暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
4練習曲ーscherzando(おどけて)
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くれよ!」
「大鎌のソードスキル、綺麗だったよ!」

僕は応援してくれたみんなに一言

「ありがとうございました!イェイ♪!」

その光景をみて空気の読めないクラディールは

「くっそ!見世物じゃないぞ!散れ散れ!」

全く俺にとっては最高のショーなんだけどな…

「ア、アスナ様、これは奴がイカサマを使ったはずに違いありません。じゃなければ私が負けるはず…」
「クラディール。副団長として命じます。今から護衛役を解任、グランザムで次の任務まで待機。」
「な、なんだと…??」

俺とキリトを殺気だつほど恨めしそうそうに見た。また来るか?と思って鎌を握るがクラディールは思いとどまり、「転移グランザム…」と言い転移して行った。それを見てアスナが崩れるように座り込んだ。

「早く帰って練習しろよ!♪ってね」
「アスナ、大丈夫か?」
そう言ってキリトがアスナを支えた。

「ええ、大丈夫よ…ごめんなさい、2人共嫌な事に巻き込んじゃって」
「僕は大丈夫だよ?結構余裕だったし。逆に余裕過ぎてクラシックを選ぶくらいだったよ」
「俺も大丈夫だったけど…」

俺たちがそう言うとアスナは少しずつ喋りはじめた。

「今、血盟騎士団の空気が悪いの。ゲーム攻略を最優先を考えてメンバーに押し付けてたからわたしに責任があるだろうね…」
「それは仕方ないよ。逆にアスナみたいな人がいなかったら攻略はもっと遅れてただろうし…」
「そうそう、だから気にすることないんだよ?明るく♪ポップ♪に考えようよ♪」
「…アスナもたまには、俺みたいないいかげんな奴と組んで息抜きしても誰も文句は言わないと思う…」

おお、キリト結構かっこいいこというね…アスナぽかんとしてるし、そうしているとアスナの顔に笑顔が戻ってきた。

「ありがとう…それじゃあお言葉に甘えてキリトくん前衛よろしく!」
「え??なんで俺だけ?スノーは?」
「僕は疲れちゃった。後はよろしく!」
「さっき余裕って言ってただろう〜!」
「僕には聞こえません!聞こえないや♪君の声♪」

おちゃらけてさっきのシリアスな空気を吹き飛ばしながら僕達は笑顔で74層迷宮区に向かっていた。
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