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トーゴの異世界無双
第三十五話 そんなもんいらねえ
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「いてっ!?」


 闘悟は何事かと思いクィルの顔を見ると、何故か膨れてる彼女がいた。


「何を考えてるのですかトーゴ様?」
「……何も?」


 目を逸らしたことで、また彼女の機嫌を損ねたのか、頬をこれでもかと言わんばかりに膨らませる。
 闘悟はその頬を突くと、プフッと息が抜ける。


「ト、トーゴ様!」


 クィルは恥ずかしそうに頬を染めて詰め寄ってくる。
 そんなやりとりを、その場にいる者は温かく見守っていた。



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