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人理を守れ、エミヤさん!
赤い彗星なのか士郎くん!
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『――ああっ!? よかった、やっと繋がった!!』

 それはあの爆発の中俺が安否を気にしていた男。ロマニ・アーキマンその人だった。








「ロマニ! 無事だったか!」

 思わず声を張り上げ、どこからか聞こえてくる声に反応する。それが聞こえたのだろう、ロマニもかじりつくような勢いで反駁してきた。

『士郎くんか!? こちらカルデア管制室だ、聞こえるかい?!』
「聞こえている! Aチームメンバーの衛宮士郎、特異点Fへのシフトを完了した。同伴者は同じくAチームメンバー、マシュ・キリエライト。心身ともに問題はない。そちらの状況を報せてくれ!」

 ロマニの焦りにあてられたのか、柄にもなく俺の声にも焦燥が滲んでいた。
 落ち着け、という声が聞こえる。それは常に自分を客観視する、冷徹な自分の声だった。
 いつからか、焦りが強くなると、唐突に冷や水を被せられたかの如く、冷静になっている己を見つけてしまう。それは、良いことだ。自分は大人である。子供の前で醜態を晒さないで済むなら、それに越したことはない。

『マシュも無事なのか! よかった……けど、その格好はいったい……!?』
「ロマニ、無駄口を叩く暇があるのか? 口頭で説明するのも手間だ、マシュの状態をチェックしろ。平行して情報の共有だ。そちらは今どうなっている?」
『あ、ああ……。……これは、身体能力、魔術回路、全て跳ね上がっている……まさか、カルデア六つ目の実験が成功していたのか……? いや、すまない。こちらの状況だったね』

 ぶつぶつと何事かを呟いていたロマニだったが、思い直したように口振りを改め、深刻な語調で言った。

『さっきの爆破で、カルデアの施設の多くが破壊された。管制室も、実のところ半壊している。今急ピッチでダヴィンチちゃんとスタッフで修理している途中だ。
 悪いけど通信も安定していない。あと二分で通信は一旦途絶するだろう。スタッフも七割が重傷を負うか死亡して身動きがとれない。マスター候補は……君たちを除いて無事な者はいない』
「そうか……俺以外のAチームのマスターもか?」
『………』
「……了解した。では質問を変える。そちらからの支援は期待して良いのか?」

 残酷なことを言っているという自覚はあった。しかし、そうせねばならないのもまた事実であり、現実だった。死者を悼むことは、後でもできるのだから。
 それにロマニは今、忙しさに忙殺していた方がいい。死者に心を引きずられるよりその方が建設的だった。

『……ちょっと待ってくれ。今から物資を一つだけ送る。管制室もほとんどダメになってるけど、本当に重要な機材は無傷(・・)で残ってるんだ』

 ロマニはそう言って、少しの間を空けた。

『士郎くん。きみの言う通りだっ
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