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【完結】RE: ハイスクール D×D +夜天の書(TS転生オリ主最強、アンチもあるよ?)
第3章 奪われし聖なる剣
第18話 人間的な、あまりにも人間的な
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天使コカビエルは、教会から聖剣エクスカリバーを強奪し、グレモリー眷属に敗れた。
 見事に、堕天使・天使・悪魔の三大勢力が関わっている。
 事件の終息に向けた交流が、呼び水になったのは間違いない。
 会談予定の場所は、駒王学園。
 一連の事件の関係者として、リアスたちも立ち入りするように要請されている。


「戦争の恐れがなくなれば、少子化の問題も解決が容易になることは間違いない。
 悪魔は、さらなる発展の段階にすすめるはず」


 実に、喜ばしいことだ。
 しばらくの間は、ぎくしゃくするだろうがトップが協力すれば何とかなるだろう。
 ただし、やはり反発する者も多い。
 コカビエルが残した言葉は、正しいのだ。
 これからは、戦争を望むものたちの企みに注意を払う必要がある。
 

「どうしたものかしらね……」


 もういちど、嘆息する。
 リアスたちは実力をつけ、悪魔陣営の希望もみえてきた。
 すべては、順風満帆と言っていいだろう。
 だが、ため息が止まらない。なぜなら、


「――――八神はやて。貴女は何を考えているの?」


 レーティングゲームの一件もあり、リアスは、なるべくはやて達と親しくなろうとした。
 ライザー・フェニックス戦で見せた実力。グレモリー眷属を鍛えた能力。
 いまの自分たちの強さは、八神家の協力があってこそ、だとリアスは理解している。
 とはいえ、いろいろと気にかけてはいたが、成果は芳しくなかった。
 不仲というわけでもない。


 ゆえに、時間をかけてゆっくりと仲良くなろうと考えていた。
 しかし、最近、彼女たち八神家の動きが気になる。
 具体的に何が気になるのか、と問われても答えられない。
 どうも胸騒ぎがするのだ。


 とくに、コカビエルの一件の前後から、動きが妙だ。
 意図的にこちらを避けているようにみえる。
 ものは試しと、駒王協定への参加を要請したが。

『客人がでしゃばるべきではない』

 と、にべもなかった。


「そういえば、アーシアが相談しにきたことがあったかしら。
 笑って、気にしないように、と答えたけれど――まさか、ね」


『はやてさんが、急に余所余所しくなった理由に心当たりはありますか?』


 アーシアは真剣な表情で尋ねてきたが、彼女がグレモリー眷属になる前から、はやてとリアスは、適度な距離感を保っていた。
 アーシアを助けるために深く関わったが、これは例外と言える。
 だからこそ、心配ないと諭したのだ。けれども、


――――はやてさんは、わたしたち悪魔を憎悪しています。


 あのとき、アーシアがリアスに放った一言が、なぜか耳に残り頭を離れなかった。

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