スーパーロボット大戦OGs
0015話
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アクセル君、もっと話したい事があるんだがそれは葬儀が終わってからにしよう」
「分かりました」
モントーヤ博士に頷き、人の少ない墓地で牧師の話を聞き、棺を埋めて葬式は終了する。
その後は、教会にて各々が持ち寄った食べ物を食べる。
日本式に言えばお通夜みたいなものだ。
「アクセル君、ちょっといいかな」
皆で持ち寄った料理――俺の場合は寮の食堂で働いている料理人に作って貰った――を食べていると、モントーヤ博士から声が掛けられる。
よく見ると、ラウルとフィオナの他にもう1人同い年くらいの子供を連れていた。
モントーヤ博士と同じ緑の髪に、眼鏡。こちらを観察するように見ているその人物は恐らくスパロボR組のラージ・モントーヤだろう。
「こっちは私の子供でラージ・モントーヤ。ラージ、こちらはフェルの友人のアクセル君だ。ラージもフェルが手紙をやりとりしていたのは知っているだろう?」
「はい。アクセルさん、初めまして。ラージ・モントーヤといいます」
差し出された手を握り返す。
ラウルやフィオナに比べるとやはり精神的に成長しているのだろう。
「フェルが未練無く旅立てるように、今日は楽しんでいってくれ」
「ええ、そのつもりです」
モントーヤ博士の言葉に頷き、皿の上に乗っていたテリーヌを口に運ぶ。
俺に挨拶をして用が済んだのか、ラージも少し離れた位置で食事をしているラウルとフィオナの方へと戻っていく。
それにしても、いるのはラウルとフィオナ、ラージだけか。エクサランスを実質的に1人で開発したミズホの姿が無いが……この時期、まだ会っていないのか?
そんな風に考えつつ、モントーヤ博士に声を掛ける。
正直、士官学校で主席としての権力を使い、特例的に急な休みを貰ってまでこの葬式に来たのは理由がある。
もちろん、親交のあったフェル博士の葬式というのも理由の1つだけだが、それだけではない。
「……モントーヤ博士、時流エンジンの研究はこれからどうなさるつもりですか?」
周囲に人がいないのを確認し、モントーヤ博士に尋ねる。
「そうだな。今までメインで頑張ってきたのは確かにフェルだが、私だってそう捨てたものじゃない。人類の夢、タイムマシンを諦める事は出来ない、な」
「それは分かります。俺だってタイムマシンという単語で時流エンジンに興味を持ったんですし。でも実際、研究資金とか大丈夫なんですか?」
痛い所を突いたのだろう、モントーヤ博士の顔が苦い表情を浮かべる。
「確かにフェルが亡くなった以上、今までと同じ規模での研究は無理だろう。だが、私はこの研究を諦める事は出来ないんだよ。あれを母親のいる所に連れて行くと約束したのでね」
ラージの方を見ながら、自分に言い聞かせるよ
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