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めだかボックス 〜From despair to hope 〜
第4箱 「ここから…めだかちゃんが初まったんだ。」
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【託児所】
“ガラガラ………”
扉を開けた先、向こうには………。
「む……?」
女のコがいたんだ。
……でも、入ったと同時に、睨まれちゃった…… グスン……。
って……!
「あ!君は……!」
そう、託児所の中にいたのはめだかだった。
病院内が騒然となっているのに、彼女はただ只管に知恵の輪を解いていた。
入ってきたのが僕だと確認すると再び知恵の輪解きに戻った。
すると直ぐに知恵の輪を解いて見せた。
「ほら解けたぞ。」
そのまま善吉に渡す。
「うわあっ!すごいねきみ!りゅうくんにしかとけないって思ってたのに!!きみもすっごいや!!ありがとうっ!」
善吉は喜んでいた。
「……礼には及ばない 私にとっては取るに足らないことだ。」
そう言っていためだかの目は……。
やはりあの時と同じだ。
そう、みそぎくんの言葉を聞いた後のあの強張ったような表情。
初めて言葉を交わした時の表情の面影はなかった。
「あっ!!りゅうくん!お帰りー!!」
善吉はめだかに解いてもらった事がよっぽど嬉しかったのか、弾けるまでの笑顔だった。
「うん!!ただいま!それで めだかちゃんも、こんにちは。」
劉一は善吉に一言いい、そしてめだかにも挨拶した。
「ふむ………。」
「あははは!」
めだかは愛想なくこちらを向いただけで、善吉は笑っていた。
すると善吉は何やらパズルを取り出し、
「さっきの続きでさっ!これも解いてみて!!」
めだかにパズルを差し出した。
すると、めだかは無言で受け取り、先ほどの知恵の輪より遥かに早く解く。
「わあああ!!!すっごいやっ!じゃあこれ!!」
善吉はさらに……ルービックキューブ・IQパズル………etc…………。
と出していく。
渡されためだかはさらりさらりと解いていく。
「すごいね!君!」
ここにある知育玩具はあきらかに対象年齢が高いものだ。
それをあっさりと解いていくめだかを見ながらそういった。
「すごくなんかない。」
唯その一言だけ言い、
パズル解きに戻る。
やっぱりあの時の素敵な笑顔とは違う…。
そのそっけなさに少し寂しさを僅かに覚えたが……。
それを吹き飛ばすくらい、善吉はハイテンションだった。
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