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フェアリーテイルに最強のハンターがきたようです
第4章 姉妹編
第15話 来訪
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くねえだろ?あんたが本当のことを言えば済む話だろ?」
「その本当のことが言いにくいから困ってんだろうが!」
「…アレン、その発言はちょっとまずいんじゃないか?」
ラクサスの挑発に乗せられ、発してはいけない言葉を放ったアレンに、ジェラールは呆れた様子だった。
「ほう?言いにくいことなのか?」
「一体何かしら〜?」
エルザとミラの手が、アレンの肩に食い込む。すでにアレンの傷は完治に近い状態であり、そうなると、もうこの女連中はアレンに容赦するようなことはないである。
そんな風に、カウンター席で不穏な空気を醸し出しているのを、ラクサスの隣のテーブル席に座るナツ達が眺めていた。
「はぁ、アレンが戻ってくるといつもあんな感じだな」
「7年前となんもかわってねーな」
「あいっ!」
グレイとナツが珍しく喧嘩をせず、共通の話題で盛り上がっている。それを見て、珍しいなと思いながら、ルーシィが疑問を投げかけた。
「へー、7年前もあんな感じだったの?」
「ああ、そうだよ。ウル、ウルティア、ミラ、エルザ、カグラ、カナ。あの6大凶悪女共がアレンを取り合っ…ゴンッ」
ルーシィ質問に、丁寧に答えようとしたナツだったが、カウンターの方から飛んできたビンが頭にぶつかり、言葉が紡ぎを迎えることはなかった。
「って!何すんだー!!この…や…」
ナツはビンが飛んできた方向へと声を張り上げたが、その声が徐々に小さくなる。
「「「「「「なんか言ったか火吹き野郎」」」」」」
6大悪女が声を合わせてナツを威嚇する。
「い、いえ。何でもないです、はい」
「よわっ!」
平謝りするナツに、ルーシィが思わずツッコミを入れる。
「あー、もうわかったよ。本当のこと話すよ」
アレンはこのままではおさまりがつかないと判断し、意を決して真実を語った。
「俺は、過去に行ってたんだよ。今からおよそ100年前の過去にな」
「おいおい、冗談だろ?」
「つくならもっとマシな嘘をつけ!」
ラクサスとエルザが空かさず声を掛ける。
「ほら!だからいいたくなかったんだよ。どーせ信じねーと思ってよ」
「あら、私は信じるわよ?」
アレンの不貞腐れた様子に、ミラが宥めるようにしていった。
「本当なのか?」
「にわかには信じがたいわ…」
ウルとウルティアが神妙な面持ちで言った。
「本当だっての。だから4年間も帰ってこれなかったんだよ。あの日天狼島で再会したその日だよ、こっちに戻ってきたのは」
アレンはめんどくさそうに言葉を繋げた。
「もしそれが本当なら、よく戻ってこれたな」
「まあな、ほぼ賭けみたいなものだったが…。結局過去に飛ばされた理由もわからずじまいで、謎は謎のままだがな」
ラクサスが感心したように、アレンへと視線を向ける。
「ちなみに、その賭けみたいな方法とは、いっ
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