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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第15話 来訪
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「はぁ?英雄感謝祭?」
アレンはフェアリーテイルの酒場で、ミラの作ったチャーハンを頬張りながら、隣に座るジェラールの言葉に疑問を投げかける。マグノリアだけでなく、すでに王国中に知れ渡っていることであった。だが、アレンは療養もあり、ほぼすべての時間を医務室で過ごしていたため、世情に疎かったのだ。
「ああ、アレンがアクノロギアを斃したことに対する祝宴だそうだ」
「いや、だから斃してねえって」
「撃退したのは事実じゃない。それに、街も王国もあなたのおかげで最小限の被害で済んだのよ?」
ジェラールの言葉を否定するも、再度それをミラに否定されてしまう。
「アレンが目を覚まさぬうちから、王国の使者が何度か足を運んでくれてな。国を挙げてのお祭りだそうだぞ」
「王国中のギルドや住民が参加するのよっ!楽しみね!!」
ジェラールとミラはとても嬉しそうに話しているが、当の本人の表情は暗い。
「…それ、どんだけ集まるんだよ…なんかめんどくさそうだな…」
「そういうな、国王陛下と姫殿下直々に、お礼をしたいそうだぞ」
エルザが3人の話に入り、誇らしげに語る。
「いや、それ謁見ってことだろ?堅苦しいのは評議院だけで十分だよ」
「もう決まったことだ。今更言っても仕方ないだろう?」
アレンはジェラールの言葉にため息をつくと、肩ひじをついてむすっとしている。
「で、それはいつあるんだよ」
「えっと、ちょうど2か月後…だったかしら?」
「首都クロッカスは、準備で大忙しだそうだ」
アレンの問いにミラとエルザが答えると、ジェラールが思い出したかのように、アレンに質問する。
「そういえば、ずっと気になっていたんだが、アレンは前にエーテリオンから逃れた後、4年間もどこにいたんだ?」
「あ、それわたしも気になってたのよ」
ミラも被せるように声を掛ける。
「あー…それはな…」
アレンは真実を言うか迷っていた。だが、遠い大陸に飛ばされていたといっても、1.2年であればまあ、何とか通るとも思ったが、さすがに4年だからなー、とグルグルと頭の中で迷いを巡らせていた。
「どーせ、別のギルドやら街で女でも作って遊んでたんだろ」
話を聞いていたのか、カウンターからほど近いテーブル席に座ったラクサスが口をはさんでくる。
「…アレン?どういうこと?」
「ちょっと詳しく聞かせてくれないか」
ミラとエルザが不穏な空気を醸し出しながらアレンへと詰め寄っていた。
「い、いや、そんなんじゃねえって…ただ…」
「ただ、なんだ?」
「気になるわねー」
「母さん、奇遇ね、私も詳しく聞きたいと思ったところよ」
「…何してたか、占ってあげようか?」
アレンの言葉に耳を傾けていたであろう、カグラ、ウル、ウルティア、カナが参戦する。
「ラクサス!てめぇ!!」
「おいおい、俺は悪
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