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一週間

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第六章


第六章

「ちょっとな」
「気合って?」
「こっちの話だよ、気にするなよ」
 今はこう言うだけだった。
「明日になればわかるかも知れないからな」
「明日ね」
「ああ、明日な」
 あくまで明日だというのである。
「じゃあな。またな」
「ええ、明日ね」
 こんな話をして夜の時間を潰すのだった。そして次の日優里亜はゲームを楽しんだ。ゲームを楽しんでから昼近くになって料理をするのだった。
 野菜をふんだんに用意した。スーパーに出て買ったものだ。シーフードにトマトにセロリ、大蒜等を買いそのうえで野菜を切って料理をするのだった。
 それからだった。料理をしてだ。昼になると見事な料理が出来たのはトマトやセロリに大蒜にマッシュルームを入れたものをソースにしたマカロニにシーフードにトマトとガーリック、それと唐辛子で味付けしたものだった。イタリア風の料理を作ったのである。
 それを食べて昼は時間を過ごした。それからだった。
 またゲームをする。そして夜になるとまたであった。健人が来た。
「仕事終わったぞ」
「じゃあ日曜までいけるわね」
「いや、御前休み火曜までだったよな」
「ええ」
「その日までいられるようになった」
 ここでこう言ったのだ。
「火曜までな。いられるようになったからな」
「火曜までって。仕事結構抱えてたんじゃなかったの?」
 いつも通りベッドの上に座ってゲームをしながらだ。そこから彼に問うた。
「確か」
「だから終わらせたんだよ」
 健人はまた優里亜に告げた。
「仕事をな」
「今か変えてるの全部?」
「ああ、気合入れて終わらせた」
 そうしたというのである。
「それで俺も有給取ったんだよ」
「そうだったんだ」
「それでだけれどな」
 ここまで話してから優里亜にまた言ってきた。
「いいか?明日からな」
「何処か行くの?」
「二人だからな。何処がいいんだ?」
「何か食べたい」
 やはりゲームをしながらの言葉だった。
「何かね」
「じゃあ何処かに行くか?」
「中華街なんてどう?」
 優里亜はそこを話に出してみせた。
「そこで食べ歩きなんてのは」
「熱いのは駄目なんだけれどな」
「少し冷やしてからだったらいいでしょ」
「まあそれだとな」
 そう言われると健人にしても異論はなかった。
「じゃあそれで決まりか」
「横浜だったら近いし」
「日帰りで行けるな」
「日帰りじゃなくてよ」
 それは違うのだという。ゲームをしながらで少しぼんやりとした感じの言葉だったがそこはしっかりと彼に対して言うのであった。
「ちゃんとした旅行でね」
「三泊四日か」
「ホテルどうするかまだ決めてないけれど」
「そんなのシティホテルでいいだろ」
 健人は実に素っ気無く答えた。
「それかラブホでも泊まるか?」
「それもあからさまよね」
 優里亜はそれには今一つ賛成しない顔になった。
 
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