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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第18話 人間的な、あまりにも人間的な
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ている。
 近くに寄れば、激しい戦闘の跡が、なまなましく刻まれていることが分かる。


「白龍皇の俺とここまでやりあえるとはな。人は見かけによらない典型例だ。
 口だけの女ではなかったか――八神はやて」
「お褒めにあずかり、光栄だよ。
『歴代最強の白龍皇』という看板は伊達ではなかったようだね――ヴァーリ・ルシファー」


 主の傍らで、会話を聞きながらも、シグナムは先ほどまでの光景を思い出していた。


(凄まじい試合だった……)


 リインフォースとユニゾン――合体みたいなもの―――した八神はやてと、白龍皇ヴァーリ・ルシファーの試合。
 両者の戦いは、熾烈を極めた。


 試合の開始と同時に、はやては、騎士丈シュベルトクロイツを手に突撃した。
 魔道師タイプだと思っていたヴァーリは、一瞬だけ反応が遅れる。
 その一瞬を突いて、全力の突きを放った。
 禁手化した鎧で、跳ね返し反撃しようとしたヴァーリだったが、あまりの衝撃に吹き飛ばされてしまう。
 魔法による身体強化を使った予想外の重い一撃に、驚愕の表情を浮かべていた。


 ヴァーリを吹き飛ばしたはやては、反動を利用し飛行魔法『スレイプニール』を行使。
 射撃魔法をばらまきながら、全速力で、距離を取る。
 しかし、ほぼ無傷の状態で、復帰したヴァーリが、素早く間合いを詰めようとするも――


『クラウソラス・ファランクスシフト』
――『Claiomh Solais Phalanx Shift』


 直射型砲撃魔法を瞬時に大量展開し、数千発にも及ぶ砲撃で面制圧を試みる。
 逃げ場がないヴァーリは、被弾覚悟で、威力を白龍皇の力で半減しつつ進もうとするが、衝撃までは殺せない。


――『Divide! Divide! Divide! Divide! Divide! Divide! Divide! Divide!』

『くっ、威力もあるが、それ以上に衝撃が厄介だ!』
――『ここまで苦戦するとは。見かけによらずエグイ戦い方だな』


 このままでは、距離が離されてしまう。
 不意を突かれたが、相手は、間違いなく遠距離射撃タイプ。
 いまのまま離されては負ける、と直感した。
 ヴァーリは、相手を強敵と認め、早々に切り札を使うことにする。


『我、目覚めるは──』
(消し飛ぶよっ!)(消し飛ぶねっ!)

 それは覇の呪文。
 ヴァーリの声と重なって歴代所有者の怨念混じりの声が響く。

『覇の理に全てを奪われし二天龍なり──』
(夢が終わる!)(幻が始まる!)

『無限を妬み、夢幻を想う──』
(全部だっ!)(そう、全てを捧げろっ!)

『我、白き龍の覇道を極め──』

『『『『
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