ませた。サキクラ5号の黒板からゲーム機のイラストが浮き上がった。
 「ヤレッ。」
 「オサキマックーーラーーーッ、ケシケシ。」
 小型ゲーム機が全世界から消えた。

 高島平駅南にあるスーパーマーケット

 千香とお友達2人がいる。
 「ねえ、またお菓子買いに行こうか。」
 「うん。」
 「ああーーーっ。」
 「エーーーンエーーーン。」
 「お兄ちゃんたちどうしたの。」
 「僕たちのゲーム機が消えちゃったの。」
 「エッ、消えちゃった。」
 「ちょー言えば、昨日夕食でハンバーグを作ってもらったら、消えちゃったのよ。」
 「消えた。」
 「これって、もしかしてラビリンス。」
 「そう言えば、あのオバサンいなかったし。」
 「オバサンって、ラブお姉さんのママ。」
 「そう。」
 「ちょっと、外へ出よう。」
 千香とお友達2人は外へ出た。そして、千香はリンクルンで通話を始めた。

 スウィーツ王国ナノ研究所

 「もしもし。」
 「私は、シフォンパパでショコラだが。」
 「シフォンちゃんにもパパとママがいるの。」
 「そうだよ。ところで、用件は。」
 「大変よ。ラビリンスが何でもかんでも消しにかかっているの。」
 「そうか、昨日からプリキュアの6人のいなくなってる。詳しくは長老が来ているから、高島平駅へ行ってくれ。」
 「高島平駅。」
 「今、ミユキと言うダンスのお姉さんと一緒に地下鉄に乗って移動中だ。」
 「タルト君とシフォンちゃんも一緒にいるの。」
 「そうだ。直ちに向かってくれ。」
 「うん。」
 通話を切った。

 一方、地下鉄車内では

 「次は志村三丁目、志村三丁目お出口は左側です。」
 「地上へ出て来たぞい。何もかも消えるような事態になっていなければ良いのじゃが。」
 「今のところ、そんな風景にはなっていないけど。」
 「ガタン、ゴトン。」
 
 数分後、高島平駅

 千香たち3人が到着した。
 「後は、シフォンちゃんたちが来るのを待つだけよ。」
 「次の地下鉄に乗っていなかったら6分後よ。」
 「うん。分かった。」
 「ピンポポポピンポポポポロローーン。」
 「間もなく4番線に西高島平行電車が到着します。ホームドアから下がってお待ちください。」
 「ガタンゴトン。」
 「上から音が聞こえるわ。」
 「フォン、ゴオーーーーッ、キューーーッキューーーッキューーーッキューーーッキューーーウーーーーゥーーッ。プシュ、パンポンガラガラッ。」
 「高島平、高島平。4番線は西高島平行電車です。」
 「着いたわ。」
 「とりあえず、階段を降りて急いで出るぞい。」
 ミユキとティラミスたちは階段を降りて改札口へ向かった。
 「来たわよ。ミユキお姉さんに嘴を付けてるおじいさん、それにシフォンちゃんもいるわ。」
 「来てるわよ。」
 「おおっ、君たちは。」
 ミユキとティラミスたちは改札を通過した。
 「ピッ....スルッと。」
 「ミユキお姉さん。」
 「この子たちは。」
 「キュア~。」
 「君が千香ちゃんか。」
 「はい。」
 「嘴を付けているおじいさんが隊長さん。」
 「そうじゃ。一体、何があったのじゃ。」
 「子供たちが好きなものを中心に消されております。」
 「そうか。」
 「籠をあけるわね。」
 「籠からタルトが出て来た。」
 「うわあ~っ、イタチや。」
 「誰がイタチやねん。フェレットやで。」
 「本当ににちの言葉ちゃべっててる。」
 「にちやない。西、関西、近畿地方の言葉やで。」
 「コレッ、タルト。フェレットはイタチ科に属するぞい。」
 「ヘェ。」
 「ねえ、とにかくラビリンスの犯人を捜しましょう。」
 「モタモタしてると、何もかも消えてしまうわ。あたしとタルトで行動するから。君たちは、おじいさんとシフォンと一緒に行動して。」
 「はい。」
 「シフォンちゃんと一緒なんだ、うれしい。」
 こうして、二手に別れてラビリンスを捜すことになった。

 一方、サウラーとサキクラ5号は

 「ケシケシ。ケシケシ。ケシケシ。ケシケシ。」
 次から次へとあらゆるものが消えて行った。極端な物不足となり、全世界の店舗が大混乱となっている。
 「フフフッ。」
 「ケシケシ。ケシケシ。」

 ある民家では

 「テレビが無くなっちゃたよーーーぉ。」
 「嘘ーーーぉ、ボーナス叩いたのに。」

 再び、サウラーとサキクラ5号は
 「ケシケシ。」

 駅北商店街の駄菓子屋

 女の子3人が持っているアイスクリームが消えた。
 「わたせなーーい。うわーーーん。」
 「皆の好きなものが無くなっているぞい。」
 「皆、不幸になってる。」

 再び、サウラーとサキクラ5号は

 「ほう、この世界の子供たちにとって本当に大切なものそれは....。」
 サウラーは、母と娘の写真を見た。
 「僕は、母の顔を見ないで育ったからね。」

 安楽寺境内の茂み

 「ガサッ。」
 「見つけたでーーぇ、あいつや。」
 「タルト君、何か分かったの。」
 「上、見てみい。」
 「あれは。確か、ドーナツカフェで見たことあるわ。間違いなくラビリンスよ。」
 「あいつ、サウラーって言うねん。」
 「取り戻しに行くわよ。」
 「1人で。」
 「タルト君、皆に知らせて。場所は紅梅小学校の屋上よ。あたしは先に行く。」
 「大丈夫かいな。」
 「早く。」
 「ヘェ。」
 ミユキは紅梅小学校へ入って行った。紅梅小学校とは千香の通う小学校であった。

 紅梅小学校屋上

 「ヤレッ。」
 「ケシケシ。」
 なんと、全世界の母親たちを消してしまった。これは、人類滅亡につながる許せぬ所業である。

 一方、千香たちのグループは

 「もしもし、タルトか。何か見つけたか。」
 「ラビリンス幹部の1人、サウラーと黒板のような怪物が紅梅小学校にいまっせ。」
 「紅梅小学校。分かったぞい。これから向かうぞい。」
 「ヘェ。」
 通話を切った。
 「紅梅小学校ってあたしたちが通う学校よ。」
 「そうなのか。」
 「おじいさん、急ぎましょう。」
 「相分かったぞい。」

 再び、紅梅小学校屋上では

 「ハハハハハッ、聞こえるぞ。子供たちの叫び声が、あふれ出す不幸のしずくがとどめなく滴り音が、実に良い響きだ。」
 「あなたのせいだったのね。」
 「フン、ホホーーーッ。」
 「自分たちが都合の悪いものと、子供たちの好きなものの両方を消して、みんなを悲しませるなんてなんて卑怯なの。」
 「卑怯、フフッ。知的っと言ってくれたまえ。僕は他の幹部とは違うのでねえ。君は、ドーナツカフェで会って以来だね。僕の名前はサウラー。ようこそ、4人目の赤いプリキュアさん。」
 「大切なものを奪うなんて許せない。」
 「フン、オサキマックーラ5号、ヤレッ。」
 ミユキは真紅のリンクルンを出した。
 「オサキマックーーーラーーーーッ。」
 「変身よ。」
 ミユキは、リンクルンに変身用外部メモリーを差し込み横に開き90度に捻りクリックした。
 「チェンジ。ダンシングプリキュア・ヒーーーーートアーーーッッップ。」
 「何、ダンシングプリキュアだと。」
 4人目以降のプリキュアは、別名ダンシングプリキュアとも呼ばれます。
 ミユキの強制的着替えが始まった。
 まずミユキは緑縁取り四葉フレプリ紋様入り赤い水着チューブブラ、水着の赤ショーツとマイクロバニエ、右側の赤い小型飾りリボン付き緑縁取り入り赤いマイクロチュチュ、頭にレッドハートエンブレム付2連シュシュ、目元にルビーアイメイク、両耳にレッドハートピアス、首にレッドチョーカー、右太ももにビーエヌオーガーターベルトキャリーケース、両足の赤いヒールサンダル、両腕にレッドブレスを自動装着した。更に、口元に赤い薔薇を加え、両手にカスタネットを身に付けた。その直後、フラメンコを踊り続けている。
 「これが4人目の赤いプリキュアか。美しすぎる。ウッ。」
 サウラーの股間が膨らみ始めた。
 「ニョキニョキニョキニョキ。」
 4人目の赤いプリキュアのダンスが終わった。
 「真っ赤なハートは情熱の印。」
 「カラカラ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチェリー。」
 その後、カスタネットは消えサウラーめがけて赤い薔薇を投げ付けた。
 「おっと。」
 「ヒョイ。」
 「あーーーら、受け取ってもらわないと困るねえ、うっふーーん。」
 「ああーーーっ。」
 更に股間が膨れた。
 「ヤバイ。ヤレ、オサキマックーラ5号。」
 「オサキマックーーーーラーーーァ。」
 「ドスドスドスドス。」
 キュアチェリーも立ち向かった。接近した時、キュアチェリーはジャンプした。
 「タアーーーッ。」
 「バコッ。」
 「フーーーッ。」
 「ボカン。」
 「キャーーーッ。」
 「ドン。」
 「いったあーーーい。あれ、いない。」
 すると、背後から襲われた。
 「バコン。」
 「いたい。」
 更に、サキクラ5号はトリッキーな動きをして機関銃を撃ち始めた。この機関銃の弾丸はチョークであった。
 「ドドドドドドドドドドドドドドドッ。」
 「キャアーーーーーァーーッ。」
 「ドカーーーン。」
 「フハハハハッ。プリキュアは敗れ、この世界の子供たちの悲しみによって、我々は望みを叶えるのだ。」

 ラビリンス総統官邸執務室

 「メビウス様、たった今、不幸のゲージが99まで上昇しました。」
 「そうか、インフィニティが目の前に見えてくるような気がする。」

 再び、紅梅小学校屋上では

 「あと1で満タンだ。ヤレッ。」
 「シューーーーッ、バシン。カンカラカーーーン。」
 「誰だ。」
 「わしは長老ティラミスじゃ。」
 ティラミスは投げ付けた杖を取りに行った。
 「ラビリンスのおじさん。」
 「ぼ、僕はおじさんじゃない。」
 「このあたちたちが、懲らちめに行くわよ。」
 「ガ、ガキに何ができるか。」
 「なめちゃって、おじちゃん。へんちんよ。」
 「うん。」
 千香とお友達2人はリンクルンを出した。
 「わしは引き上げるぞい。」
 千香とお友達2人は、変身用外部メモリーを差し込み横に開き90度に捻ってクリックした。
 「チェンジ。プチプリキュア・ヒーーーートアーーーーーッッップ。」
 例の如く千香とお友達2人はプリキュアに変身した。
 「ピンクのハートは愛ある印。」
 「パンッ。」
 「もぎたてフレッシュ、キュアチビピーチ。」
 「ブルーのハートは希望の印。」
 「パンッ。」
 「摘みたてフレッシュ、キュアチビベリー。」
 「イエローハートは祈りの印。」
 「パンッ。」
 「とれたてフレッシュ、キュアチビパイン。」
 「赤いプリキュアのお姉さん起こしてあげて。」
 「OK。」
 「うう~っ。あっ、君たちは。」
 「あたちたちプリキュア見習い、フレッシュチビキュア。」
 「プリキュア見習いなの。」
 「そう。ところで、赤いお姉さんプリキュアネームは。」
 「キュアチェリーよ。」
 「キュアチェリーね。覚えておくわ。」
 「ねえ、最後の一言、皆で一緒に言おうよ。」
 キュアチェリーは立ち上がった。
 「あの一言って。」
 「『レッツ!プリキュア!』よ。」
 「分かったわ。」
 「皆で三、ハイッ。」
 「レッツ!プリキュア!」
 「何がレッツプリキュアだ。ヤレッ。」
 プリキュア見習いの3人は、更にリンクルンを出し変身用外部メモリーを差し横に開き270度に捻りクリックした。
 「チェンジ。ミニマム・プリキュア・ヒーーーーートアーーーッッップ。」
 「あれっ、いないぞ。まあ良い。サキクラ5号、赤いプリキュアから始末しろ。」
 「オサキマックーーーーラーーーーッ。」
 「そんなことはさせない。プリキュア・ファイアーーーーッ。」
 「ボッ。」
 「ウゴウゴ(アチアチ)。ヒヲケシケシ、ケシケシ。」
 「どうやら、火に弱いわね。行くよ。」
 「キュアチェリーは、再びサキクラ5号へ向けて突進した。」

 一方、サウラーは

 「イテッ、鼻の奥が。」
 「チクチクチクリ。」
 「イテエーーーーッ。イテイテイテイテイテエーーーッ。」
 「どうだ、おじさん。」
 「やめろ~ぉ、鼻の奥が激イテーーーェ。」

 一方、キュアチェリーは

 「ハッ。」
 サキクラ5号の片腕を掴んだ。
 「ブーーン、ブンブンブンブン。」
 「タアーーーーッ。」
 「ポイッ。」
 サキクラ5号を投げ飛ばした。
 「ドスン。」
 「プリキュア・ファイアーーーッ。」
 「ボッ。」
 「ウゴウゴッ。ヒヲケシケシ、ケシケシ。」
 「あなたも覚悟。」
 「何。」
 「うっふ~ん、プリキュア・テンプテーション。」
 「しまった。」
 「チュチュチュチュチュチュッ。」
 サウラーは魅了され、キュアチェリーに支配された。
 「チビキュアの皆さん、出て来て良いよ。」
 「OK。」
 プリキュア見習いの3人は、サウラーの鼻の穴から出て来た。そして、飛び立ち着地した。
 「ムクムクムク。」
 プリキュア見習いの3人は元の大きさに戻った。
 「交代よ。」
 「OK。」
 「チェリーのお姉さんは。」
 「サウラーを説得するわ。」
 「OK。」
 まず、プリキュア見習いの3人はこの魔法を唱えた。
 「トリプルプリキュア・ストーーーップ。」
 「カチカチカチチーーーン。」
 「止まった。」
 「後は、黒板消しをチョークに持ち替えさせるだけね。」

 一方、キュアチェリーは

 「さあ、答えなさい。どうすれば、消えたものを戻せるの。」
 「知らん。」
 「うっふ~ん。」
 「アアーーッ。」
 「ニョキニョキニョキニョキ。」
 「あなたなんて、ここを握ったら、おしまいよ。」
 「ギューーーーッ。」
 「ウギャアーーーッ。言うよ。だから離してくれ。」
 「どうすれは。」
 「普通に倒せば、元に戻るよ。」
 「プリキュアメンバー来させるには。」
 「それだったら、黒板にチョークで書けば良い。」
 「分かったわ。」
 サウラーを離した。
 「ダメだ、退却だ。」
 サウラーはワープして去った。
 「いなくなったわ。」

 一方、プリキュア見習いの3にんは

 「持ち替えちゃわ。」
 「チョット黒こげになっているけど。」
 「それでも、書けるわね。」
 「皆。」
 「チェリーのお姉さん。」
 「黒板にここへ来てもらいたい人の名前を書いて。その後、フィニッシュしよ。」
 「OK。」
 チビキュアの3人は、自分たちの母親の名前とプリキュア隊メンバーの本名を書いた。
 「書けた、書けた。」
 「チェリーのお姉さん、キュアスティック初めてでしょ。」
 「どう扱うの。」
 「まず、リンクルン出して。」
 「こう。」
 「そうよ。」
 「次に、キャリーケースからピックルンを出して。自分で出て来る場合もあるけど。」
 「まじゅは、ここまでやってみよう。」
 「キィーーッ。」
 「キィーーッ。」
 「キィーーッ。」
 チビキュアの3人はピックルンを差し横に開きキュアスティックのコマンドを選択した。
 「2秒以上押してください。」
 「チェリーのお姉さん、やってみて。」
 「OK。」
 「キィーーーッ。」
 「自分から差し込みに行ってる。横に開いてと。あった。このコマンドをクリックね。」
 「2秒以上押してください。」
 「では、2秒以上押してみるわ。離す時は掛け声を出して。」
 「掛け声って。」
 「ハッとかエイッとかトオーとか言ってるわ。」
 「そう。あたし、この言葉に決めたわ。」
 「どんな言葉。」
 「それは秘密。」
 「では、やってみよう。」
 「OK。」
 カーソル中央ボタンを2秒以上押した。
 「ハッ。」
 「エイッ。」
 「トオー。」
 「オーレ。」
 ディスプレイからキュアスティックが出て来た。
 「チェリーのお姉さん、ちゃんと受け取らないとダメだよ。」
 「OK。」
 4人全員受け取った。
 「届け。愛のメロディ、キュアスティック、ピーチロッド。」
 「響け。希望のリズム、キュアスティック、ベリーソード。」
 「癒せ。祈りのハーモニー、キュアスティック、パインフルート。」
 「ねえ、あたしのはどう言えばいいの。」
 「私、アカルンが提言します。『努めよ。情熱のアレグロ、キュアスティック、チェリータン。』はどう。」
 「こう言えばいいのか。」
 「チェリーのお姉さんのキュアスティック『チェリータン』って言うんだ。」
 「あたしの色違いみたい。」
 「本当だ。では言ってみるよ。」
 「OK。」
 「努めよ。情熱のアレグロ、キュアスティック、チェリータン。」
 「さあ、次はフィニッシュ技セットするわよ。」
 「言っておくけど、あたちのはボタンだじゃらね。」
 「手前のボタンから奥のボタンへ向けて滑るように1つずつ全て押して。その後、セットレバーを引いて。」
 「OK。」
 「ドレミファソラシド、カチャッ、キィーーーン。」
 「次は本格的に唱えるわよ。チェリーのお姉さん、技名決めている。」
 「技名って。」
 「ホットハートはどう、キィーーーッ。」
 「ホットハート。」
 「暖かい心で悪意を飛ばすのよ、キィーーーッ。」
 「ありがとう、アカルン。」
 「じゃあ、唱えるわよ。」
 「OK。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ラブサンシャイーーーン・プチフレーーーーッシュ。」
 「ブーーーーン、シュッ。」
 「ウッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・エスポワールシャワーーーー・プチフレーーーーッシュ。」
 「ピューーーーッ、シュッ。」
 「ウッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ヒーリングブレアー・プチフレーーーーーッシュ。」
 「ビューーーーン、シュッ。」
 「ウッ。」
 「さあ、チェリーのお姉さん出番よ。」
 「OK。」
 「唱える時は『プチ』って言わないでね。」
 「チェリーのお姉さんは、フレッシュの一員だからね。」
 「OK。」
 キュアチェリーはチェリータンをサキクラ5号へ向けた。
 「皆の大切なものを、仲間を返して。」
 「ウゴッ。」
 「悪いの悪いの飛んで行け。プリキュア・ホットハート・フレーーーーッシュ。」
 「ボン、ゴオーーーーッ、シュッ。」
 「オサキマックーーーーラ。シュワワシュワワーーーッ。」
 オサキマックーラ5号を討伐した。そして、元の黒板に戻った。もちろん、焦げ跡はない。
 「やったあ~。」
 「倒した。」
 すると、ティラミス、タルト、シフォンが姿を現した。
 「ご苦労。消えたものが次第に戻って来るぞい。」
 「本当、お爺さん。」

 ラビリンス不幸のゲージのある部屋

 「ゴボッゴボッゴボッ。」
 「ガックン。」
 「イーーーッ(大変だ)。」
 「イーーーッ(また下がってしまった)。」

 更に、総統官邸内執務室では

 「何だ、あと一歩だったのに、55まで一気に下がるとは。」
 「申し訳ございません、メビウス様。オサキマックーラ5号は討伐されてしまいました。」
 「仕方ないな。」

 紅梅小学校屋上

 「シューンシューンシューンシューン。」
 「みんな戻って来たわ。」
 「本当だ。」
 「ラブちゃん、あゆみさん、美希ちゃん、レミさん、祈里ちゃん、尚子さん、千香のお母さん、クラスメートのお母さん、謎の5歳児のお母さん、全員姿を現したわ。」
 「ねえ、4人目の赤いプリキュアがいるよ。」
 「本当だ。」
 「他、誰もいないから誰か教えて。」
 「あたし、ミユキよ。」
 「ミ、ミユキさん。」
 「本当に就任したのね。」
 「それにしても、セクシーね。」
 「チェリーのお姉さん、マジセクシー。」
 「まあっ、チビパインったら。」
 「私たちも、これからこれ着るの。」
 「そうじゃよ。」
 「いやだぁ~、恥ずかし~い。」
 「何を言う。夏場の体力維持やパンチ力アップにはかかさんぞ。それに、足も臭くならないし。」
 「そう言われれば、そうだよね。」
 「夏バテや熱中症になったら、戦えないからね。」
 「その通りじゃ。これからも、ラビリンスの連中に勝ち抜くためにも皆、頼んだぞ。」
 「はい。」
 「ねえ、お母さん、話があるの。」
 「何、ラブ。」
 ラブは泣きそうになった。
 「はあっ。」
 「ふっ。」
 「あはっ....うふっ....うっ....うっ。お母さん、お母さん、お母さん。」
 「一体、どうしたのよ。」
 「ごめんなさい、お母さん。本当にごめんなさい。」
 「いいの、お母さんも謝らなきゃ。昨日は少し言い過ぎちゃった。お詫びの印に夕食、自分で作ってあげるわ。」
 「エエッ。」
 「ラブは、いつもお手伝いして頑張ってくれたものね。ありがとう。」
 「エヘッ、うん。」
 「そんなことがあったのか。それでは皆様、解散するぞい。」
 「はい。」
 「解散。」

 夕食時、桃園家ダイニング

 「いただきまあ~す。」
 「おぅーーっ、今日は豪華だなあ~。」
 「でも変よねえ。ハンバーグなんていつの間に。」
 「ああーーっ、こっそり作っておいたの。さあ、ハンバーグ食べよう。」
 「こっちが先。」
 「エッ、人参。」
 「言ったでしょ。好き嫌いしない。」
 「はっ、はーい。」
 ラブは人参を箸でさして口にした。
 「パクッ。」
 「ああーーーっ、父さん幸せだ~ぁ。」
 「おおげさね~え。」
 「ほ~ら、ラブがよく言ってるじゃないか。幸せグッドだよ~って。」
 「ゲットでしょ。全然ちがうじゃない。」
 「いやぁ、今のはただの言い間違いだよ~ぅ。」
 「本当に。」
 「もちろん、幸せバッドだよ。」
 「もおおっ、父さん意味分かんないでしょ。」
 タルトとシフォンもハンバーグを食べている。

 蒼乃家の夕げ

 山吹家の夕げ

 トリニティ所属事務所寮の夕げ

 四ツ葉町の夜

 「お母さん、大好き。」

    完
 5人目・6人目のプリキュア、もうすぐ登場!
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
後書き
 ミユキさんが正式に赤いプリキュア「キュアチェリー」に就任しました。もちろん、あの方は就任しません!次のストーリーで、ラビリンス軍の幹部がプリキュアの味方になる者がいます。一体、誰でしょう。 
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