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おっちょこちょいのかよちゃん
18 次なる敵のお出まし
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 かよ子は家に帰ると長山の家へと向かった。
「こんにちは!」
「ああ、山田。よく来たね」
 長山が出迎えた。
「こんにちは・・・」
 病気から回復した小春はさらに明るくなった感があった。
「小春ちゃん、こんにちは!」
「小春、また紫陽花見に行けるよ!」
「うん!」
「それじゃあ、行こうか!」
 かよ子は例の羽根を出して巨大化させた。そこに自分が乗り、次に長山兄妹を乗せて飛行した。

 杉山と大野はまる子、ブー太郎を引き連れて例の秘密基地へと向かった。
「大野君、杉山君、本当に異世界からの敵が現れたみたいなのかブー?」
 ブー太郎が質問した。
「ああ、昨日の殺人事件も普通じゃない殺され方だった。それに異世界からの敵なんて馬鹿馬鹿しいと思うかもしれねえが、実際に俺と杉山は山田かよ子の家でそういう奴と闘った事がある。俺達が出会った石松とかフローレンスとかとは違ってきっとこの世界を襲撃するために動いている奴だ」
「そ、そんなブー・・・」
「だから石松は俺達にこの石を持たせたはずだぜ。そいつもこの日本は破滅の危機にあるって言ってたしな。その可能性があるかもしれない。それならこの石を使うことになるだろう」
「分かったブー!」
 皆は基地に付いた。「義元」の面々も丁度到着した。
「あ、お前ら!」
「おお!」
「昨日殺人事件があったんだ。殺され方が普通じゃなかった。きっと異世界からの敵の仕業だ!」
 大野が報告した。
「ああ、俺達も朝そのニュースを新聞で読んだ。すみ子もいつもより心が落ち着かない様子だったんだ!」
 山口も報告で返した。
「これから本当の闘いをする事になるかもしれないな!」
「まさにその通りである」
 一人の男が現れた。組織「次郎長」を結成した杉山達に不思議な能力(ちから)を持つ石を渡した森の石松だった。
「森の石松!?」
「お主ら、今この清水に敵が訪れている。そしてその敵の側に付く人間もこの清水に訪れている」
「マジか!それで山田かよ子が巻き込まれる可能性はあるのか!?」
 杉山が質問した。
「おそらく山田かよ子が襲われる可能性はある。彼女も不思議な能力(ちから)をもっているからな」
「杉山、山田にも連絡した方がいいぞ!」
「ああ」
 その時、杉山はある事を思い出した。
(そういえば山田は俺と喋った後、長山と話していたな。確か長山の妹の病気が治ったって事で紫陽花が咲いてる場所へ連れて行くとか・・・)
「皆、紫陽花が咲いてる場所を探してくれ!」
「え!?」
「山田はきっとそこにいるかもしれねえんだ!」
「うん、分かったよ!」
 皆は基地に上り、紫陽花の咲いている場所を探した。しかし、遠すぎて確認できない。
「お主ら、紫陽花の方角はあちらだ」
 石松は一つの方角を差し
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