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夢幻水滸伝
第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その一

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                第三百四十五話  ニューメキシコ州侵攻
 ホイットマンはアリゾナ州とニューメキシコ州の州境にいた、そのうえでニューメキシコ州の方を見て自身が率いる軍勢に告げた。
「時間になったらな」
「はい、攻め込みますね」
「ニューメキシコ州に」
「そうしますね」
「もう航空隊は飛び立ってる」
 先程連絡を受けたところだ。
「時間になればな」
「上空に姿を現し」
「そしてですね」
「援護してくれますね」
「敵の最前線を攻撃してくれますね」
「そうしてくれるわ、それと共にや」
 将兵達にさらに話した。
「砲兵隊がな」
「砲撃ですね」
「それに入りますね」
「そうしますね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「敵の最前線、即ち防衛ラインをや」
「徹底的に攻撃する」
「そして無力化しますね」
「そのうえで、ですね」
「攻め込むで」
 そうするというのだ。
「戦車隊、騎兵隊、歩兵隊もな」
「わかりました」
「既に準備は整っています」
「万端整っています」
「何時でも動けます」
「ああ、行くで」
「それでなのですが」
 意気込むホイットマンにホワイトバファローが言って来た、今は主の傍らにいて礼儀正しく控えている。
「コロラド州のミッチェル様とです」
「ああ、今からやな」
「連絡を取られるべきだと思います」
「そやな、あと少しでな」
「我々は動きますので」
「あっちも同時に攻め込むさかいな」
「ですから」
 それでというのだ。
「これよりです」
「ああ、話すわ」
 ホワイトバファローに応えてだった。
 ホイットマンは自分の貝殻を出してそのうえでコロラド州のミッチェルに連絡をした、貝殻を通じて彼に尋ねた。
「そっちの準備はどないや」
「もう航空隊は出撃しまして」
「攻撃もやな」
「何時でもです」
 それこそというのだ。
「出来ます」
「そやねんな」
「はい、まさにです」
「時間が来ればな」
「進撃開始です」
「わかった、こっちもや」
「準備万端ですね」
「整ってるわ」
 ミッチェルににやりと笑って話した、彼からは笑顔は見えないが声で知らせた。
「もうな」
「そうですね、ほな時間が来れば」
「同時にな」
「攻め込みますね」
「そうしよな」
 こう言うのだった。
「絶対にな」
「同時に複数の方向から攻撃する」
「トウェインさんの戦略やけどな」
「戦力が倍以上ありますと」
 今の自分達こそまさにそれだとだ、ミッチェルは考えつつ言った。
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