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魔法少女リリカルなのは 異世界からの訪問者

作者:みやとし
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無印編
序章
  第三話  試験と挑戦

翌日

~sid悟志~

俺は目が覚めるとカーテンを開け伸びをシフト正面入口を見るとポストに何かが入っているという目印の旗が立っていた。ちなみにここは2階の寝室である。この家は2階建てで横幅が広く縦幅は廊下とそれを挟んで部屋がある構図だ。
取り敢えず俺はポストから一通の手紙を取り出し朝食の支度をし朝食を食べながら手紙を読んだ。差出人は月村忍(つきむらしのぶ)。内容は今日の午後3時ごろに屋敷に来いとのことだ。俺は面倒だなとは思いながら朝食を食べた。
今日の予定は昨日出来なかった携帯の購入。そして高町家への家を購入したとの報告をしに行くことだ。朝食も食べ終わったので早速行動開始することにした。

〜数時間後〜

携帯を買うこと自体はそこまで時間はかからなかったが高町家を訪れた時桃子の話し相手に付き合ったり(主に聞き役だったが)昼食もご馳走になったため月村家との約束の時間にはちょうどいい時間になっていた。

月村家に着くと正面入り口の門が自動で開き俺が一歩敷地内に足を踏み入れると茂みの中から銃火器が顔を出し一斉に発砲した。

「小賢しい真似を、ATフィールド全開!」

銃弾は俺が出した目には見えない壁に遮られ俺には直撃しなかった。

『ATフィールドとはマスターも懐かしいものを使いますね~』
「ん?なんだイグニなんかお前の声久しぶりに聞いた気がするんだがどうしたんだいきなり喋りだして」
『私だって喋りたがっていましたがこの作品の作者が喋らせてもらくれなかったんです~それを言うならマスターだって結構久しぶりじゃないんですか?喋るの』
「まあな」

この駄石がなんかメタなこと言っているがまあ放っておこう。そして俺はこの銃弾の雨が収まるまで待つことにしたのだった。
そして数分後に銃弾の雨は止み俺は地面に座りうとうとしていた。

『マスターもう雨は上がりましたよ起きて下さい。それにそろそろATフィールドが持ちそうにありません』
「そうかそれなら起きるか」

俺は立ち上がると大きく伸びをし月村家の玄関前で足を止め俺は大きく息を吸った。

「月村家よ、これが貴様らの客人のもてなし方か、もしくは俺の正体を知った上での行為か!もし後者であるのならば今すぐに俺はこの家を消し去ることが出来る、何か理由があるのであればそれを言うチャンスをやろう!10秒以内にどこからでもいい俺に顔を見せるがいい!それでは始める、10」

俺がカウントを始めた瞬間玄関からまるで待っていましたかと言わんばかりに一人の人間が現れた。だがその人間は見覚えのある男だった。

「高町恭也、なぜお前がここに?」
「俺の恋人がここの当主でね、悟志君をここに今日呼ぶと聞いて悪いと思ったが君を少しテストさせてもらったのさ」
「なるほどな、大体の事情は呑み込んだ。差し詰め俺がなのはの力になれるかどうかのテストと言ったところか…それでテストの結果は?後この家の者たちに俺の正体を話したのか?」
「悟志君の正体は確かにこの家の人たちに話したさ、だけど信用してもらっていい彼女たちは信頼に値する人たちだからな。そしてテストはこれからが本番だ!」

そう言って恭也は俺に手に持っていた木刀を投げてきたのだった。

~sidout~

「ほう、恭也よこれで俺と剣道の様なお遊びがしたいとでも?」
「まさか、これで君ときちんとした勝負がしたい。神様の実力みせてもらおう。体が小さいからと言って手加減はしない」

恭介と悟志は不敵な笑みを浮かべながらお互いをにらみ合い木刀を構えた。

「当たり前だ、そんなことをしたらそんな舐めた真似をしたら貴様を殺す」
「いいだろう、それでは」

「いざ、尋常に」

「「勝負!」」

恭也と悟志はお互いにぶつかる直前に木刀を抜き競り合った。だがそのすぐ直後に悟志が飛びのき瞬時に後ろに回るがそれを察知した恭也が真後ろに木刀を振るが悟志は消え次に右、左、前、といったようにいくつもの高速のフェイントを繰り出した。恭介は最初はそれに翻弄されるが途中から動きを止め悟志が本命の一撃を加えようとした瞬間一撃を食らわせようとしたがその一撃も交わされ恭也の脇腹に蹴りが入りそのまま悟志の前方に蹴り飛ばされていきそのまま倒れた。

「これは勝負だ、文句は受け付けんぞ」
「ああ、分かっている」
「ならいい、それから…」

悟志は左手を木刀にかざすと左手にもう一本木刀が現れた。そして木刀を恭也に放り投げた。

「お前のスタイルはもともと二刀流だろ、先ほど遣り合ったとき重心がぶれていたぞ。言っただろう本気で来なければお前を殺すと、それにこれは俺のテストでありお前が俺に挑戦する機会だ。挑戦者が遠慮するな本気で来い、恭也!」
「それは悪かった。ではこちらも本気で行かせてもらう!はあああああぁぁぁぁ‼‼」

恭也は立ち上がりながら悟志の渡した木刀を左手に持ち悟志に駆けていった。悟志はあえてそれを正面で受けた、だがサトシは小柄ながらも恭也の猛攻をすべて受けた。恭介も全く手を抜いている様子もなくむしろ先ほどよりも良い動きをしているが悟志にはその刃は届かない。その差は経験か、それとも技量か、いいやその両方だ。だが恭介はもっと戦いたいと思ったが恭介は息を切らし悟志は全く息が乱れておらず勝敗は比を見るより明らかだった。

「恭也、お前は人間にしては俺と遣り合った方だ。だがそろそろ時間切れだ最後に良い物を見せてやろう」

悟志がそう言うと両者距離をとった。

「良い物とは?」
「良いか、お前はただ防御だけして決して俺の太刀筋から目を背けるなでなければ死ぬぞ」

そう言うと悟志は構え恭也言われた通り防御の姿勢をとった。

「行くぞ恭介、秘剣、燕返し!」

悟志の繰り出した太刀筋は一秒の狂いもなく同時に三本の太刀筋を生み恭也を襲った。それを食らった恭介は後方に吹っ飛び気絶した。

「恭也さん!」

すると屋敷の中から一人の女性が現れた。その女性は恭也の名を呼び恭介の下へ駆け寄った。

「心配するな気絶しているだけだ、しばらく横になっていれば次第に目を覚ます。それより貴様はこの月村邸の主で良いのか?」
「はい、このような真似をして申し訳ありません。どうか詳しい話は我が屋敷の中で、ようこそわが月村家へ」

〜sid悟志〜

その後恭也はどこか寝かせられる所に連れて行かれ、俺は二階のテラスに招かれた。

「それではお改めまして私はこの月村家当主、月村忍と言います」
「その妹の月村すずかです……」
「この月村家につかえておりますメイド長のノエルと申します」
「同じくメイドのファリンです」
「知って入ると思うが光瀬悟志だ。信じられないと思うが神様をやっている」
『マスターをサポートしていますイグニで~す』

イグニを見て四人は目を丸くしていたが、お互いの自己紹介が合わるとファリンが紅茶を入れてくれた。俺はその紅茶を一杯飲むと話し始めた。

「取り敢えずお互いに聞きたいこともあるが一つ質問させてもらう。お前らは何者だ?人間ではないな」

俺がそう聞くと忍は一息つきそれを見ていたすずかは心配そうな目で見ていた。それを見た忍は心配ないというかのようにすずかの頭を撫でた。

「その質問の答えは私たちが貴方を呼んだ理由にもつながります。私とすずかは夜の一族と呼ばれています。簡単に言うと吸血鬼です。そしてファリンとノエルは綺堂家が作った自動人形・・・つまりロボットです。それで…」
「それで、恭也から俺の正体、俺の目的を聞いたから自分たちを殺さないでほしいとかそんなところか?」

忍の話を遮って俺は覚ったことを話した。そして忍はコクンと頷き俺はそれを見て「はぁ~…」とため息が出た。

「恭也が何と言ったかは知らんが俺はむやみやたらと生物を殺す悪魔ではないぞ、俺は多種族同士の争いに割って入り平和的に解決をさせる。どうしてもそれが無理なら両者の争いの首謀者を殺し、それでも争いが終わらなければ争いの原因の種族を滅ぼす、それだけだ。お前たちはどうなんだ、むやみに人間の血を食料として飲むのか?人間の生活に溶け込んでいるんだ親しい中の人間の一人や二人いるだろう?お前らにとってそいつらは食糧なのか?」
「……がう…違う!なのはちゃんたちはそんなのじゃない、なのはちゃんやアリサちゃんは私の大切な友達、親友なの!だから…だから…」

先ほどまで喋らなかったすずかがいきなり大声出したことに俺も周りも面喰ってしまい終始言葉が出なかった。だが忍はすずかの頭を撫でながら続けた。

「そうだね、すずか…悟志君私たちはそんなことをしません。してもいません。そしてする気もありません。私たちは大体月に一度輸血パックを摂取することにより吸血衝動を抑えてきました。それをこれからも続けていくつもりです。ですから先ほどの言葉を撤回してください。お願いします」
「そうか、だったら撤回しよう済まなかった。それに人を襲わないのであれば俺は貴方方を襲う気は無い、それに見かけはこれだがこれでも俺はかなりの長寿でな何か悩みがあれば相談に乗るが何かあるか?」

そう言うとすずかが話し始めた。

「私はさっき言ったように二人の大事な親友が居ます。だけど私は夜の一族だということがばれるのが怖い…皆に嫌われるのが怖い…光瀬君は自分のことを神さまだと言っていましたが他人に化け物だと思われることが怖くないんですか…」

俺は紅茶を一口飲み話した。

「確かに人間は自分たちより強い力、自分たち以上の生物に対して化け物と呼び忌み嫌う。別にそれ自体はおかしなことではない、誰だって吸血鬼だって相手が常識離れの何かなら恐怖する。俺がそのいい例だ……すずかお前はさっき言っただろなのはとアリサは自分の大切な親友だって、なら大丈夫だきっとそいつらならお前の正体を知ったとしても受け入れてもらえるさ」
「で、でも……」

すずかは自信が持てずこれ以上自分を卑下しそうだったから俺は席を立ちすずかの席まで行き膝をつきすずかの手をとった。

「すずかは俺を化け物だと思うか?俺は数えきれないほどの生物を殺した。勿論殺す前は何も考えなかったわけじゃあない、けれども殺すときは何も考えなかった。そんな俺は化け物じゃあないか?」
「ううん、光瀬君は化け物じゃないよ。だって光瀬君はきついことも言うけどきっと心の中は優しい人だもん、そんな人が化け物なんかじゃない」

こんなやさしい言葉を誰かからかけてくれたのはいつ振りだろうか、俺は「ありがとうな」と言って続けた。

「俺みたいなやつが化け物じゃないならすずかみたいなやさしい女の子が化け物なわけがないだろ、それに本物の化け物は相手に嫌われるかどうかなんて考えやしない。どうしても不安だっていうなら俺が保証してやる、すずかは体質で血を呑まなきゃならないただの人間だ、それ以上でもそれ以下でもない人間だ。それから俺のことは悟志と呼んでくれ」

そう言ったらすずかは(うずくま)る様に泣き出してしまったので俺はそっと優しく抱きしめ泣き止むまで頭をそっと撫でてやった。
数分後、泣き止んだすずかは顔を挙げるとすぐさま状況を理解したようで顔を真っ赤にしてスカートをぎゅっと握りしばらくの間俯いたままだった。俺はその後席に戻り残りの紅茶を飲んだ。
だが、忍よなんだその新しいおもちゃを発見したかのような目は!後そこに居る二人のメイドは何故ニヤニヤした顔をしている!全く勘弁してほしいものだ…… 
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